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一式砲戦車の編集履歴

2012-09-22 07:11:27 バージョン

一式砲戦車

いちしきほうせんしゃ

一式砲戦車は、大日本帝国陸軍が装備した自走砲です。

名称について

 この車は陸軍の中の戦車部隊と砲兵部隊の二つの兵科に配備され、前者では一式砲戦車、後者では一式自走砲と呼ばれました。


本車の作り

 一式砲戦車は九七式中戦車の車体に直接九◯式野砲を搭載したもので、オープントップの簡単な戦闘室(装甲板の囲い)を持ちます。


搭載される九◯式野砲は対戦車兵器ではありませんが装甲貫徹力があり、特にM4シャーマンが登場すると日本軍の対戦車兵器では対処困難になったため有力な対戦車砲として活用されました。


この自走砲は何なのか

 本車は作り的には自走砲そのものですが、おそらくは対戦車戦闘を主眼において生産されたと思います(改良型の三式砲戦車は駆逐戦車です)。


本車の開発はノモンハン事件の直後に始まっており、二年後の1941年には開発が完了しています。にもかかわらず生産が始まったのは1943年末でした(M4シャーマンが太平洋戦線に現れ始めたのもこの頃です)。


また戦闘室正面装甲厚の50ミリはチハの二倍(一式中戦車と同等)であり、自走砲としては過剰であることから、やはり当初より対戦車戦闘を意識していたと思われます(それでも75ミリ砲に対しては不十分でしたが)。


活動

 量産車が出始めるとすぐに本車は前線へ送られたものの、片ッ端から輸送船が撃沈されたためほとんど戦地に届きませんでした。しかしそれでもなんとかフィリピンに届いた四両が大いに活躍しています。


結局は全滅してしまったものの、一式砲戦車は友軍と連携し敵の陣地や車列を攻撃しまくり、日本兵の死神であったM4シャーマンもいくつか破壊。搭載砲の装甲貫徹力は80ミリ/500メートル、70ミリ/1000メートルと決して十分ではなかったが、M4シャーマンに対し正面からの射撃でも射距離500メートルで撃破した。


この他に目立った戦果は無く、フィリピンでの戦いが本車のほとんど唯一の活躍と思われます。


つまるところ

 一式砲戦車は恐怖のM4シャーマンに対して(わりと)積極的に機動して攻撃できる、たいへん心強い車両であったでしょう。米軍の本車に対する評価も高いです。

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