概要
先見の聖女マグダレーナと並ぶ、この作品のもう1人のキーパーソン。
通称は『未調律体人間リリス』。
55年前にアイオーンが成人の儀で触れて、アイオーンが邪心に染まり、罪人のリーダーになるきっかけになる(その際にアイオーンは悪魔の同胞に嫌われ、クロノの話もされていた)。
その後、アイオーンはマグダレーナを探知器として、『魔界(パンデモニウム)の首』と呼ばれる、大量のベルトに包まれた女悪魔の生首状の何かを見つけ出し、パンデモニウムの中央のリリスとリンクした道具で、海中のパンデモニウムを復活させるのに必要だった。
パンデモニウムの首は、目に生気のない女悪魔の生首のような、脳髄の付いた蛇のような容姿で、本体以外にも女の悪霊複数が取り巻いていて、大暴れしてジェナイとリゼールに致命傷を負わせ、体を形成する前にアイオーンとクロノに壊された。
本体は魔界(パンデモニウム)の中枢代行制御体(コアブレインエミュレーター)として、巨大な水竜の形をしたパンデモニウムに埋め込まれていて、お腹の大きい妊婦のような形をした息をする『装置』だった。
パンデモニウムが大西洋の海から浮上した後は、マグダラ修道会の修道騎士たちと洗脳が解けた地上代行者たちが、パンデモニウムの地上乗っ取りを阻止すべく奮闘する。
その際、アイオーンは中枢部の女性の器を新たな女性の器に変える為にリリス(の器)の首を切り落とし、リリス(の器)は再び生首の姿となる。
リリスの器から複数の霊体で形成された女悪魔が抜け出て、意識を失ったロゼットの肉体を乗っ取ろうとする。
だが、○○○○○○の幽霊の助力でロゼットは目を覚まし、ロゼットの魂の糧の懐中時計を壊そうとしたアイオーン共々、クロノとロゼットに撃破され、敗れ去る。
※感動的なシーンだが、作者が勧善懲悪を好きじゃないせいか、完全なハッピーエンドと捉えて欲しくないせいか、ドラゴンエイジの画集で『石破ラブラブ天驚拳』と茶化されてしまった。
仮にロゼットの身体乗っ取りに成功していたら、ロゼットが死ぬだけだったか、ロゼットが新たな中枢部にされていたかは不明(アニメ版のロゼットの黒聖女化は、後者に少しだけ近い設定であった)。
正体
本体の正体は、双子の兄弟であるクロノとアイオーンの○○であり、亡骸だけが残っていて、魂は残っていなかった。
分かりやすくいうと、外の人(及び存在の概念)だけがリリスで、中の人は外部の人間たちが勝手に考えた性格やルールでリリスではなかったのである。
彼女に限らず、パンデモニウムの中枢部には、今までに何名もの女性が連れて来られてはめ込まれ、身代わりにされた女性たちは人数を掌握できないほどであり、悪魔を産んでパンデモニウムを管理する女王蜂のような存在とされてきた。
言葉は悪いが、頻繁に中枢部で輪◯や強◯や無計画な子作りが行われる中で、和◯が混ざっているかどうかすら分からなかったのである。
また、悪魔の先祖は○○○であるとされた。
初登場時の生首姿は作者に『物体X』とされる不気味な容姿だったが、回想シーンに登場した本来の姿のリリスは、人間の母親となんら変わりない褐色肌の妊婦であり、オマケ漫画に登場した『女の子版クロノ』に近い容姿だった。