雑木林
ぞうきばやし
種々雑多の雑木が混じって生えた森林
概要
種々雑多の樹木が混じって生える森林。自然林ではなく、防風や薪などを得る目的で維持されてきた里山を指すことが多い。クヌギやコナラ、ミズナラなどのナラ類をはじめ、スダジイなどのシイ類、カシ類(以上、ブナ科)、ケヤキ、エノキ(ニレ科)などが代表的な樹種で、これらを主にアカマツ、カシワ、クリ、ハルニレなどの雑多な高木や亜高木が混生するものを雑木林と言う。
よく手入れされた雑木林は、比較的明るく見通しが利き、散歩に好適である。下層には様々な低木や野草が生え、春は「スプリング・エフェメラル」として草花が咲き乱れる。野鳥や昆虫、菌類、リスやヘビといった小動物などそれぞれの雑木林の環境に応じて生物が多種多様に生息しており、人里近くにあって豊かな自然に触れられる場所となっている。