概要
紐や鎖の端に錘(おもり)を括りつけ、それを振りまわして使う打撃武器。
発祥は中国。
片方だけに錘を付ける「単流星」と、両端に錘を付ける「双流星」の二種類がある。
日本でいえば、鎖鎌の分銅だけを武器にしたものと言えば分かりやすいだろう。
紐の長さや錘の重量は使用者の好みで変わるが、紐は概ね3〜10m前後が一般的とされる。
使用方法は投げつける、振りまわすといった方法で攻撃する。
また「双流星」の場合、両方の錘を同時に振りまわすのではなく片方だけを扱うことで、万一相手に錘を取られた場合にもう片方を『救命錘』という隠し玉として使うことが定石とされる。
暗器としても優れ、帯の下に隠したり帯紐に見せかけて装備しておくことができ、錘も紐を刃物で切られない限り回収が容易でリーチも長い。
ただし、扱いにはそれなりの鍛錬が必要である。
派生武器として、錘の代わりに鏢を括りつけた「縄鏢」という武器も存在する。
現在でも器械武術の一つとして存在する。