概要
M24はレミントンM700を元に様々なカスタムパーツを取り付け完成した狙撃銃である。
具体的には、M118LR(7.62mm Lake City much)の175グレイン弾頭に合わせた
1-10(10インチで1回転)ないし1-8(8インチで1回転)ツイストの重量弾専用銃身に
H-Sプレシジョン製アルミニウムライナー入りアジャスタブルストック、
ダコタ・アームズ製トリガーガード、リューポルド製スコープ、ハリス製バイ・ポッド、
皮製専用スリングに軍用グレード・ドロップコンテナーを組み合わせワンセットとなる。
(7.62x51NATO仕様・初期M24)
既に海兵隊が採用していたM40狙撃銃の前例が有る通り、米陸軍は高性能な狙撃銃を求めてこのように手間のかかることをしたが、採用時評価はよかった。なおSWS(Sniper Weapon System)とあるようにこのM24は狙撃銃だけでなくケーツと付属機器がセットである。初期型のM24からM24A3まで4つのバリエーションが存在する。
イラク戦争での問題点
イラク戦争では待ち伏せや敵狙撃兵排除で使われたが、弾倉が旧来の
ヒンジド・フロアプレート方式で固定されていたため、一旦弾切れを起こすと
銃に弾を1発づつ装填しなくてはならず、連続射撃ができなくなる事態に陥った。
上記の事例から、複数の敵に対して迅速に対応しなければならない市街戦闘において
無理があると評価された。
結果として一時的なM21(M14の狙撃銃仕様)の復活と、
更新としてM110 SASSへの転換が図られることとなる。
A2モデル誕生と
連続射撃ができない問題点に軍はM24の改良計画を発動、この計画にレミントンは交換可能なボックスマガジンのモデルを提出した。(この他にもストックの交換やマウントレールの搭載も行っている)このモデルはM24A2として採用された。
XM2010
特殊作戦軍のMSR(モジュラー・スナイパー・ライフル)プロジェクト向けに開発され、FNH社のバリスタ、アキュラシーインタナショナル社のAXと競争が行われ、最終的にレミントンが勝利し、採用されたのがXM2010である。
MSRの案件通り.338ラプアマグナム、.300ウィンチェスターマグナム、.308ウィンチェスターの3種類の弾薬をバレル等最低限の交換のみで撃つことが出来るマルチキャリバーライフルとして開発された。
シャーシ・ストックをレミントン社のMSRへと変更し、調整可能なストック部の折りたたみ機構や、機関部上からハンドガード先端までの長いピカティニーレールを持つ。
ハンドガード部は八角形断面のため、左右と真下だけでなく斜め位置にもレールは取り外し可能で位置を変えることが出来る小型のレールを搭載することが出来るようになる。
トリガーユニットや機関部はM24と同等のものを使用する。
M24E1 ESRとして採用と共に2,500丁のM24がアップデートされることになる。
民間型ではレミントンMSRとして販売される。