概要
「再会を喜ぼうぞ、ハイタカ。」
CV:田中裕子
アニメ映画「ゲド戦記」に登場するキャラクター。
「死」を恐れ、永遠の命を得るために、禁断の生死両界を分かつ扉を開いたロークの大魔法使い。(要は、死んだ人間をあの世から好き勝手に現世に呼び出す禁忌の魔法に手を出している)
かつて魔法を濫用したが、ハイタカに阻止されたため、密かに彼に復讐する機会をうかがっている。男性だが、声優とその外見から女性的に見えるキャラクターとなっている。
英語版での名前はCob。
かつて「ハブナーのクモ」と呼ばれ、人が金を払いさえすればパルンの『知恵の書』を使い、望み通りの人間をあの世から好き勝手に呼び出していた。しかし、自らの師の魂を呼び出されて憤った若き日のハイタカは、泣き喚いて必死に抵抗するクモを無理矢理に黄泉の国まで連れて行き、恐怖の底に突き落とした。その後クモは、改心を誓って西へと去ったが、その心の底ではハイタカへの復讐を強く誓っていた。
余談だが、ゲドとクモの関係は宿敵で、かつては魔法をともに学んだ同士でもある。
しかし、クモは禁じられた魔法を使ったためロークの賢人の座から追われ、ハイタカは大賢人となった。クモはロークを追われたのはハイタカのせいだと逆恨みしており、改心したと見せかけ西に退いたあとも、ハイタカに強い復讐心を持っていた。
物語序盤でウサギ(クモの手下)が「顔に傷あとの残る魔法使いが・・・」と報告すると、「大賢人がやって来たか・・・」、「再会を喜ぼうぞ、ハイタカ」とほくそ笑む。ロークを追われた後、お互いに会うことはなかったようだ。
最期
竜になったテルーにより「永遠の命」から拒絶され、全身を焼かれながら墜落死する。