概要
安倍晴明の子孫とされる陰陽師一族。蘆屋道満の子孫である花開院家と対になる存在だが、百物語編終盤に登場するまで、御門院家が実在するかどうかは定かでなかったようである。
歴代当主は延命の秘術「泰山府君祭」によって若さを保ち、現代まで生き続けている。白い浄衣を着用する「白装安倍姓」、黒い浄衣を着用する「黒装御門院」というふたつのグループで構成されている。歴代当主を総動員し、全国の妖怪を無差別的に虐殺していく「清浄」を開始する。
当主ではないが、恐山で修行を続ける妖刀職人・泰世も御門院家の陰陽師である。泰世は、晴明の最終目的であるはずの「闇の世界」を批判するような発言を行っており、御門院家一般構成員は晴明の思想を正確に教えられていない可能性がある。
安倍晴明の血を継ぐ陰陽師だけあって強力な術を持っているのだが、尺の都合で数ページで瞬殺されたり、戦闘自体を省略されたりと、実力を発揮できぬまま退場した当主も多い。
また、東京(江戸)に長期間拠点を構えているにもかかわらず、なぜか現代まで奴良組(関東妖怪の最大勢力である…)の存在を知らなかったような言動をしている当主もおり、情報収集能力に乏しい描写も見られる。
歴代当主は現代の当主を含めて12人いるはずなのだが、御門院編の途中で打ち切りが決定した影響か、五代目当主と十二代目当主が未登場のまま御門院家は壊滅してしまった。
行方不明の当主のうち、五代目・御門院泰長は、晴明のためにだけ存在する安倍家の存在意義を見出せずに一族に反目したが、一族の心を変えることは適わず、失意のうちに安倍家を去ったことが最終巻(25巻)にて言及された。
また、安倍から御門院へ改姓したのは、泰長が安倍家を「晴明のためにだけ存在する一族」から普通の陰陽師一族へと変革しようと考えたため。泰長のこの願いは、結局叶うことはなかった。
十二代目に関しては一切解説されていないため、既に死去しているのか、当主に相応しい人材が見つからず空席になっているのかは不明。
奴良組をはじめとした妖怪たちの連合軍と花開院との共同戦線でトップである清明をはじめとした歴代党首も敗北し協力関係にあった百物語組残党の圓朝も死んだことにより事実上の壊滅を迎えることになる。
所属するキャラクター
歴代当主
~代目 | 名前 | 在籍期間 |
---|---|---|
初代 | 安倍晴明 | 921年~1005年 |
二代目 | 安倍吉平 | 1005年~1184年 |
三代目 | 安倍雄呂血 | 1185年~1333年 |
四代目 | 安倍有行 | 1334年~1392年 |
五代目 | 御門院泰長 | 1393年~1476年 |
六代目 | 御門院心結心結 | 1477年~1568年 |
七代目 | 御門院天海 | 1569年~1643年 |
八代目 | 御門院泰忠 | 1644年~1852年 |
九代目 | 御門院水蛭子 | 1853年~1867年 |
十代目 | 御門院有弘 | 1868年~1926年 |
十一代目 | 御門院長親 | 1927年~1945年 |
十二代目 | ???(未登場) | 1946年~ |