1891年にイタリア王国で制式採用された軍用ボルトアクションライフル 『カルカノM1891 (Carcano Mod. 91)』と、その派生型を含めた総称。
カルカノは設計者のサルヴァトーレ・カルカーノ(Salvatore Carcano)の名前が由来の俗称で、軍での正式な名称は『フチーレ・ディ・ファンテリア M1891(Fucile di Fanteria Mod.1891)』。
つまりは、ドイツのGew98とその派生型を一括に呼んだ「モーゼル・ライフル」、大日本帝国の三十年式歩兵銃とそれ以降の銃を一括に呼んだ「アリサカ・ライフル」、ロシア帝国のM1891シリーズを指す「モシン・ナガン」に似た用法の言葉である(つまり、「カルカノ」もかなりアバウトな言葉である)。