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半陰陽の編集履歴

2024/02/19 17:57:01 版

編集者:nobunaga

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センシティブな作品

概要

一般的に外性器を見ただけでは性別が特定できないような性質のこと。5万人に1人ほどの割合で実在する。

しばしば【ふたなり】と混同されるが、ふたなりが生殖器を複数以上持つのに対して半陰陽の生殖器はあくまで一つ。その性質上ふたなりは創作物にしか存在しないファンタジーの産物である。

また、実在する半陰陽の人物に対しては、上記のふたなりとのイメージの混同を避けるために、こちらの言葉を使う場合が多い。

実在する人物としては漫画家新井祥などが有名。なお新井は、「30歳を過ぎるまで普通の女性だと思った」が、結婚後、体の不調を覚え、病院へ行って検査した際発覚したという。漫画「性別が、ない!」によれば、クリトリスは尿道として使えないという。

後述の通り、今現在は性分化疾患と呼ばれているが、当事者の山下ナオは「性分化疾患の状態を疾患ではなく身体的特徴の1つだと考えている為、インターセクシャル又は半陰陽と呼称している」と明かしており、性分化疾患ではなく半陰陽又はインターセクシャルと呼称する人物は多い。

医学的な説明

医学的には性分化疾患と呼ばれる。

人間の体は女性ベースで作成されるため、男性化する因子である男性ホルモン異常、もしくは男性ホルモンを受容するレセプターに異常があると遺伝子に関係なく女性化する。また、逆に男性ホルモンが過剰だと男性化する。

しかし、性腺(卵巣精巣)は遺伝子どおりに発達する。

副腎皮質過形成

 男性ホルモンは精巣だけではなく、副腎皮質でも作られる。(つまり女性にも存在する)

 ここで過剰に男性ホルモンが胎児のうちから作られると、外性器に男性化傾向が見られる状態となる。

 つまり、陰核が肥大して男性器のようになる。ただし卵巣を持ち、女性ホルモンの分泌量は正常であるため女性をベースとした肉体となる。

また、性染色体の疾患の場合もある。

クラインフェルター症候群

 男性として産まれる。しかし二次成長(思春期)で乳房の肥大など女性化がある。男性化する兆候は少ない。また、女性器はない。

 精液は薄く透明に近い(精子が極端に少ない)ものの、人工授精で妊娠に成功した例もある。

アンドロゲン不応症

 染色体上は男性として産まれる。男性化に必要なホルモンであるアンドロゲンの受容体異常によって男性化が起こらず、見た目はほとんど女性と変わらない。乳房発育などをみるが、女性器は無い。

アロマターゼ過剰症

  素人目に見た症状は上記と同様、男の子が思春期に成ると乳房の肥大化等する。親戚同士で罹っている事例が有り、遺伝する可能性が有る。

真性半陰陽

 遺伝子的にも肉体的にも「男性でも女性でもない」状態。症例は少ない。

 性器は男性女性の中間型を示す。

このように疾患ではあるが、心の性は後天的に決まるとするジェンダー思想では第三の性として考えられている。

また、古来の陰陽思想では理想的な中間型としてむしろ理想形と考えられていた。

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