帰ってきたひげ船長!
かえってきたひげせんちょう
夜の暗い海辺に漂うグリーンの煙…
突如、黒い髭の船長の前に現れた海底の楽園!
それは、パラダイ星人の恩返しだった…
だが地上では、村人への怒りを込めてキングパラダイの報復が続く!
その時、MACは、ゲンは!?
みんなで見よう「ウルトラマンレオ」!!
放送日
1974年10月18日
STORY
余談
本話は水中セットが組まれたため、本話よりopにマックシャークが登場する。
本話はシリーズでたまに見られる「本来無害な宇宙人を過度に恐れる地球人の過ちが大騒動に発展する」物語の一つだが、本話におけるパラダイ星人は明らかに宇宙人側にも責任があるため、一概にどちらが悪いとは言えない話になっている。
- 地上に身を守る術を持たない子供を一人で上陸させている。船長が止めなければ殺されていた。
- 地球人が一方的に攻撃してきたことは事実でも、自分達が勝手に他人の土地に上がり込んだ侵入者であることを自覚していない。
- 地球人に対して自分達の立場を一切説明していない。
- 子供を囮に大人が襲うという卑怯な真似を平然と行う。
- 事前の警告があったとは言え、船長は土産のパイプを吸ったらお爺さんになってしまった。結果的に見れば恩を仇で返したも同然である。
しかし村人達も大人の報復を逆恨みし、再び子供を殺そうとしている。あのとき襲うのではなく比例を詫びたのなら、パラダイ星人もこれ以上の報復はしなかった筈である。
村人側と星人側、お互い一切歩み寄る姿勢に出ずひたすら暴力に訴えることしかしなかった為に今回の事件が起きてしまったのである。
村人側はゲンに詰め寄られてようやく反省したものの、星人側はその後どうなったのか分からずじまいであるため若干の後味の悪さが残る。
ウルトラシリーズで浦島太郎がモチーフの物語が展開されたのは『ウルトラQ』の6話に続いて2作目。後に本作『レオ』とは別の歴史を辿ったダンことセブンが平成ウルトラセブンにて同じく浦島太郎伝説と闘った。
海底都市(劇中では「潜水艇」とも「宇宙船」とも)内の貴賓室は『スーパーロボットマッハバロン』の「KSS(キス)海底基地」のパーマネントセットの流用。「制作会社が違うのに何故?」と思うかも知れないが、両作品は当時同じ「東宝ビルド」を撮影スタジオとして使用しており、(日本現代企画が円谷プロOBの会社の側面を持つ事も有り)セットや小道具類の融通を互いに行っていた様だ。