曖昧さ回避
ドライバー(工具)
ドライバー(screwdriver)とは、ねじを締め付けて固定したり緩めて外す作業(締緩作業)を行うための工具。軸を回転させて使用する工具であり、JIS規格では、ねじ回し(ねじまわし)という。
特殊なものでは「インパクトドライバ」といって、錆びたねじなどを緩めるために、持ち手を金槌などで叩くと衝撃で先端が大きな力で少しだけ回るようになっているものがある。が最近は「インパクトドライバ」というと動力式のインパクトドライバをさす事が多い。
オートマチックドライバ
下記の動力式ドライバが普及する前に省力化用に作られたもの。もち手を押したり戻したりすると軸に彫ってある螺旋に沿って先端部が回るようになっている。正転/逆転ともにできるようにすべく螺旋は右ねじと左ねじ両方彫ってあるので軸の溝は菱形の模様のようになっている。
動力式ドライバ(電動式)
省力化のためにモーターと制御のためのスイッチや装置を内蔵した本体にビット(先端と取り付け部分を持つ短いねじ回し)を取り付けて使用するようになっている。
締め付けすぎやストールによるモーター焼損を防ぐため、設定した締め付け力になるとリミットクラッチが働いて空転するようになっている。高性能な機種ではリミットクラッチが動作すると同時にモーターが自動的に停止するものもある。
また、木ネジなど強い力で回す必要があるものは衝撃を加えて回す物がある。これは現在一般に言われている「インパクトドライバ」が該当し、締め付けを始めると内蔵された機構が働き連続的に衝撃を加えて回す。衝撃を加える構造上、インパクトドライバ対応ビットを使わないとビットが捩じ切られる事があるので注意。
動力式ドライバ(空気圧式)
大雑把に言うと、上記の電動式の動力式ドライバの電気モーターをエアーモーターに変えたもの。ただ、電動モーターと異なりストールによる焼き付きは起きないので、リミットクラッチは装備されておらず、締め付け圧管理が必要なものはリミットクラッチではなく機械的な仕掛けで圧縮空気を遮断することによる制御で締め付けを停止する。また、インパクト式も大雑把な構造は電気モーターをエアーモーターに変えたもの。
空気圧式はエアーコンプレッサーがないと動かないため、どちらかというと工場向けの動力工具である。