概要
第6部「ストーンオーシャン」のラスボス、エンリコ・プッチのセリフ。空条徐倫との手錠デスマッチで発された。
「一見なんの脈絡もないツバメの話」から、締めのたった一文で「徐倫本人ではなく、彼女が連なる血統そのものへの侮辱」に変わるという非常に高度な煽りである。それでいてどこか品や教養も感じる奇妙なセリフ。『ジョジョ』に星屑のように登場する数々の名言(暴言)の中でも一際強いインパクトを放っている。
全文
崖に激突して死ぬツバメがいるそうだ……
そのツバメは得てして他のツバメよりもとても上手にエサを捕獲したりするのだが……
宙返りの角度の危険の限界を親ツバメから教わっていないため つい無謀な角度で飛行してしまう
だが その親は教えないのではなくそのまた親から教わっていないので教えられないのだ
彼ら一族は短命な者が多く なぜ事故にあいやすいのか気づいてさえもいない
承太郎は短命だったな
ちなみに
ブッチの崖に追突死するツバメの話は元ネタが存在するわけではなくジョジョシリーズではよくある創作話である。
正確には「追突死するツバメ」というのは本当に存在するが、別に宙返りの角度の危険の限界を親ツバメから教わっていないわけでなく飛行中に車を避けられない、或いは巣立って間もなく飛行が上手でない若ツバメが追突死するケースが多く別にブッチの言う理由で追突死するわけではなく他の鳥でも起こりうる事故要因である。
なおツバメ同士が空中衝突するケースもあり、ストーンオーシャン連載が終了しスティール・ボール・ラン開始時の2004年時の日本では成鳥と子が空中で正面衝突して両方死ぬという劇中の例え話以上に悲惨な最後になった事故が報告されている。
ストーンオーシャンの舞台であるアメリカに住むツバメは、日本に住むツバメのように家の外壁に巣を作る事は稀で建物の内側や、橋の下、トンネル、崖で巣を作る事が主流でツバメと崖の話はここから来ていると推測される。