霜月凛
しもつきりん
霜月凛とは、Web連動音楽配信企画『ひなビタ♪』に登場するバンド「日向美ビタースイーツ♪」のメンバー(ボーカル/エレキギター担当)である。
人物像
商店街の霜月凛
古本屋『霜月書林』の娘。
超進学校『天神学園』に在籍しており、澁澤龍彥、三島由紀夫、稲垣足穂、夢野久作などの小説をバイブルとして持ち歩くサブカル系女子。
往年の耽美小説やSM文学の名作に凛の栞が挟まっている現場も目撃されており(†)、思春期に相応しく微妙に姓奴隷化タイプの破滅願望を懐いている節もあるようだ(†)。
※これらの蔵書は過去に何度かまり花の手に渡りそうになっており、彼女の純潔を滅亡させかねない危険なアイテムとなっている(†)。
過大な表現を多用する、いわゆる中二病的な言いまわしに加えて、難解な四字熟語や物理用語・社会用語を混ぜこんだ口調が特徴。
孤独を愛し、孤高の存在を良しとし、物事を複雑に哲学で考えることを美徳としている。
しかし、それは彼女が重度のあがり症で、コミュニケーション能力にコンプレックスを抱く裏返しでもある。
ひなビタ♪メンバーのことも、名前で呼ぶのは恥ずかしいのか、「レコード屋」「洋服屋」「はんこ屋」「喫茶店」と、業種名で呼んでいる。
まり花たちとの交流を悪くないと思っている一方で、自身の基準にあてはめ「つまらない」 or 「やりたくない」と感じた依頼は一瞬で滅亡させてしまう。良くも悪くも、ノーと言える女子高生。
街おこしについては否定的な立場を取っており、静寂と滅びゆく商店街の光景こそ美しいものだと考えている…
…というより『滅亡』そのものに美を見出しているらしく、『滅亡』さえしていればそれが実家(古本屋)の無断駐輪という小規模なものであってもOKらしい(†)。
2013年8月2日に天空の城ラピュタが放映された際にはテレビの前に張り付き、立ち上がってコブシを握りしめ恍惚としながら「バルス!」とリアルで力強く言い放った模様(†)。めうめうとは別の方向性で残念な子になりつつある。
父親の霜月安吾は、過去に前衛芸術運動に関与した経歴を持つ「知る人ぞ知る写真家」である。
自宅にも非公開のスタジオを構えているが、非商業的な活動なのであまり表立ってはいない(†)。
凛は小さい頃から写真のモデルをやっており、近年にも耽美的でエロティシズムな退廃性が顕著に現れた作品が掲載されているが(†)、凛にとって、この領域に言及することは不可侵の禁忌であるらしい(†)。
そんな凛も、ひなビタ♪メンバーの影響を受けて、少しずつ新しい自分に目覚めつつあるようだ。
訳あってめうによりゲーセンに連れて行かれBEMANIシリーズを勧められたが、その中では『人に見られる事が無く没頭できる』という理由でjubeatがお気に入りの様子(†)。
しかし最近になってイブがダンスエボリューションで踊っている姿に影響を受けたのか、お手洗いの鏡に向かってM・O・K・Sって言いながら、にこきゅぴんってしてアイドルみたいな動きをしてたり(†)、不審者まがいの変装をしながらカラオケに忍び込みアニソンを歌ったりする姿が目撃されている(†)。
バンド活動における霜月凛
ひなビタ♪創立期
好きな音楽はシューゲイザー。
中学生の頃から音楽SNSに自作の楽曲を配信していたことから、凛の部屋には音楽に使う色々な機械・楽器・マイクが多くあり、DAW環境として「Steinberg Cubase」も完備している。音楽に対する造詣そのものも深い。
口ではひなビタ♪の活動に否定的な発言を繰り返しているものの、彼女たちの練習やライブをひそかに観察している凛の姿が、たびたびメンバーによって目撃されている。また霜月書林には、なぜか音楽の入門書が多い。
「バンドの事を周りくどい感じにたくさん訊いてくる」凛に、芽兎めうはFacebookのIDとパスワードを教えてあげた。
活動初期
