概要
エウメネス(紀元前362年? - 紀元前316年)は、マケドニア王国のアレクサンドロス大王に仕えた古代ギリシアの人物。出身はケルソネソス半島(今日のトルコ領ゲリボル半島)の都市国家カルディアで、書物などにはしばしば「カルディアのエウメネス」と表記される。その出自は不明だが、プルタルコスはその著書『対比列伝』の中で大王の父フィリッポス2世と親しい人物の子ではないかと推測している。
『ヒストリエ』のエウメネス
出自と半生が不明であるエウメネスにスポットを当てて、波乱の古代オリエントを描く。
有力なギリシャ人一家ヒエロニュモス家の子供として育つが、実は遊牧民族スキタイ人の子供であったという架空の設定を付けている。
家の財産を巡る陰謀で、身分が明らかとなり奴隷となるも奇跡的に自由の身となる。その後貧しい農村に身を寄せるが、ギリシャ人との抗争で村を滅亡から救うが結果村から出ていく羽目になり、流浪の末当時の大学者アリストテレスと出会いペルシア帝国から追われていると知り、助けたのが縁でマケドニア王国に仕官する。そこで後に忠誠を尽くすことになるアレクサンドロス王子と出会う…。
博識な本の虫で、一度読んだものなら暗記音読はお手の物。
さらに運動能力にも長けており、剣の腕は大の大人が束になってかかっても太刀打ちできない程。
手先も器用でおもちゃから兵器を作るのも得意。
権力に迎合することを好まず、王や有力者相手でも常にマイペース。
基本穏やかでさっぱりとした皮肉屋だが、どこか冷血で残酷な面を持つのはスキタイの血のせいだろうか。
『Fate/Zero』のエウメネス?
第四次聖杯戦争のライダー・イスカンダルのEX宝具「王の軍勢(アイオニオン・ヘタイロイ)」にそれらしき人物が登場している。本当にエウメネス本人かどうかは定かではない。
別項目、黒髪臣下も参考に。
また別人説も存在している。