直径十数cm~数十cm程度の枠がついた網と、1~数m程度の柄が付いた形状で、長いものでは折り畳み出来る場合が多い。水底や護岸などで擦れやすい縁に金属などの補強がされている場合もある。
虫アミに似ているが、捕獲対象の大きさや水の抵抗も考慮し、より頑丈な造りになっている。虫アミとわずかに相互互換がある形な気もするが、網目の大きさや柔軟性、耐久性の違いから、相互利用にはあまり向いていないだろう。
持ち手が付いていて振り回したくなるが、水の抵抗であまり早く振れないため、開けた場所で魚など追い回すのはなかなか難しい。追い回すというよりは通り道で待ち受けたり、隠れていそうな所をガサガサしたり、生け簀など逃げ場の無い所で使うことが多いだろう。
したがって、オイカワやアユなどの遊泳力の高い魚を捕らえる事は難しく、遊泳力の弱い稚魚や底生魚、エビ、ザリガニ、ゲンゴロウやヤゴなど物に隠れがちだったり、あまり素早くない生き物に対して効果的である。
廉価なものでは数百円程度~から購入出来るため、川遊びに行く時にとりあえず握られがちである。高級なものではより頑丈な造りで数千円~数万円程度のものもあり、釣り人や漁業従事者、研究者、気合いの入ったオタク等が使っている。
初期装備すぎて殆どの都道府県の漁業調整規則で使用可能とされているため汎用性が高いのも魅力(実は上級装備である投網も意外と使える場所は多いのだが、投網の場合は高火力すぎてバカ目立つため無駄に通報されたり自治厨に絡まれたりしやすい欠点がある)。
当たり前だが、漁業調整規則によって使用が認められている漁具でも、漁業権が設定されている場所、対象への使用には遊漁券等が必要な場合があるので気をつけるように。