概要
天才陰陽師にして、千年前に京妖怪を率いていた首魁。御門院家の先祖にあたる。
羽衣狐が葛葉の伝承を内包しているため、『ぬらりひょんの孫』では羽衣狐の息子という設定(半妖)。
妖怪としての名称は鵺。「得体のしれない存在」を指す比喩としての鵺であり、一般的に連想するキメラタイプの鵺とは印象が異なる。
表では陰陽師として活動しつつ、裏では妖怪として百鬼夜行を操るという二面性を持つ。
当初は人間(陽)と妖怪(陰)が調和した理想郷を創ることを夢見ていたが、ある日、私利私欲にかられた貴族に母を殺傷されたことで、人間の醜さに絶望。妖怪上位主義に傾倒してゆく。
妖怪の血を継いではいるものの肉体は人間寄りだったのか、短い寿命を克服すべく、反魂(死者蘇生)や不老化の研究を行っていた。現代で羽衣狐の母胎から再誕できたのもその研究成果である。千年前は黒髪だが、復活後はなぜか西洋人のような金髪に変貌している。
母と共に世界を闇で覆うと宣言 → 復活後、母を手にかける
妖怪を傷つける人間に絶望 → 自分は妖怪を虐殺する
など言行不一致が多く、非常に自己中心的、あるいは迷走しているような節も見られる。
このためか、歴代ボスキャラクターの中でも読者人気が著しく低い。