「この世を我らの望む漆黒の楽園へ…
ひとつ…またひとつ 闇に沈めてまいろうぞ」
プロフィール
※ただし、肉体の年齢と寿命は、依り代に依存する。
概要
取り憑いた人間(依り代)の寿命分しか生きられない代わりに、本体が健在ならば、別の依り代に憑依することで転生・復活を繰り返すことが可能。転生する度に、尻尾の数が増え、妖力も増大していく。
人間社会に潜伏し、政への介入を行い、世の怨念を吸収しながら、力を蓄えていた。
彼女の目的は、闇の世界(妖怪上位世界)の樹立と、その象徴となる「子」を産み出すことにある。
余興を好むサディスティックな自信家で、自ら戦場に立つことも多い。
敵対する者は容赦なく排除し、人間についても見下している。現代で自分をナンパしてきた男達を、「畏れが見えぬ下卑た人間は散れ」と惨殺していた。
その一方で、配下の妖怪には笑顔で接するなど、寛容で情のある面も持ち、特に狂骨のことは特別可愛がっている。
また、我が子には、現代も過去も変わらず、深い愛情を注ぐ。
奴良組とは、400年に及ぶ因縁を持つ存在であり、ぬらりひょん・奴良鯉伴・奴良リクオは、三代続けて羽衣狐と関わることとなる。
モデルは、安倍晴明の母とされる妖狐・葛の葉。羽衣狐は、悪の葛の葉と言うべきキャラクターである。
過去編と現代編で容姿が異なり、本編でも二次創作でも後者が「羽衣狐」という印象が強い。pixivにおいても、9割以上が現代編の姿で描かれている。
過去編
江戸時代・慶長年間では、豊臣秀吉の側室・淀殿に憑依していた。当時の尾の数は八。
女子供の生き肝を喰らうことで、妖力の増幅を図り、特殊な能力を持つ若く美しい姫達を、配下に命じて集めさせる。
そして、珱姫の救出に現れた奴良組総大将・ぬらりひょんと交戦する。
八尾による圧倒的な猛攻で、ぬらりひょんを苦しめるが、一瞬の隙を突かれ、妖刀「祢々切丸」の斬撃を受けてしまい、蓄えていた妖力が流出。十三代目花開院秀元の介入もあり、最終的にぬらりひょんに敗北する。
淀殿死亡のタイミングが史実と異なるが、上記の出来事は歴史上から隠蔽されたという設定。
現代編
約400年の時を経た現代では、美貌の女子高生に憑依。尾の数は九、つまり九尾の狐に成長している。
財閥の会長の孫娘、つまりは富豪の令嬢として優雅な生活を送り、学校でも狐様と呼ばれて人気があったらしい。
漆黒のセーラー服とタイツに身を包み、長い黒髪にハイライトのない黒の瞳と、徹底的に「黒」のイメージで描かれている。肌も雪のように白いため黒い容姿が一層際立っている。
一見するとスレンダーだが、着痩せするタイプらしく、実は巨乳。
しょうけらには「闇の聖母(マリア)」、狂骨には「お姉様」と呼ばれている。また、女性同士でのキスシーン(キスをした生贄の生き肝を喰らうという猟奇的な行為であるが…)など、百合を匂わす描写が多々ある。
長年の宿願を果たすべく、強力な百鬼夜行を率いて、現代の京都を蹂躙してゆく。
小説版では、ある家庭崩壊した境遇の女学生と交流する。
しかし、その女学生の友人の神主一家を襲撃し一家を惨殺した上に友人の娘の生き肝を喰らう、さらに女学生の願いを叶えるように女学生の母親とその愛人を惨殺する、血だらけの部屋の中で女学生の生き肝を喰らい、面白い余興だったと言い放つなど、冷酷さが目立った。
その後、配下に集めさせた生き胆を喰らい、晴明の復活自体には成功するが、山ン本五郎左衛門と手を組んだ晴明に裏切られ、用済みとばかりに羽衣狐本体は地獄へ堕とされた。
また依り代としていた女性は、リクオの父・鯉伴の最初の妻である山吹乙女が転生したものであった。
鏖地蔵(山ン本の目玉)の策謀で、鯉伴の娘であるという偽の記憶を植え付けられて鯉伴、リクオ親子と接触、魔王の小槌で鯉伴を手にかけさせられ、絶望したところに羽衣狐が寄生したというのが真相であった。
しかし、晴明を首領とする御門院一門の大攻勢の終盤に、ぬらりひょんの手により、羽衣狐と乙女の魂が融合した状態で「母性」の妖怪として半妖の里で再度乙女の体を依り代とし蘇った(この転生で尻尾は十尾に増えた)。
葵螺旋城へ晴明に会いに行くも、リクオとの戦いで考えを改めた彼女と、人間を見下す晴明との思想の違いから決裂。リクオに力を貸す事を決意し、リクオとの鬼纏で『黄金黒装鵺切丸』を具現化する。晴明戦後はリクオを半妖の里へと連れていき、手負いの彼の回復を手助けした。そしてリクオ復活後はその様子を見届けた後、狂骨と何処にか去っていった。
ゲーム『百鬼繚乱大戦』では、Ifシナリオで弐条城を落としたあとに、鵺ヶ池に落ち着いたはずの彼女が各地に出没、弐条城に戻った後に羽衣狐が二人いるという状況だった。
各地に出没していたのは、京妖怪の怨念の塊が具現化した影であり、その後本物の羽衣狐が勝利して日本を武力で掌握するというBAD ENDのシナリオであった。
能力・武器
強靭な尾による攻防一体の戦闘スタイルを取る。
尾には敵意に反応するという特性が備わっており、反応速度が高い。
黒田坊を鬼纏したリクオを上回る攻防力で、圧倒的な強さを見せつけた。
400年前に計画を邪魔された怨みから、花開院家と奴良家に呪いをかけていたり、戦闘中に宙に浮かんだりしているため、妖術の類も複数行使可能と思われる。
また、下記の専用装備を華麗に使いこなす。
「 二尾の鉄扇 」
質量を無視して瞬時に伸縮する鉄扇。
平家にいた頃に入手したもの。
痛烈な打撃武器にも強固な盾にもなる攻防兼用の装備であり、鬼纏をも叩き落した。
「 三尾の太刀 」
煌びやかな装飾が施された刀。
二尾の鉄扇と併用する。
「 四尾の槍 "虎退治" 」
リクオの動きを封じるために使用された十字槍。名称は加藤清正がモチーフか。
一尾・五尾・六尾・七尾・八尾・九尾に対応する装備は、本編未使用につき詳細不明。
関連イラスト
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ぬらりひょんの孫 ぬら孫 京妖怪 妖狐 九尾の狐 妾の武器は108尾まであるぞ はごろもっぱい
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