表情コントローラー
ひょうじょうこんとろーらー
『ドラえもん』に登場する、ひみつ道具の一つ。及び同名のエピソードの一つ。
概要
てんとう虫コミックス15巻及び、藤子・F・不二雄大全集8巻に収録。
相手に向けてボタンを押すと、道具から放たれた電波が顔面筋肉を刺激することで、相手をその表情にする。もともと無表情な相手の場合は、ボタンを何度も押して電波を強めなければならない。
ストーリー
このあいだの遠足のスライドができたとこをスネ夫が伝えに来たので、のび太達は見に行くことになった。するとそこに息子が通りかかったので、しずかは彼女にも誘いをかけるが、しかとされてしまった。これにのび太達は一安心し、陰口などもたたくが、これにしずかは怒って帰ってしまった。
これによりのび太はジャイアンとスネ夫からしずかが来るようにするため、ムス子も連れて来るよう押し付けられてしまう。だがやはり上手くいかず、のび太は「もう少し愛嬌のある顔できないの」と言ったこで顔を引っかかれてしまった。
帰宅してドラえもんに相談すると、「除け者にされるから、ますますムスッとすることもあるだろう」と言われてしまうが、のび太が「犬や猫に大笑いさせる方がよっぽど楽だ」と言ったことで、実験にと表情コントローラーを出してくれた。ドラえもんにこれで実験台にされるも、効果を実感したのび太は早速これでムス子を笑わせにかかり、何とか笑わせることに成功した。
続いて皆にもこれを使用して笑わせ、ムス子に皆も歓迎していると思わせ、ようやくスライドの試写会を開くことができた。のび太はスライドが上映されている間も表情コントローラーを使ってムス子を笑わせ続け、彼女もこれにより皆と打ち解けることができたが、最後は笑いすぎで顎が外れる事態になってしまった。
アニメにおける原作との主な相違点
大山版は1979年8月4日に、水田版は2015年11月27日にそれぞれ放送している。
1979年版
- 皆が待ち合わせをしていたのは空地だった。
- のび太はムス子に呼びかけた際、ブス子とは間違えていなかった。また、帰宅してからは救急箱で自分の顔に包帯を巻いて、ドラえもんに泣き付いていた。これによりドラえもんもムス子に家に向かい、玄関で色々と変顔をしてムス子を笑わせようと思ったが、失敗してしまい、表情コントローラーを使うことにした。
- スネ夫も最初は原作通り、スライドの方も見てくれと言っていたが、皆につられて笑い出していた。
- 本編終了後のショートアニメは、顔が円になったドラえもんとのび太が出てきて、無表情⇒アッカンベー⇒しかめっ面⇒怒り⇒笑顔の順に表情を変化させるというもの。