概要
「ウ=ス異本」(Yiu-th Text)とは、名状しがたい書物である。
「ウス異本」と表記されることもある。
ただし、一つの書物ではなく、独立した多くの書物の総称であり、しかも常に増え続けている。
共通点はページ数が少なく厚さが薄い事とされるが、厚くなる事もあるという話もある。
クトゥルフ神話に関わる魔導書とも言われるが、読み続ける事で少しづつ正気を失い、全てを把握する前に自らを旧支配者に捧げてしまうか混沌に引きずり込まれるらしく、その真偽は定かではない。
それを読んだ人によると、内容は「現実の人間とはとても似通わない、目が大きかったり鼻が小さかったり髪の色が極彩色の奇怪な生物たちが奇妙な衣装を着ており、さらにそれを脱ぎ捨てて交わりあうという恐ろしい内容」であるらしい。
かくの如き恐ろしい書物でありながら、ある種の人々の間でひそかに取引が成立しており、一説によれば定期的に行われる“魔宴”において一般の人々が知る事なく不浄なる取引が大々的に行われるとも言われている。
関係するとされる存在
ホモォ:一年ほど昔から確認されるようになった謎の生命体。
元々は人間のような姿をしているが、同族との接触などによって特有の容姿になってしまう。
また、それらと関わった者がこの姿へと変貌したという話も散見する。
その特性上、「深きものども」と関係があると考えられている。
キマシ塔(タワー):名状しがたい存在。
仲の良い女性が存在する場に現れるとされるが、その姿を記憶する者はいない。
その者たちの周囲にいる者にその名を叫ばせるという逸話を持つ。
その名前と逸話は、咆哮する顔のない円錐形の頭部を持つ「這い寄る混沌」を連想させるが、
その天敵であるクトゥグアが関わっている事もあるとも言われる。