───星に刻まれし傷と栄華、今こそ歌い上げよう────
概要
エルキドゥの第二宝具。大地そのものを自在に変形させ、操ることができる。
普段の攻撃もこの能力によって行っており、真名解放や詠唱を必要としない基本武装とも言える宝具だが、言の葉に霊基の欠片を乗せて行使することにより、その真価を発揮する。
その本質は星の記憶を引き出し、その大地から様々なものを生み出す能力であり、『人理の歴史の模倣』と呼ぶべきもの。
その性能上、この宝具はエルキドゥという英霊が召喚されてから常にアップデートを続けるという特殊な性質を持ち、時代と接続する時間が増えれば増えるほど、再現できる文明が増えていくとされる。
このことから民の叡智が再現できるものは「召喚された時代」と「エルキドゥ自身の記憶」に左右され、例えばかつて生きていたのと同じ時代に召喚された場合は『自分が生前に識っていた武具』と『その時代、その大地において既に人が造り上げていたもの』の再現に限定されるが、逆に言えば現代よりも遥かに先の未来で召喚された場合、現時点では机上の空論でしかない兵器の数々をも再現可能となる。
無論、宝具を使用した戦闘においては新しければ強いというわけではない(神秘は古いものほど強力である他、現実的な問題として最新式の拳銃を持っているからといって中世の大砲と正面から撃ち合うのは無謀である)し、王の財宝に人類の可能性の極致として蒐集されたヴィマーナのような品を再現するには『人類の極致と言える時代』か『星を渡ってきた神々が支配していた時代』に召喚される必要があり、中でも異星の神々の身体そのものや星の聖剣などの極髄を再現するには王の財宝にある同等の秘宝や「星そのもの」を素体とする必要があるなど、ある程度の限界は存在する。
それでもなお、民の叡智がギルガメッシュの宝物庫と対を成し、比肩しうるのは、この宝具によってエルキドゥが模るものの数々は神の手を離れた人理が生み出したものであり、故に大地を素材として大量生産が可能であるために他ならない。
また、生み出されるものの性能もそのままではなく、仮に最新式の航空機が再現された場合はそこそこの飛龍と渡り合えるほどの強化が施されることとなる。
Fate/strangefakeにおけるギルガメッシュとの戦闘では王の財宝に対抗する形で剣や槍、弓といった武具を作成することで双方合わせて千を超える数の撃ち合いとなったが、ある存在との戦闘の際には『現代兵器一歩手前、つい半世紀までは最新兵器として使われていた物の数々』を生み出せるほどに時代と接続しており、M1 120mm高射砲8基を作成している。
古代バビロニアを彷彿とさせる紋様や粘土色の配色こそしているものの歴とした近代兵器そのものだが、エルキドゥによって造り上げられたそれは並みの幻想種であれば一撃で消し飛ぶほどの威力と神秘を併せ持ち、本来の発射速度である1基あたり毎分12発を上回る毎秒1発のペースで射出され、さらに撃ち出された後の砲弾さえエルキドゥの神秘の一部であることから物理法則を無視した軌道変更さえ可能かもしれない、という凶悪な性能へと魔改造されている。
また対応能力に優れており、FGOの幕間ではイシュタルの絨毯爆撃を完全に捌ききってみせた。
後にゲームにおいて「完全なる形」スキルが強化でこの宝具と同じ名称のスキルとなる。
関連タグ
エルキドゥ 宝具 Fate/strangefake Fate/GrandOrder
無限の剣製……型月作品における、似た性質を持つ大魔術。
至上礼装・否定無二……型月作品における、似た性質を持つ至上礼装。初登場した小説の発売日とFGOの強化クエストで民の叡智が実装された日が同日であるという共通点も持つ。