コオロギ食
こおろぎしょく
コオロギを食べること。また、食用に加工されたコオロギ食品のこと。
概要
コオロギ食とは、コオロギを食用に加工して食べること(昆虫食の一つ)である。
SDGsという単語が注目されていた時期、「コオロギの食用」についても関心が高まっていった。
- 必要な水や餌が圧倒的に少ないので飼育が楽
- 約35日ぐらいで成虫になる成長の早さ
- 雑食性なので残ってしまった食品を食べさせることができる。
- たんぱく質の多さや、ビタミン・ミネラル・食物繊維などを含む栄養満点さ
コオロギ食にはこれらの長所があり、食糧問題への解決策として有用であるとしてマスメディアからは大いに注目されることとなる。
産業
その中でコオロギ食の大手として特に有名だったのが、徳島大学発のベンチャー企業「グリラス」。
徳島大学の基礎研究をベースにコオロギ食の社会実装を目指すフードテックスタートアップであり、このグリラスは新聞やテレビで取り上げられ、期待の産業として祀り上げられていた。
しかし2024年11月7日、この企業は徳島地裁に破産手続きを申し入れることになる。
実はこのコオロギ食、インターネット上ではかなり嫌われていた。
その動機は色々。
- コオロギを食することに生理的嫌悪感を訴える人
- コオロギは食べるのは危険であると信じる人
- マスメディアで過剰に注目を浴びたことから陰謀を疑う人
- SDGsを謳うならコオロギ食よりも絞った生乳を廃棄している方をなんとかすべきだと唱える人
- そもそもコオロギ食を推進することが本当に合理的でSDGsに有効的なのかと考える人
- 欧米の畜産業の儲けに響く(これは反菜食主義や反捕鯨にも共通する動機)。
などなど匿名掲示板やSNSでは、コオロギ食に対しての冷ややかな視線や、推進しているとされた人への怨嗟の声があがった。
特に2022年11月にグリラスが小松島西高校でコオロギ食を提供するとSNSを中心に炎上。当高校やグリラスは非難に晒され、その余波でグリラスは数々の商談が取り消されると、事業拡大もストップ。
投資話もなくなり、資金調達ができなくなったことで破産することなったのである。