概要
うつ病は精神疾患の一つであり、症状としては不安感、焦燥感、精神活動の低下、感情の麻痺、食欲の低下、体重の低下、不眠症などが挙げられる。
ストレスや自律神経失調症などによって引き起こされることが多い。
うつ病の機序としてはセロトニンやノルアドレナリン、ドーパミンなどの神経伝達物質の関与が強く疑われているが、未だ正確な機序はわかっていない。
場合によっては自殺企図など、生命にかかわることもある。
精神疾患のほかに器質的疾患によってうつ症状が起こることもある(橋本病など)。
精神疾患によるうつ病と器質的疾患によるうつ病では治療に使う薬が違うので、うつ病の症状が現れたときは、総合病院などできちんと検査をしないと正しい処方ができず、症状が回復しないので注意が必要である。
また、治療が必要なほど重症のうつ症状を患っている患者は、大抵自力で病院にかかることのできない状態にまで陥っているので、周りの人が気づいてあげられないと家庭の崩壊や患者の自殺など悲惨な結果を招く。
治療による経過は人により大きく異なり、再発率は高い。
また、治療によりやや症状が改善した結果、自殺を起こすことがあるので(重症の場合は、自殺企図すら起こせない)、治療が難しい疾患である。
厳重注意事項
「気分が滅入っている状態(melancholy)」と
「うつ病(depression)」は
しばしば同一のものとして扱われてしまっている
だが後者は治療を要する精神疾患であり、決して両者を混同してはならない。
うつ病を患う人に対し、「うつ病は甘え」などと、間違っても言ってはならない。