Webラジオで『イブの時代』の宣伝音源が配信された際には「そういった方向性を目指す楽曲でありながら、歪みギターを使った攻撃的な音が一切存在していない」という致命的な欠陥を指摘。「素人に現実を思い知らせてやる」という口実で、エレキギターの音源を加えてその問題点を解消した。
「めうめうぺったんたん!!」が作曲された際には、めうめうが「親衛隊のコールを音源に加えたいので機械を使わせて欲しい」と凛に依頼。凛は「二度とうちの店の前に自転車を無断駐車しないこと」を条件に、取引に応じた。
※この収録で、男子が大勢入ってきたことに凛が動揺したり、めう親衛隊の1人が凛派に寝返ったりする小事件が発生した。
カミングアウト~そして本格参加へ
『街おこしはしたくない。けど、ひなビタ♪の動向は気になる。つい世話を焼いてしまうし、手が勝手に動いてしまう』――このような態度から、ツンデレ系いじられキャラの立場を確立しつつあった凛だが、その行動は凛の父親の心中を慮ってのものであった。
凛の父親はバンド嫌いで有名で、前世代のジャスバンドの活動に強硬に反対していたことに加えて、その偏屈な性格から親世代の中では完全に孤立してしまっていたのである。
凛は「私はこれからも誰も幸せにしてあげられないだろうから、せめてお父さんだけは……」とずっと思っていた故に「ライブだけは絶対にしない」と宣言していたのだった。
しかし、頑なに断られても「凛のことが好きだから、凛と一緒にバンドをやりたい」というまり花たちに次第に影響を受けて、父親に自分の本当の気持ちを打ち明けた。
全てを知っていた父親は凛を送り出し、凛はひなビタ♪の練習に参加するようになる。
※その後、凛の父親もひなビタ♪メンバーの影響で町内のコンサートに出ることも多くなった。「昔は本当に嫌だったが、今こうして聴くと悪くはないかも」と、性格的にもだいぶ丸くなってきたようだ(†)。
虚空と光明のディスクール
ふるさとグランプリで、ひなビタ♪は因幡の女子高生バンド『moonbow』と知り合いになる。
全国的に有名なライブハウス『AZTeCA(アズテカ)』で開催されるイベント『なでしこ爆音祭』への出場を誘われたものの、店長から提示された参加条件は「スポンサーのロック雑誌の客層に合わせたジャンルの、オリジナルチューンであること」だった。
従来のひなビタ♪メンバーではUKロックやオルタナ系バンド限定のハウスであるAZTeCAで披露できるような曲は用意できないと思われていたが、ロック系のあらゆるジャンルに精通している凛がバンドに加入したことで状況が一変する。
「耽美的な歌詞に、綺麗なアルペジオ、GO-ONギターの入り混じったような感じの曲」。
いつの日か、このジャンルの需要が出てくることを凛は予期しており、ひなビタ♪のためにその曲を前々から用意していたのだった。
それが、『虚空と光明のディスクール』だった。
なお、凛はこの曲でボーカルを担当しているが、「知らない人の前では歌えそうにない」という凛の致命的な弱点を克服するため、まり花たちは数々の「凛のあがり症解消作戦」を立案・実行することになる。
ただし、めうの作戦はほぼ完全にセクハラ・ストーカーまがいであった為、凛は報復としてその「蛮行屋」のデコレーション自転車を4度にわたって解体・滅亡させている(†)(†)(†)(†)。
※3回目の解体後、めうの誕生日に『アルティメット自転車復活工具セット』をプレゼントして、滅亡した自転車たちに復活の機会を与えた(†)。が、やっぱりまた滅亡させてしまった。
ポップンの霜月凛
2013年5月15日に『pop'n music Sunny Park』へ上記『虚空と光明のディスクール』が移植され、
2Pカラーは無く、キャラクターポップ君を使用すると上段にはひなちくんが降ってくる(めうめうも同仕様)。
またキャラを使用・楽曲をプレイすることで、凛のものをモチーフとしたきせかえポップルセットも手に入る。