概要
先行するタラワ級の拡大強化型として、1984年度から1996年度計画で7隻が建造された。その後、2002年度計画で更に1隻が追加されたが、こちらは大規模な設計変更がなされており、続くアメリカ級のベースになった。
このうち6番艦の「ボノム・リシャール」は、2020年7月に火災事故を起こし、同年11月に復旧を断念し退役・解体処分となった。
本級の特徴は、エア・クッション揚陸艇の搭載数を増加(1→3隻)させるためにウェルドックを最適化させたこと(奥行きを増し、揚陸艇用の仕切り板を廃止)で迅速な揚陸を可能とした。
スペック
全長:257.3m
最大幅:42.67m
満載排水量:40,329 - 41,684トン
速力:最大24ノット
乗員:士官66名+下士官兵1,004名/上陸部隊1,687名+予備184名
兵装:75口径25mm単装機関砲×3基、Mk.15 20mmCIWS×2基、12.7mm単装機銃×数挺、シースパロー8連装発射機×2基、RAM 21連装発射機×2基
搭載機:F-35B AV-8B MV-22 CH-53E/K AH-1W/Z UH-1N/Y
搭載艇:LCAC-1級エア・クッション型揚陸艇×3隻
搭載車両:M1A1戦車×5両、LAV-25歩兵戦闘車×25両、M198/M777 155mm榴弾砲×8門、M939/FMTV/MTVR各種トラック×68両、兵站車両×10両および支援車両若干