概要
罪人たちのリーダーで、全ての元凶の悪魔。
目的のために仲間を犠牲にする非情さを持ち合わせているが、時にはお茶目な面も覗かせるなど紳士的な雰囲気も持っている。
パンデモニウムで成人の儀式を受けた際に「世界の真理」を知ったことがきっかけで、パンデモニウムから離反した。パンデモニウムの中枢ユニットとなった女性・リリスを母親に持つ双子が、兄アイオーンと弟クロノである。
原作ではクロノの爪(素手)に対して魔石(ユヴェール)を嵌め込んだ剣で戦っているが、アニメでは、クロノの時間停止(凍結)の能力と対照的な、時間進行(腐敗)の能力も持っている。
余談
原作漫画とアニメでは役割が異なり、ネタバレをぼかすと、原作はSF偏重、アニメはファンタジー偏重である。
原作とアニメで一部役割が重なる部分もあり、その要素とは主に男女の関係であり、アニメは原作漫画の終了間近の時期に制作されたため、その描写がより詳しくなった。
原作においてもレギュラーの恋愛の障害を作っているのは主に彼であり、マグダラ修道会サイドには憎まれ役の男性キャラは一切存在せず、クロノからロゼットを奪ってロゼットを悪堕ちさせようとしている設定は共通している。
原作版では、ロゼットの肉体を魔界(パンデモニウム)の中枢部に乗っ取らせた後で、ロゼットの肉体を「主人公」として死滅させようとしていたか、「ヒロイン」としてリリスに代わる「中枢代行制御体(コアブレインエミュレーター)」にしようとしていたかが不明であり、アニメ版のロゼットの黒聖女化は後者に近い解釈であった。
後者だった場合、悪魔が人間を純粋な悪魔に変えるシステムや、悪魔と人間の間に生まれた子孫たちが地球上に存在していることになる。
マグダラ修道会のエルダーの科学技術と、魔界のシェーダの科学技術が同一のものなのか、異なるものなのかも興味深い。
原作は終了間近まで、レミントン牧師、ヨシュア、侯爵デュフォーなどが真の黒幕だと思わせるミスリードの描写が多かった。