概要
発生日 | 2024年4月17日 |
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発生時刻 | 23時14分 |
震央(震源地) | 豊後水道(北緯22度29.7分・東経132度24.5分) |
震源の深さ | 39km |
地震の規模 | Mj6.6・Mw6.3 ※1 |
最大震度 | 6弱 |
長周期地震動階級 | 2(高層階では、行動に支障を感じるほどの大きな揺れ) |
地震の種類 | スラブ内地震(正断層型) |
備考 |
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※1「モーメントマグニチュード」は米国地質調査所のデータ
※2 マグニチュードがあと0.2大きければ、「南海トラフ地震臨時情報」が初めて発表されることになる
2024年4月17日の深夜、豊後水道で発生した大地震。震央は北緯33.2度・東経132.4度、震源の深さは39km。規模(マグニチュード)はM6.6。愛媛県と高知県で最大震度6弱の烈震を観測した。この2県で震度6弱以上の揺れを観測するのは、1996年に震度階級が現行のものに改正されてからは初めてである。それどころか、四国地方全体でも震度6弱以上を観測するのは(歴史地震を除いて)初めてである。
地震のメカニズム
今回の地震は、東西方向からの張力軸を持つ正断層型のフィリピン海プレート内部で発生した地震で、所謂、スラブ内地震。
豊後水道・伊予灘・安芸灘などの領域では、このようなタイプの地震が多く発生する領域で、中には2001年に芸予地震が発生している。
このようなタイプの地震が多く頻発する理由についてだが、この領域はフィリピン海プレートが沈み込む北端付近に位置し、ちょうどこの付近からプレートが沈み込む角度が急になるので、それによる複雑な応力によって引っ張られる力が強く働いているのが直接的な要因。実際に豊後水道付近から少し南西側に行くと南海トラフの想定震源域内に含まれている日向灘の領域になるのだが、この領域からはプレートが急角度に沈み込む地質構造となっている。
さらにこの領域では、スラブ内で発生している地震と水が関与している可能性が指摘されている。
南海トラフとの関連
この地震は、近い将来発生すると懸念されている「南海トラフ巨大地震」に直ちに結びつくような前兆ではない。なぜなら、この地震はフィリピン海プレート内部で発生した正断層型のスラブ内地震であり、南海トラフ地震のような逆断層型のプレート境界地震ではないからである。