サンドマン(ジョジョの奇妙な冒険)
さうんどまん
概要
SBRレース参加者の1人。アメリカの開拓により土地を失ったネイティブ・アメリカンの一族。
部族の誇りを尊重しているが、同時に「敵から身を守るには敵のことも知らなくちゃいけない」という事も良く理解しており、禁を破って白人社会についてもよく勉強し、部族の古い考えはこれからの社会には通用しないことも悟っている。
しかしそういった柔軟な対応は保守的な部族には受け入れられず(思い込んだら他人と協調しない生来の性格もあり)、SBR冒頭では危うく処刑もされかけるほどであった。白人がもたらした新しい価値観─────「金」で先祖から受け継いだ土地を守るべく、賞金目当てでSBRに参加する。
家族に姉が1人居る。姉には弱いようだ。
レースには馬を用いず、自分の足のみで優勝を目指す。
しかしながら地形を活かした特殊な走法、馬には通れないショートカット等を駆使し、馬に負けず劣らずのスピードで各ステージを突破している。特に第一ステージにおいてはジャイロの反則による繰り上げもあったとは言え、暫定1位で通過していた。
だが後に大統領に出会い、彼の命令に従って遺体を回収する方が目標の達成のために手っ取り早いことに気付き、ジョニィとジャイロの前に立ちはだかる。
Dioとの共同戦線を張り、互いのスタンド能力を組み合わせた戦法で2人をあと一歩のところまで追い詰めるが、ACT2に成長したタスクの反撃を受けて敗北、死亡した。
名前の元ネタは恐らくメタリカの曲名「Enter Sandman」。この曲が収録されているアルバム「Metallica(通称:The Black Album)」のジャケットには蛇のイラストがデザインされているが、サンドマンの両肩には蛇の刺青が彫られている。
砂男?
本人曰く「サンドマン」は白人が勝手に聞き間違えた名前であり、本名は「サウンドマン(音を奏でる者)」らしい。
しかし第7部冒頭で部族の仲間も思いっきり「砂男」と呼んでいたりするため良く突っ込まれる。
また初期のスタンドは名前の通り砂を操るというザ・フールを彷彿とさせる能力描写があり、デザインも異なっている。
設定変更はジョジョシリーズでは少なくはないが、きちんと矛盾が生じないよう考察をすると以下の仮説が考えられる。
並行世界の別人説
「サウンドマン」は「大統領が連れてきた別世界のサンドマン」という説。この説は以下の描写を一気に説明することができることから有力視されている。一方で「基本世界のサンドマンはどうなった?」という新たな疑問も生み、その憶測も最悪の形で容易に想像できてしまうが…
原作での描写 | 根拠 |
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名称やスタンド能力が異なる | 同一人物ではないため差異も発生する。またスタンドが異なるのもある人物という実例がある。 |
「サウンドマン」の初登場は隠れていた廃材の隙間から | 大の大人が完全に気配を消して隠れるには不自由な場所であり、現場に居合わせた大統領のスタンド能力であれば厚みを消すことは容易。 |
ディエゴの能力をもってしてもサウンドマンに気付かなかった | ディエゴはスケアリー・モンスターズの能力で嗅覚も非常に利くため、サウンドマンはただ隠れていたのではなく、並行世界に潜んでいたせいで見落としたとすれば説明がつく。後にディエゴは並行世界に隠れた大統領の匂いを追跡できなくなったのも根拠の後押しとなる。 |
ある人物を遠隔で基本世界に連れてきた | D4Cの能力は事前準備をしていれば遠隔で連れてくることが可能という実例。そのため大統領が離れた場所からサウンドマンを呼び寄せられるのも何ら矛盾はない。 |
蔑称説
白人の知識を仕入れ、保守的な部族に反発する(長老達からみて)白人かぶれの彼に対する揶揄や侮蔑として白人の聞き違いである砂男(サンドマン)と呼んでいるという説。ただしこちらは、そういった偏見を持ち合わせていないサンドマンの姉からも同様の呼び方をされていることから可能性は低い。