「私は平和主義者でね。争いは好まない。」
CV:照井春佳
概要
大陸魔法協会に所属する一級魔法使い。ゼーリエの弟子の一人。
足下まで届く、長い髪が特徴。一級魔法使い試験では、二次試験の試験官を務める。一次試験ではゲナウと共に状況を見守り、ゼーリエが施した結界を解析している奴がいると気付いた。
自らを「平和主義者」と称し、受験者同士の協力が必要な試験を選ぶが、過去4回担当した試験では全て合格者0人という結果で終わっている。フリーレンやフェルンが参加した二次試験では北側諸国の「零落の王墓」を舞台に選び、自身は最深部に向かうフリーレン達に同行した(一番安全に最深部まで行けそうだからと思っていたが、フリーレンがミミックに引っかかったのを見た際は、付いていく人選を間違えたかと後悔していた)。なお、フェルンのことはその若さで君ほど優秀な魔法使いは見たことがないと評価している。
自分の長い髪には幾つもの魔法をかけて強化しており、攻撃・防御共に優れ、人体を軽く貫通するどころか、岩石を切断し、防御魔法すらもそう時間を掛けずに打ち破るほどの威力を持つ。なお原作では防御魔法を突き破るといった描写だったが、アニメでは描写が盛られ回転まで加わっており、ドリルの如く抉り貫くというようになっていた。
実際に零落の王墓内で水鏡の悪魔(シュピーゲル)によりゼンゼの複製体が作られた際は、ダンジョン内を徘徊する髪の化け物ともいうべき凶悪さを発揮し相対した受験者を何人も脱落させている。
ただし、大体なんでも切る魔法(レイルザイデン)を持ち、どんなに堅固な防御術式が付与されていようが「布や髪は切れるもの」という理屈を通すという、魔法の世界であれば本来あり得ないイメージが出来てしまうユーベルは唯一の天敵に当たり、相性が悪く勝てるイメージが湧かないようだ。
ちなみに自分の髪の手入れは地獄らしく、考えたくもないとのこと。また(ユーベルの解釈だが)良いところの家柄の出らしい。少なくとも本人曰く裁縫などはやったことが無い。
余談
外見は幼く見える容姿だが年齢は不明。少なくとも身長はフェルンと同程度で普通の女性並み。
3年に1回行われる一級試験を過去4回(一級魔法使い試験編では5回目)担当しているということは、最低でも一級魔法使いになって15年以上経っているということになる。つまり場合によってはオイサーストでの一級魔法使い試験を突破した者は15年いなかったことになり、ゲナウやファルシュは相当若い時に合格したか、別の都で開催された試験で合格した可能性も出てくる。
ただ、彼女が試験官を担当したことが過去4回ある、とのことでそれが一級試験だと言及されておらず、二級以下の試験でのこともカウントされているなら上記の通りとは限らない。
さらなる余談だが、ヴィアベルの若いころの回想にゼンゼに良く似た少女が登場しており、これがゼンゼ本人なら「ちょっと前まで20代だった」ヴィアベルとは同世代の可能性がある。