サーシャ(ネクストディメンション)
さーしゃ
概要
前聖戦の時代(星矢たちと冥王ハーデスとの闘いのあった地上暦1990年から240数年前)において、フィランツォオの町外れに住む少女。
天馬とは幼馴染みであり、実の兄妹同然に育つ。
天馬が水鏡やアローンと知り合って街に戻ってからは、アローンとも友達となる。
3人の絆の印として、腕に巻く花輪を編んでおり、「枯れて消えても3人を守る、神さえも切ることのできない花の鎖」と教えている。
天馬がアローンや水鏡と知り合って街に帰って来る頃には、体に変調が現れ、極度の倦怠感を来すようになる。
水鏡の出奔後、眠ったままで起床することのない状態となり、医師からも「眠り病」と呼ばれる。
その後も数か月にわたって眠ったままのために、飲まず食わずにもかか わらず、女神のような美しさを保ったままで、町の住人たちからは「眠り姫」と呼ばれている。
真相
実はサーシャこそが、この前聖戦の時代のアテナの化身であり、この時代で聖闘士たちと共にハーデス軍と戦うべき女神である。
未来(1990年の現代)からアテナこと城戸沙織が前聖戦の時代へ来たために、唯一無二の存在であるアテナが同時代に2人存在するという矛盾した状態のために、サーシャのアテナとしての覚醒が妨げられていた。
サーシャが眠ったままになった理由は、この覚醒の遅れのためである。
眠ったままとはいえ、アテナとしての力は本物であり、その高貴な小宇宙の前には、低級の冥闘士は近寄ることすらできない。
上級の冥闘士ですら、家一つ吹き飛ばすほどの攻撃を放っても、サーシャ自身はその衝撃の中で傷一つ負うことはない。
拳で直接攻撃しようとしても、わずかのところで手が止まり、決して攻撃を加えることができない。
前述の花の鎖は、ハーデスと化したアローンが天馬を剣で突いた際に、沙織の花の鎖と共に剣を消滅させ、3人の絆を守り抜いた。
沙織や紫龍たちが現代に戻ったことで、時空の歪みは元に戻り、数か月にわたる眠りから目覚めた。
これにより聖域は、サーシャを女神アテナとして迎え、大いなる聖戦が幕を開けることとなった。