卒業条件は卒業まで位階「ダレス(4)」になることであり、この条件を満たすことが出来れば誰でも卒業出来る。また、授業は選択制ながらも単位制ではないため、まとも授業を受けずとも卒業まで上述の条件さえ満たせば誰でも卒業は出来ると推測され、現に学生時代のオペラは授業に全く出席していない他、収穫祭には参加していないロミエール、殆ど北方の戦場にいるドロドロ兄弟など、位階問わずに授業や行事に参加するかはあくまで生徒個人の意思に任されている模様。

主な行事

位階昇級試験（ランクしょうきゅうしけん）

所謂、定期考査。各試験に合格すると位階が昇級するが、成績が酷ければ最悪降格もありえる。

使い魔召喚試験（つかいましょうかんしけん）

バビルス入学後に最初に行われる1年生の位階昇級試験。召喚した使い魔が最初の位階決定の参考になる。監督官はカルエゴ。

飛行試験（ひこうレース）

囀り谷と金剪（カナキリ）の谷を使用したレース試験。このレースにおける行動を「位階袋鳥（ランクふくろう）」が監視・考察し、生徒がこの鳥の胸にある袋に手を入れると、その生徒に見合った位階の章を授けられ、1年生はこれによって最初の位階が決定される。

なお、囀りの谷は距離は長いが安全なコースで、金剪の谷は距離は短いが険しいコースになっており、金剪の谷には「金剪の長（カナキリのおさ）」という強大な魔物が巣くっている。

処刑玉砲試合（しょけいぎょくほうじあい）

処刑玉砲とは、コート内にいる相手にボールをぶつけて最後の一人を倒すまで続ける球技……所謂ドッジボールのこと。人間界とほとんど同じルールだが、一番の違いは魔術の使用も許可されていること。

終末日（しゅうまつび）

所謂、夏休み。かつて魔王が多忙さから悪周期のストレスを発散出来ずに限界を迎えて30日間に渡って暴れ回った逸話を元にした長期のストレス発散期間である。

終末試験（しゅうまつしけん）

所謂、座学の期末テスト。終末日の前に行われ、赤点を取ったものは休み期間中に補習を受けなければならない。ちなみに、テスト中はバラムが家系能力で監視しており、不正をすればすぐにバレる。

師団披露（バトラパーティ）

所謂、学園祭。各師団が出し物を催し、順位を競う。前夜祭と本祭と分かれており、本祭では生徒の親も訪れるため、授業参観も兼ね備えている。

収穫祭（しゅうかくさい）

1年生後期の位階昇級試験。学校の裏庭に総監督官のストラス・スージーが設置した森林フィールドで行われる収穫祭。

試験時間は6666分（4日15時間6分）で、その間にフィールド内にある食材を集めてポイントを競う。強い魔物ほどポイントが高く、中でも得点が高い「伝説の（レジェンド）リーフ」は未だ見つけた者がいないほど難しい。しかし、魔獣との戦いの他に、試験中に食べる食材の確保や寝床の確保などで体力の温存も視野に入れなければならず、それによって毎年多くのリタイア者を出しており、過去には死者も出たことがある。

優勝した者は位階昇級はもちろん、『若王』の称号を手に入れることが出来る。歴代の若王は、後に魔界において重要な役割を担う役職を担う存在となっているため、大変名誉となっている。

収穫祭後の魔獣達は作者曰く「彼らはそれぞれ森で健やかに生きております」。