名称は
英語ではユーウェイン(Ywain,Uwain)/仏語ではイヴァン(Yvain)/独語ではイーヴェイン(Iwein)等。
モデルとなっているのはウェールズの伝説に登場するレゲド(Rheged,現在のイングランドとスコットランドの間にあった王国)の王ウリエンの息子オワァイン(Owain mab Urien)とされる。
概要
円卓の騎士の一人。
家族構成は作品により異なるが、基本的にモデルとなったオワァインと同じくウリエン王を父とする。
またアーサー王の姉であるモルガン・ル・フェを母とすることが多い。そのためユーウェインはアーサー王の甥、ガウェインの従兄弟とされる(ガウェインを従兄弟とする設定は彼の母をモルガン・ル・フェとする前からある可能性も)。
ウリエン王が自身の執事の妻との間に設けたとされる異母兄弟、私生児のユーウェインも存在する。
古くはタリエシンの歌やウェールズ三題歌、ブリタニア列王史にも登場する。
フランスで書かれたクレチアン・ド・トロワの『イヴァン、または獅子の騎士』で主人公として登場。作中で彼は助けた獅子と共に冒険を行うことになる。
近年の創作物でもしばしばライオンを連れている。
関連人物
アーサー王:叔父・主君
ガウェインとその兄弟姉妹:従兄弟。ガウェインとは親友とされる
ウリエン:父親。史実からの長い付き合い
モルガン・ル・フェ:母親。魔女。アヴァロンの仙女。ウェールズの伝承ではユーウェインの母は異界アンヌヴンの王女モドロンとされる。
私生児のユーウェイン:異母兄弟。聖杯探求の際ガウェインと戦い死亡することで有名。
イドラス:息子
コルグリヴァンス(またはカログレナント):従兄弟ともされるが詳細は不明。ウェールズ三題歌では彼に相当する人物がユーウェインの双子の妹(Morvudd)を愛していたとの記述がある。
>獅子の騎士関係
ローディーヌ:妻。泉の貴婦人
リュネット:ローディーヌの侍女。ユーウェインをとても慕っている。