演 - ネイサン・ミッチェル
概要
『ザ・ボーイズ』に登場するスーパーヒーローの1人。本名はアーヴィング。
ヴォート・インターナショナル社最強ヒーローチーム「セブン」のメンバーである全身を黒いスーツに包んだ寡黙な男。
特殊能力はないが至近距離での爆発に耐える耐久力と肉体を引き裂ける怪力を持ち、潜入や暗器を用いた戦闘を得意としている。
寡黙で従順であることからホームランダーに高い信頼を得ているが、これはダイアボリカルで語られたホームランダーの初任務での大失敗を完璧にフォローしたことも起因している。
基本的には暗殺や追跡といった任務を主にこなしている。
茶道を嗜みピアノを演奏することができる意外な一面もある他、ナッツ類に非常に強いアレルギーを持っており、抗アレルギー剤を常に携帯している。
「Buster Beaver's Pizza Restaurant」のマスコットキャラたちが親友であるという妄想をしており、シーズン3ではその妄想が現れている。
元々はソルジャー・ボーイ率いるヒーローチーム「ペイバック」に所属していたヒーローでマスクを被る覆面のヒーローとしてやっていくことに抗議していたが、黒人であることを理由にマスクを被ることをヴォート社に強要されていた挙句、ソルジャー・ボーイからは『ビバリー・ヒルズ・コップ』のオーディションを妨害されて映画スターになる道を阻まれ、暴力を振るわれていた。
それらの鬱憤が原因でニカラグアの事件でソルジャー・ボーイを裏切るも彼に反撃を受け、燃えた車に顔を押し付けられて大火傷を負って片目を失明し、頭を何度も盾で殴られたことで脳が損傷して言語野が傷ついたことで喋れなくなり、精神年齢が7歳まで退行してしまった過去がトラウマとなっている。
皮肉なことにこの一件が原因でマスクを手放すことができなくなってしまった。
シーズン3にてソルジャー・ボーイが復活したことが原因で自身の腕に埋め込まれた発信器を取り出して逃亡したが、妄想のマスコットキャラたちの励ましで彼と戦うことを決意し、ヴォート本社に帰還した。
しかし、ソルジャー・ボーイがホームランダーの父親であることを知っていたにもかかわらず、黙っていたことを認めた結果、悲しさのあまり涙したホームランダーに内臓を抉り出されて死亡した。
その後はヴォートによって先に死亡したトランスルーセントと同じく海外での秘密作戦に参加しているというカバーストーリーが流された。
ブラック・ノワールII
シーズン4にて登場。コスチュームは全く同一の物。
正体はアーヴィングではなくヴォート社に雇われた代役の俳優であり、表向きには寡黙に見せているが裏ではかなりのおしゃべりで他のメンバーに「喋るな」と釘を刺されている。
ナルコレプシーに悩まされているせいでセブンの会議の最中に居眠りしてしまったり、ホームランダーに殺人を強要されたり、特に明確な指示が無いためにどうブラック・ノワールを演じればいいかわからないと困惑したりとかなり周りに振り回されている。
俳優とは言えどコンパウンドVによって能力を得ているようでバット一振りで簡単に人間の頭を粉々にできるだけの腕力を持っている上、殺人に対する躊躇が無かったりとそちら側の人間である事はうかがえる。
なお死んでから代役を立てたことをホームランダーは当初知らなかったようで何の前触れもなく登場したことに驚いていた。
余談
- キャラクターの黒いスーツを着た喋らない忍者という面は『G.I.ジョー』のスネークアイズ、黒人でフルフェイスのヒーローという面ではブラック・パンサー、爛れた醜い顔をマスクで隠している面はスポーンが元ネタと思われる。
- ナッツ類にアレルギーがあるという設定は彼を演じたネイサン・ミッチェルがアレルギーだった為に付けられた設定である。
- 原作版においての正体は衝撃的な物でドラマ版とは完全に別物である。また、スーツのデザインも異なり、原作版は黒い全身タイツである。
- シーズン3の最終回で退場してしまった彼だが、シーズン4に彼の後任であるブラック・ノワールIIが登場することが決定しており、演者も同じネイサン・ミッチェルであることが報道されている。
- 彼に強い耐久性やある程度の再生力があることから、同一人物ではないかという説と原作版に近い人物になるのではないかという二通りの噂がある。
- 『CoD:MWII』にてコラボバンドルが発売されており、コラボの際は彼がインタビューを受けるトレイラーが公開された(丁寧にブラック・ノワールが秘密作戦に出る前の映像であるとテロップが流れる)。
- 劇中で印象的だったナイフが使用でき、付属している銃で敵を倒すと死体からバスター・ビーバーが現れる。全身が真っ黒で視認しにくいことと、単純なデザインのカッコよさからドラマを見ていない層にも人気がある。