概要
2002年に新設された、西海岸における芝牝馬路線のオークスという位置づけのレースだった。2004年にGⅠ格付けを取得。かつてはハリウッドパーク競馬場において「アメリカンオークスインビテーショナルステークス」というレース名で国際招待レースとして夏場に施行され、日本馬も毎年のように参戦していた。総賞金も75万ドルと比較的高額に設定されていた。
日本調教馬の結果は以下の通りである。(カッコ内は騎乗騎手)
2006年 アサヒライジング(ヴィクター・エスピノーザ)2着
2007年 ローブデコルテ(福永祐一)5着
※福永は2012年にも現地アメリカの馬に騎乗して6着となっている。
かつては日本馬のみならず欧州からもたびたび参戦があり(ただし、GⅠ勝ち馬のような一線級の出走はなかった)、ある程度国際競走としての性質も持ち合わせていた。
しかし2010年にカリフォルニア州の競馬産業不振もあり総賞金が大幅に減少。日本を含む海外からの参戦は皆無となり国際競走としての性質は実質消滅した。レース名も記事名の通りとなり国際招待制度も返上された。
さらに2014年にハリウッドパーク競馬場が解体され、現在行われているサンタアニタ競馬場に開催地が変更、2016年には3歳限定レースとしては12月末と最も遅い時期の開催に変更となった。現在もかろうじてGⅠの格は維持できているものの、現状はローカルのGⅠという立ち位置に落ち着いている。
2021年には悪天候のためダート開催となり、それを受けて当初はGⅡとして取り扱っていたが、後日GⅠに認定された。
シーザリオが「日米オークス馬」と呼ばれることが多い一方で、「アメリカのオークスとはアメリカンオークスではなくケンタッキーオークスのことだ」と主張する人もいる。
データ
コース | サンタアニタ・芝2000m |
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条件 | 3歳牝馬 |
負担重量 | 定量 |
第4回アメリカンオークス
シーザリオが日本馬によるアメリカG1の初勝利を果たしている。