概要
『魔入りました!入間くん』に登場する魔界を代表する13人の高位悪魔の総称。
魔王を頂点とし、他の12人はそれに次ぐ地位におり、魔界に関する事柄を魔界塔(バベル)の665階での会議(通称『13冠の集い(サーティーン・ディナー)』)で決めている。だが、出席率はあまり良くない模様で、全員揃うのは稀である。
その13人以外で『13冠の集い』に招かれる客魔(客人)に対しては事前に皿の招待状が送られ、会議が終わった後に豪勢な晩餐会を開かれる。もっとも、13冠はこの晩餐会で客魔の料理の食べ方によって本質を見極めている。
立場上は魔王以外は同列扱いだが、サリバン、ベリアール、レディ・レヴィの3人は「魔界三傑」と呼ばれ、他の9人よりは上の立場にある。格下と見られがちのメンバーですら少しも見劣りしない実力者で、上位に位置するであろうサリバンのSDのオペラですらアスモデウス・アムリリスの色香だけで臨戦態勢をとってしまう。
現在、魔王は空席であり、次期魔王についても会議を繰り広げているが、候補である三傑は自分の孫達を溺愛するのに夢中で魔王になる気がない。
鈴木入間が進級する前に開かれた『13冠の集い』で、三傑から次期魔王を選び出し育成するための計画、『TS(トリックスター)計画』が提案され、三傑の孫達以外からも各13冠から候補者を出す権利を与えられる。
その後、ベヘモルトの行方不明などで空席が目立つことで、新たな13冠候補を集って後に開催された「大貴族会(デビキュラム)」で新13冠を発表。当初はベヘモルトとグラシアを除籍し、新たにナベリウス・ナルニアとメフィストが就任したが、バールが魔王・デルキラも除籍してバルバトス・バチコを就任させると提案。その直後に行方不明だったベヘモルトが正気を失った状態で会場を襲撃し魔神族のシュラ姫に襲い掛かったが、バールが守ってベヘモルトを倒したことでバールの権力が上がり、デルキラも除籍となる。
だが、一度は認められなかったのに席が空いたから就任させるという展開でバチコの立場が悪くなったことでバルバトス家の大頭領が激怒し、魔界全土を巻き込んだ戦争になりかねないほどの一触即発の危機的状況となる。
13冠は大至急事態の解決を目指したが、そこに大頭領自らが乗り込んで来る。先に大頭領の元に訪れていた鈴木入間によって意気投合した大頭領がバチコがバルバトス家の"頭領"に就任したこととバチコが13冠の就任を承ったことを宣言する。
入間の活躍であっという間に最悪の事態を回避されるとともに正式にナルニア、メフィスト、バチコの新13冠の就任が決まる。
入間自体は最悪の事態については全く知らず、師匠の扱いに対して怒ったこと、実績が足りないならば自分が実績になると宣言したことにより、大頭領に気に入られた。
そしてその後の入間とサリバンとの会話でサリバンは自身にとって大事な事実に気づく。
一覧
魔界三傑
- サリバン
- CV:黒田崇矢
- 悪魔学校バビルスの理事長にして、魔界を代表する13人の高位悪魔・13冠の一人にして魔界三傑の一柱。入間を孫として迎え超溺愛している。
- 入間との会話の後、デルキラにとって魔王の椅子や13冠はただみんなと話をするために必要だったことに気づき、もしもデルキラが帰ってきたが自身が13冠を退くこと、彼が帰ってくるまでは魔界をもっともっと楽しくしてもしかえってきたら一発ぶん殴ると宣言した
- ベリアール
- CV:麻生智久
- 13冠にして魔界三傑の一柱。地帝学院ジャカポの学長。
- 褐色の低身長痩躯の老魔で、ギャグシーンではサリバン同様、二頭身の卵体系になる。
- 次期魔王候補の1人だが孫・ベリアール・ベリィ・ラズベリィを溺愛しており、魔王の座には関心がなくサリバンを次期魔王に推挙していた。
- TS計画では自身の孫であるラズベリィを推薦。
- レディ・レヴィ
- CV:ならはしみき
- 13冠にして魔界三傑の一柱である紅一点。水中艦校の魔海学園レビアロンの学長。終末期に入間とアメリがデートした「アクアケース」も運営している。
- 他の二人よりも2歳年下のシスター風の衣装を着た女性。
- 次期魔王の座には興味がなく、三傑の他の2人に押しつけたいから年功序列と決めつける(妙齢な見た目だが、年齢は2人の二つ下)。
- 孫・レヴィアタン・レイヂを溺愛しており、普段はベリアールとは孫の可愛さ対決を13冠の集いの度にし続ける。
- TS計画では自身の孫であるレイヂを推薦する。
現13冠
- アスモデウス・アムリリス
- CV:かかずゆみ
- 『色頭』。アスモデウス家現当主でアスモデウス・アリスの実母。
- ナベリウス・ナルニア
- 『狗帝』。魔関署特別警備長。悪魔学校バビルスの教師で問題児クラスの担任ナベリウス・カルエゴの兄。
- 新13冠として就任。
- メフィスト
- 『盤外王』。
- 新13冠として就任。爽やかな好青年の容姿で、気さくな性格。13冠候補だったゼブブラとも親しい。
- バルバトス・バチコ
- CV:竹内順子
- 『頂弓』。魔谷大戦三大英雄のバルバトス家・頭領。3人しかいない百射百中の弓の名手で「絶望の羽喰(アンデッド・アーチャー)」の異名を持つイルマの師匠。パイモンとは犬猿の仲。
- 一旦は新13冠を見送られたが、バールがデルキラの席を空けることを提案したことで保留。後に入間の言葉や周囲の言葉により決心して新13冠として就任。
元13冠
- 魔王デルキラ
- 先代魔王。『消失の魔王』の異名を持つ伝説的人物であったが、現在は行方不明で、その椅子は数百年間空席となっている。
- ベヘモルト
- CV.ロバート・ウォーターマン
- 『食王』。肥満の巨漢で、漫画版における彼のセリフの吹き出しが肉の形になっている。バビルスの師団披露直前の時期に行われた「13冠の集い」では食物の乱獲を憂いていた。
- 家系能力は「全食(オールデリシャス)」。食べた物が魔力及び重量・腕力等に変換される。自身が"食べ物"と認識すればどんな物でも全て食することが出来る。
- 師団披露後の時期に行方不明となっていたが、後に「大貴族会」に正気を失った様子で会場を襲撃し、バールによって倒される。
- グラシア
- 『暗帝』。唯一、姿を見せていない。
13冠候補
- ゼブブラ・ベルゼビュート
- 『二半王』の異名を持つ新13冠候補。
- 正装では虫のような見た目だが、実際は長身の美女。自信家な性格で、13冠就任を見送られた時は激しく抗議していた。
余談
関連タグ
- イルマ(鈴木入間):サリバンの孫
- ベリアール・ベリィ・ラズベリィ:ベリアールの孫
- レヴィアタン・レイヂ:レディ・レヴィの孫
- アスモデウス・アリス:アムリリスの息子
- アザゼル・アメリ:アンリの娘
- サブノック・サブロ:バールの義甥
- 問題児クラス:一年時の活躍から「バビルスの13冠」と称されるようになる。