マリア・キャンベル
まりあきゃんべる
『このような出鱈目な話で、私の大切な方を侮辱しないでください!』
概要
カタリナ・クラエスの前世(通称・野猿)の世界で発売されている乙女ゲーム『FORTUNE・LOVER』シリーズの本来の主人公(ヒロイン、プレイングキャラクター)であり、本編でも準主人公兼ヒロイン的なポジションを務める。文庫版・漫画版共に第2巻より登場。
本作の世界においては、魔法の力を発現するのが貴族が圧倒的に多いのだが、彼女は現在の魔法学園で唯一の平民出身でありながら強い光の魔力を発現させた。このため、現在のソルシエ王国では“最も特別な女の子”と呼ばれている。
人物
金髪碧眼の正統派美少女。本来のヒロイン力も健在である。
幼少期は両親との3人暮らしだったが、現在は後述の事情から母親(声:久川綾)と共に2人暮らしをしている。なお、デューイ・パーシーとは同じ町の出身で昔馴染みである。
魔力を持つのは貴族が殆どであることから、貴族との不義の子ではないかと周囲からあらぬ誤解や偏見を受け、仲が良かった両親は離散。幼少期の平穏な生活を取り戻そうと努めて「いい子」であり続けてきたが、何をしても「特別な子だから」としか思われず、同級生からも敬遠されていた。魔法学園に入学した後も平民は彼女だけであり、身分差と優秀さから彼女を快く思わない貴族たちからも虐めを受けていた。
しかし直向きな人柄(と手作り菓子の味)にすっかり魅了され、うっかり男性陣の出番まで奪いながらあれこれと構ってくるカタリナに救われ、いつしか「ずっと傍にいたい人」と慕うようになる(カタリナに転生した野猿は本編では彼女の過去の事を語る場面はないが、全く知らないのか、あるいは前世でプレイしたルートではマリアの過去が出てこなかった可能性がある)。
他の面々と違いあまり表には出さないため警戒されていないが、メアリに劣らない程のカタリナLOVE勢。カタリナと二人きりで話す時間をとても大切にし、カタリナを少しでも守ろうと思って護身術を習い始めたりする程。ジオルドに対して正面きって妨害はしないものの、ジオルドがカタリナと結婚するとカタリナが自分の側を離れてしまうという寂しさはあるため、それとなく邪魔はする。
持ち前のヒロイン力と、気持ちそのままのまっすぐな言葉選びで、並外れて鈍いカタリナを赤面させるダークホースであり、同僚のソラからはジオルドが一番警戒すべきはマリアだと思われている。デューイやサイラスから好意を抱かれているが、本人はカタリナしか眼中にないため二人の想いに気付いていない。
また、第二部以降カタリナが学園時とは違う自身に非がないトラブルの渦中に巻き込まれ命や貞操の危機に陥る頻度が増え、禁じられた魔法である闇の魔法を非正規の手段(正規の手段は生贄及び殺人)で会得してしまうなど「世界そのものがカタリナを破滅に誘っている」可能性に勘付いてからは「世界を敵に回してでもカタリナを守る」という非常に重力の強い決意を抱いている。
ファンからの呼称は「SGL(シャイニング・グラビティ・レズ)」、言わずもがな光の魔法と重すぎる感情に由来する
『FORTUNE・LOVER』における人物像
カタリナの前世(通称・野猿)の世界で発売されている乙女ゲーム『FORTUNE・LOVER』シリーズには、ヒロイン(プレイングキャラクター)として登場する。
『Ⅰ』では光の魔力を使える希少な人物であり、平民出身ということもあって学園では目立つ存在。前向きな努力家で、成績も優秀。攻略対象ごとに登場するライバルと対峙することになるが、特に悪役令嬢からは犯罪まがいの仕打ちまで受ける受難の人。
続編『Ⅱ』でも引き続きヒロイン(プレイングキャラクター)として続投。魔法学校卒業後、成績の優秀さから国の機関である魔法省に入庁する。前作の攻略対象の再攻略に加え、新たに知り合うキャラも攻略することに。再びライバルたちと対峙する上に、自らに絡む「謎の女」の存在にも悩まされている。
カタリナ・クラエスにとっては転落の1年間のトリガーであり、最大の破滅フラグ。
関連タグ
- クラリス…中の人繋がりだけでなく、髪色が同じで魔法使いキャラで同時期に始まったアニメ(こちらも原作が攻略ゲーム)のヒロインの一人。平民出身で治癒系の魔力を持つマリアに対して彼女は貴族出身で魔術書を使った攻撃系の魔力を使うという全くの対照的である。またどちらも"家族"関連での辛い過去を持っている。また、同胞の一人の中の人がカタリナを演じている。
- カルディア(Code:Realize)…中の人繋がりの乙女ゲームの主人公。アニメ版でも本来の主人公に加えこちらは攻略キャラの一人にキースの中の人繋がりがいる。