概要
『大貴族会(デビキュラム)』後に新たに『盤外王』の名と共に13冠に就任した男性悪魔。一人称は「俺」。
外見
頭部に黒い双角と左顎に黒子を持つ青年悪魔。大貴族会ではローブの付いた大きな帽子を被っていた。
人物
マイペースな物腰かつフレンドリーな性格で、南方のセイレン島のビーチで遭遇した問題児クラスの生徒達とも気さくに接しており、特にイルマを気に入っているらしく、本人曰く「主人公っぽい子が好き」らしいが、ゼブブラからは内心「メフィストに気に入られるとかご愁傷様(入間が)」と思われているが真相は不明。
能力
家系能力は不明ながらも、13冠に就任するだけあって圧倒的な実力を持ち、無数のクラーケンを瞬く間に殲滅し、同じ13冠候補だったゼブブラを戦慄させるほどの実力を持つ。
魔術の詳細は不明ながらも、一瞬で入間の近くに移動する、クラーケンをハチの巣にしたかのように身体を消滅させるなどの能力から転移、若しくは瞬間移動関係の魔術と思われる。
魔関署の精鋭部隊「牙隊」と牙隊を率いる位階「ケト(8)」のアミィ・アザミと多耳族を巡って対立した際には口頭だけで跪かせるほどの威圧感と底知れない実力を見せつけた。
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以下、第358話以降のネタバレ
かつては、先々代魔王ドクフェルの右腕として仕えていたキングメイカー。本当の名はメフィストフェレス。自身が王と見定めた者に仕え、王として押し上げることを存在意義としている。そのため、「王座を求む者メフィストに首を垂れるべし」という言葉があり、彼に認められれば栄光を掴めるが、見限られたら破滅が待っているといわれるほど魔王の運命を左右する魔界でも特に重要な存在となっている。
実は、生まれ直せる能力を持っており、今から3代前の魔王の手記にも名前が登場しているため、見た目に反してかなり長寿の模様。また、本人によれば性別や年齢も自由に変えて転身(転生)出来る模様。
ドクフェルが引き際を感じて、彼から次の魔王候補である「豪将」アルヴロと「智将」クシナシを見極めてどちらかに仕えよと命じられ、メフィストは早速両者を見極めに向かうが、到着したところに両軍を倒したばかりのデルキラと遭遇。王としての圧倒的存在感を発するデルキラを一目見てすぐに魔王と見定め、仕えようと申し出るが、キングメイカーは必要ないと拒否され(あくまでキングメイカーがいらないだけで、仕えること自体は許している)、しかも王として完成しているデルキラには自分を必要としていないことを悟り、自身の存在意義を否定されて深いショックを受け、表舞台から姿を消した。
その後、デルキラの消失後、TS計画のことを知り、デルキラに代わる新たな魔王を擁立出来ることで再び表舞台に出てキングメイカーとして魔王擁立を図る。現在はイルマを新たな魔王候補として見定めている模様。また、デルキラに対しては憤りや対抗心に近い感情を持っており、デルキラを超える魔王を作り出すことを強く望んでる。
入間が「ヴァウ(6)」昇級のための特別試験「スカーラ」を受ける際の担当審査員となるが、入間の奇想天外な言動や発想に翻弄されている模様。
スカーラの試験内容は希少種族・多耳族のため居住区を作りあげる「国づくり」を課すが、この試験の本質は貧弱な多耳族を種族として守り生かすために特定の土地に定住させた上で多耳族の中から「王の器」を持つ者を見出し擁立することにある(重要なのは入間本人が多耳族の王になることはなく、多耳族を独立・自立させることにある模様)。しかし、入間が多耳族の名産である多耳人参の価値と有用性を見出したことで、多耳族達が聴力以外に強みがあることを証明し、居住区テントにて多耳人参を育てる農場を作り上げるために居住区に定住させる意味を持たせた(ついでに多耳人参をメフィスト印と勝手に承認させた)。特定の土地に定住させることに成功したことから入間を称賛しつつも、入間に全てが入間の想定通りなのかと質問すると、入間から壁にぶつかった時には「全部拾いたい」と「何も捨てない」という信念を明かされた際に、かつてデルキラに「いらない」と言われたこと思い出すと同時に入間の器の大きさを知ったことで改めて入間を気に入ると同時に認めた。
- モデル
16世紀ドイツのファウスト伝説やそれに材を取った文学作品に登場する悪魔「メフィストフェレス」。メフィストと略される事もある。
ある伝説では魔王ルシファーの従者の一人とされ、冷獄で封印される彼の代行として職務をおこなう高位の悪魔ともされる。
「ファウストが自身の魂を代償にメフィストフェレスを召喚し、彼の底なしの欲望を満たすために様々な力を貸すことになる」というファウスト伝説がある。