概要
OICW計画で企画していた、榴弾を目標の上空で炸裂させることで遮蔽物などの後ろにいる敵を攻撃できるXM29の派生型として、グレネードランチャーの部分のみ取り出し、より現実的な形で完成させたのがXM25である。
M320同様に不発率の高いM203を代替するものとなる予定。
XM29で予定されていた20mmグレネードに代わって、より大型化された25mm×59弾を用いて、セミオートでの射撃を行うことができるエアバーストウェポンとなっている。
搭載した光学機器によって、従来のグレネードランチャーにはない精密射撃を実現している。
着脱式のマガジンを備えており、既存の一発ずつ装填・排出を繰り返す必要のあるランチャーと比較して連射が可能であり、再装填も容易になっている。
また、既存の40mmグレネードは左にそれていく独特な投射軌道を持つが、25mmグレネードはほぼまっすぐに飛んでいくため、特殊な照準器や完熟訓練を必要としない、という利点もある。
アフガニスタンでの実戦テストで高く評価され、現地の兵士達からは「パニッシャー」と呼ばれている。
2013年2月に射撃訓練中に二重装填による事故で兵士が負傷、幸いにも軽症でXM25はアフガニスタンで試験中のものはすべて回収されている。
2014年夏ごろに審査が予定されており、低率初期生産の決定が下されればM25として採用される予定。
基本データ
全長 | 737mm |
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重量 | 6350g |
口径 | 25mm |
装弾数 | 6発 |