照橋信
てるはしまこと
妹に近づくな、クソボケが
人物像
照橋心美の実兄。17歳。
人気絶頂の若手俳優で、芸名は六神通。現実世界で言うと松坂桃李くらいの立ち位置にいるらしい(彼の後述の人間性からして比較対象にするのは失礼な話だが)。作中では斉木久留美や海藤瞬も彼のファンである。しかし久留美曰く「パパに比べたら通くんなんて犬の糞に群がるハエよ」とのこと(このせいなのか某動画サイトで六神通が画面に映ると『ハエ』というコメントがよく流れる)。本人曰く男性のファンは少ないらしい。
表向きは穏やかで気さくに見え、ファンへの対応は気前が良く、街中で出会った海藤に様々な役の決めセリフをリクエストされた際は、嫌がる素振りも見せずノリノリで応えている。
しかし心美と同じで容姿は美しいものの、それを過剰に自画自賛するナルシストな精神性も全く同一。さらに超自己中心的で、内心は妹よりはるかに腹黒く自分自身の行いは絶対に正しいと考え、決して非があるとは認めない。
また、スイーツを紹介するバラエティ番組出演時には
・妹の話を振られただけで長い尺を取って自慢話をしまくる
・甘い物は別に好きではないとぶっちゃける
・食レポをしても全然大した感想を言わない、カンペを見てるのが丸わかり。
・試食タイムとしてスタジオにスイーツが運ばれてきたら「オレ、もう食べたんでいいっす」とか空気を読まず言い出しタッパーに包んでのテイクアウトを要求しようとする。
…など、タレントとしても結構問題ありな男である。
その上、重症のシスコン。彼の愛情は実の兄妹という間柄を華麗にすっ飛ばして深く危なく、明らかにアウトな領域にまで達している。
普段はイメージのため、上記のような爽やかなポーズを崩さないが、妹に男が近づこうものなら、黒い本性を全開にし卑怯な手段で邪魔したり、暴言を吐いてくる。特に心美とよく関わる斉木には逆恨みに近い憎悪を抱いている。
しかしながら彼と妹の間柄を知る人物が身近に皆無のため、誕生日プレゼント選びや兄妹喧嘩と言った有事の際には斉木を利用することも度々。当然信の本性を知る斉木本人は迷惑がるものの、利害の一致から信の頼みに渋々応じたりしている(また、番組取材で訪れた有名カフェでお土産に貰ってきたコーヒーゼリー6個を斉木の家まで持って来た際には斉木はモノローグで「六神君大好き」と180°掌を返してまで間を取り持つことを決めた)。
しかし心美本人からはそれらの言動とその異常なシスコンぶりから、かなり疎まれている始末(前述のコーヒーゼリーも本来は彼自身が心美にプレゼントしようとしたのだが、帰宅後にテレビで勝手に名前を出した事で月9女優になったらどうするつもりだと憤慨された挙句、「妹が駄目なら次は恋人って事にするから」と言って墓穴を掘り(斉木も「それはお前の事務所も許さないと思うぞ」と断言している)、要らないと突き返された)であり斉木と仲良くなりたい心美からすれば信の存在はまごう事なき障害と言える。
加えて厄介なことにいくら心美からストレートな拒絶を受けても「ただ痴話喧嘩してるだけ」と捉えるので諦める素振りなど微塵も見せない。
妹以外の女性は猿にしか見えないためか、たまたま妹と歩いていた梨歩田依舞と遭遇した時は「あ、ども」と温度差がありすぎる反応をしていた。その後、斉木を連れて撮影を見学に来た依舞を見て斉木に彼女ができたと勘違いしていた。
しかしそんな信も斉木の母・久留美に対しては「お前みたいな眼鏡にはもったいないくらいの良いお袋さん」と皮肉混じりとはいえ一目置いた言動をしたこともある。
総じて、彼は極悪人ではないものの本作屈指の面倒臭さを持つキャラと言ってよく、前作の主人公並みに人間性において明確な美点がほぼ描かれず、妹の心美が斉木や仲間たちと関わる内にナルシストぶりは変わらないながらも、徐々に仲間や友達を大事に思う気持ちが芽生え内面も良い女になっていきメンタル面が成長したのに対し、信の場合は最後まで反省も改心もしなかった。