概要
本名は佐藤直之。主にBEMANIシリーズへ楽曲を提供している。元々はコンシューマ向けソフトのゲーム音楽担当(パワプロクンポケットなど)だった。その関係でBEMANIとしてのデビューは、家庭用ソフト、ポップンミュージック10である。その提供楽曲、「Beyond the Earth」が大変な反響を呼び、次作の「サヨナラ*ヘヴン」で人気に火が付いた。その後、ヒット曲を連発し、BEMANIに欠かせない人気コンポーザーの一人となり、そして現在はⅡDXのSDに就任するなど目覚ましい出世を遂げた。
民族音楽を彷彿とさせる楽曲が多く、2013年現在で4作のオリジナルアルバムがリリースされるなど、音ゲーを問わず、根強いファンが付いている。一方で、攻撃的な楽曲や重低音を効かせた楽曲も制作している。
名義には「猫叉Master」名義と「猫叉Master+」名義があり、後者は攻撃的で重低音を生かしたドラムンベースやエレクトロニカなどを制作していることが多いが、本人曰く「新しいジャンルに挑戦するときに名付ける名義」だという。
余談
「猫叉Master」という名義は、なぜか自分の周りに野良猫が寄ってくることから、猫を吸い寄せる魔力を持つという意味で名付けたらしい。だが、本人は大の猫アレルギーでもある。
動物好きなのは猫に限った話ではなく、アルパカ好きでも有名で、アルパカ愛を凝縮して、わずか1日で書き上げた楽曲「moffing」は皆に知られる所である。他にも、デビューアルバム『RAIN DROPS』のジャケ絵にも採用したり、jubeatで同氏関係の楽曲にアルパカmasterという称号が登場したりしている。アルパカをモフモフよー♪
また、最近は柴犬萌えにも走っているらしい。
代表作
- Beyoud the Earth
初出はpop'n music 10(CS)。氏のBEMANIデビュー作。
舞台はアジア(人によってはアラブともインドとも言われているが、どことは明示していない)。ジャンル名はコンテンポラリーネイション(当初は…ネーション)で、人気のシリーズとなっていく。そして、舞台はアフリカ(3作目)、南米(4作目)、南欧(5作目)、砂漠地帯(6作目)と世界を巡っていくことになる。
- サヨナラ*ヘヴン
初出はpop'n music 11(CS)。 Beyond the Earthと比べると、落ち着いた、うら悲しい曲調である。同氏を代表する人気曲であり、同氏にとっても最も思い入れのある作だという。後にbeatmania llDX、reflec beat、jubeatにも移植された。
- Far east nightbird
初出はjubeat knit。重低音を活用したドラムンベースであり、流麗なメロディーとの
対比が美しい。大人気を博し、後にⅡDX、ポップンミュージックにも移植された。
- moffing
pop'n music19tune streetのイベント隠し曲。名義は「猫叉MasterB2」、いわゆるアングラ名義であり、従来とは一線を画す異色作。楽曲も前述したようにひたすらアルパカへの愛情を歌詞で表し、スカの曲調に合わせて歌い手におどけた歌い方をさせるなど、相当ハジけている。これを初めて聴いたプレイヤーは、強烈な楽曲紹介コメント(モッフフ、モフモフ、モッフェーなどアルパカ語と呼ばれる謎の文字の羅列。実はこれも本人が作っていたことが判明)も相俟って、口を揃えて「猫叉が壊れた」、「猫叉さん休んでください」などと讃辞(?)が送られたが、wac曰く、こっちが素の姿だという。
実際、我々が猫叉の実態を知らなかっただけで、実際かなり剽軽な性格であり、ギタドラのサントラでも謎のコメントを残したり、pop'n music sunny parkで提供された新曲の「砂塵カゲロウ」に対しても、オーディエンスのイメージとは裏腹なコメントを残したり、近年はBMBS(BEMANIスタッフによるラジオトーク番組)やUSTでも、けっこうお調子者らしい場面を見せている(だけど、本人曰く、人見知りが激しく、口下手だそうだ…あれ、誰かに似ているような)。