概要
RPGツクールVX(以下VX)をベースとしながらも様々な機能拡張などがなされており、またWindows7にも正式対応している(一応VXでも動く事は動いたが正式対応ではなかった)。
PC版ツクールは今まで税別9,800円であったのだが今作では遂に税別が10,000円の大台を突破し12,800円(税込13,440円)となった。
全体的なインターフェースはVXの後継と謳っているだけあってVXのものと似ているがVXの時以上にスクリプトを使わずとも出来る機能が増えている。一方でスクリプトのRGSSもVXの2から3にバージョンが変わっているため、データの互換性はなく、RPGツクール2000⇒2003の時のようなデータの移行は出来ないし、スクリプトも基本的にVXのものは利用出来ない。
VXと比べると細かい部分での違いは多く、痒いところに手が届く仕様であると思われる。……のだがVXと今作、どっちが使いやすいか、というのは人によって差が出るところでは無いかと思われる。公式でも「上級者向け」と書かれており更にパッケージにもやさしさから、頼もしさへ。と書かれていることから初心者向けとは言えないのかも知れない。
事実、データベースのスキルの計算式ではスクリプトのような記述を求められる(従来通り威力、依存度を入力することで自動的に作る事も出来る)。他にもVXの時よりもデータの一つ一つが断片的に見える部分もある為、全体の流れを把握して設定しないと分かりづらくなる懸念もあり、スクリプトを理解しているユーザであれば非常に分かりやすいかもしれないが、そうでないユーザには若干難しく感じるかもしれない。
2011年12月1日より体験版が配信されている。従来の体験版同様、データの保存、スクリプトの編集等はできないが新機能などは試せる。また2011年12月15日よりRTPも配信された。
VXからの主な変更点
尚、VXでもスクリプトを使うことで以下の変更点のほとんどは再現可能である。
マップ
- エリアの廃止(代替としてリージョンが追加された)
- 船に乗っている時もエンカウントするようになった
データベース
- 魔法防御と運が追加された
- 属性、特性などの設定のインターフェースが大きく変わった
- 強力防御等、属性有効度などの設定を数値単位で細かく設定可能になった
- 前衛、中衛、後衛は廃止された(代替として狙われ率が追加された)
- 属性有効度で負の数(吸収)が設定出来なくなった
- MPダメージ、MP吸収などが設定可能になった
- スキルで複数属性を設定できなくなった
その他
- 隊列、5人以上のパーティが可能になった
- 戦闘背景が設定出来るようになった
- イベントコマンドが追加された
- RGSSがバージョン3になった
- RGSSのバージョンアップに伴いゲームの起動速度などが向上した
- RGSSのコンソールを表示可能となりデバッグがやりやすくなった
ピクシブに於けるRPGツクールVXAce
ピクシブでは従来まで同様RPGツクールVXAceの素材につけられる他、パッケージに描かれていた獣耳の女の子のイラストが描かれる事が多い。