概要
『ゾイド新世紀/ZERO』に登場するシステム。劇中ではライガーゼロ(ビット・クラウド機)およびバーサークフューラー(ベガ・オブスキュラ機)の2機に搭載される。
本作では、OS搭載機とされるバーサークフューラーが古代遺跡から発掘されている。技術的なルーツは定かではなく(前作『ゾイド-ZOIDS-』ではゾイドを強化するオーガノイドやそれを参考とした人工知能であるビークが登場したが、繋がりは明言されていない)、その効果や概念だけが伝承されているようだ。劇中の扱いから、搭載機の発見後もその詳細は解明されていない模様。劇中ではライガーゼロとバーサークフューラーがアルティメットXとして搭載を許されたゾイドであり、劇中で見られたゾイドコア部分は他のゾイドとは異なった形状であり、内部構造も判然としていない。また、搭乗者の一人であるベガは「ゾイド-ZODS-」のレイヴンにも似た容姿であるが、この関連も不明。
OS搭載と目されるアルティメットXの1機、ビット・クラウドのライガーゼロに関しては、フューラー同様の数百年から数千年前の発掘機だったのか、稼働状態のまま保存されていた機体だったのかなどは明らかになっていない。
少なくとも一介の個人チームが手を出せるレベルの値段で売られており、気難しくて乗れるパイロットがいないかったと言われているため悪の組織(バックドラフト団)に目を付けられることもなく、専用装備(CAS)のレプリカ品を造るためのデータも簡単に入手可能だった事を考えると、まったく未知のゾイドになっていたという訳ではない模様。
物語の後半からその存在が示唆され、スティーブ・トロス博士やラオン博士らによってその詳細が語られる。学習型人工知能(AI)であり、一度戦った相手ゾイドの戦闘パターンを記憶・学習する。搭載されたゾイドは通常ゾイドの常識を超えた学習・自己強化あるいは進化能力を持つ。
終盤に近づくにつれライガーゼロはどんどんこのシステムを活かして戦闘を学習していき、時には必殺技を考案した。最終話ではフューラーと同じシステムを持つゾイド同士、システムが覚醒したことで白熱のバトルを繰り広げた。
ライガーゼロは驚異的なパワーとスピードと俊敏性を発揮してバーサークフューラーを翻弄しストライクレーザークローを瞬時に発動しその状態を保ち、バーサークフューラーの方はパイロットのベガが戦いの衝撃で失神してもなお自力で荷電粒子砲を放つなど戦いを続け、バックドラフト団のサラからは「暴走してる」と評されるほどであった。彼女曰くバーサークフューラーはシンクロ時にパイロットへの負担が発生するそうだが、ライガーゼロも同様であるかは不明。
ゾイドの背景ストーリーである「ゾイドバトルストーリー」にも同名のオーガノイドシステムが存在しており、呼称としてはそちらが先行しているが、設定面には差異もある。