尾瀬イクミ
おぜいくみ
概要
黒のリヴァイアスの乗組員。リーベ・デルタ時代は第二操船科に所属。
リーベ・デルタ時代のルームメイトで仲の良い相葉昴治の人当たりの良さと昴治の弟の相葉祐希の優秀さを兼ね備えたような人物で明るく陽気でリーダーシップにも優れる。一方、人の死に対して、異常なまでに動揺する。
本編開始前
木星の裕福な家柄に生まれ、姉の尾瀬カオリとも仲は良かったが余命幾許もないカオリからの求愛を受けて、兄妹以上の関係となり、それに気づいた父親の手でカオリは無理やり嫁がされた上、嫁ぎ先で自殺してしまう。これが元でイクミは人の死に過敏となり、家出し、リーベ・デルタに足を運ぶのだった。
ちなみに尾瀬イクミという名前は偽名であることがドラマCD3で判明している。
作中での動向
リヴァイアス内では昴治、ニックス・チャイプラパット、雅明弘とチームを組み、グラン・マクダニエルの招集でヴァイタル・ガーダー アインヴァルトのメインオペレーターの1人にもなり、グラン失脚後は2代目メインパイロットになった。
プライベートでは和泉こずえと恋仲になるも過去のトラウマから本気になれず、それに気付いたこずえは自暴自棄になってしまい、集団暴行を受けてしまう。暴行犯たちを制裁したイクミはこずえと共に士官部屋で暮らし始めるも髪を解いたこずえの姿にカオリを重ね、こずえをカオリの代用品として、依存するようになる。
以降は救助が来ないことから荒れていく艦内で制裁を行っていき、こずえとの会話でエアーズ・ブルーが艦長だった頃はまだマシだったことを思い出すとブルーの真似と称して、アインヴァルトを用いたクーデターを起こし、ガーディアンズも結成するが下準備なしだったことと艦内の治安がブルー時代とはまるで違うために独裁と化してしまう。
さらにシュタイン・ヘイガーやファイナ・S・篠崎にいいように利用されてしまい、昴治から奪ったニードルガンで彼に瀕死の重傷を負わせ、昴治を初めとしたEランクメンバーやそれ以外のランクメンバーもヘイガーが見殺しにする事態に発展。生還した昴治から投降を促されながらも彼を今度こそ殺そうとするが灰のゲシュペンストが救助に転じたことでこずえが動き、独裁体制に終止符が打たれる。全てのものに押し潰されたイクミは許しを請うかのようにカオリを喪ったことを口にするも真実を知ったこずえからは拒絶され、代わりに3回も殺した昴治が父親のようにイクミを介抱するのだった。
救助後、昴治殺害未遂で公に罪に問われることはなかったが自らのやらかしに苦しみ、昴治にカオリの好きだったバラの花束を謝罪代わりに贈ったり、こずえと話をするために彼女の実家に足を運ぶという本人なりの償いを見せるもこずえとの再会は叶わずにいた。ゆえに再会に望みをかけて、リヴァイアスに再乗艦。昴治に許されながらも独裁時のことを蒸し返されたことで己の罪を改めて自覚しつつ、こずえとの再会を果たした。