概要
クイーンのパートナー。
クイーンには劣ると評されるが、端正な顔立ちである。
黒髪に青い邪眼を持つ。黒い中国服を身にまとう二十歳前後の青年である。(国際刑事警察機構の資料によるパーソナルデータはクイーン同様、不明となっている。)
一人称は「ぼく」。
変装することができる、また、拳法の達人である。
冷静沈着で生真面目という、クイーンと対照的な性格である。
腹黒い一面もあり、RDはそのような時の彼を「黒ジョーカー」と呼ぶ。
過去について触れられることを好まない。
収容所出身であり、物心ついたときには実験体「T-28」として謎の収容所で過ごしていた。
収容所に入ることになった経緯はわからず、それ以前の生活に関しての記憶もない。
唯一残っている記憶は、真っ赤な画面をバックに立つ女性が「生きなさい」と言っている光景。
その女性が何者であるのかもわからない。
自身の両親の顔も知らない。
収容所では「T部隊」に配属され、極寒の中、毎日地獄のような拳法の訓練をさせられていた。
この収容所での経験等の壮絶な過去からか、ジョーカーは現在でも笑顔をつくることができない。
無感情に日々訓練をこなしていた時、同じT部隊に所属する「T-25」とよばれる少年と話す。
彼から自身らの実験用途への疑問を問われ、収容所脱出を決意した。
脱出前にT-25からもらったピアスを今でも左耳に付けている。
これは友達のあかしであり、T-25はジョーカーが友達と認めるただひとりの人間である。
収容所を脱走した後、寒さで行き倒れ凍死しかけていた所をクイーンに助けられ、現在に至る。
「ジョーカー」という名はこの時クイーンからもらったもの。
その後、クイーンからスパルタ式の稽古を受ける。
自分に名前や居場所を与えてくれたことに対し、クイーンに感謝しているというが、クイーンから「親愛なる友人」扱いされると「仕事上のパートナー」であると訂正する。
また戦闘において、女性と(自身が未熟と認めた)子供とは戦わないという信念を貫く。
やむなくその様な相手を倒さなければいけない状況下では、相手の武器を壊したり攻撃をかわし続けて相手の体力がなくなるのを待つ。
それ以外の相手でもクイーン同様、不要に相手を傷つけたりはしない。
普段はトルバドゥールの中でクイーンの奇天烈な趣味に付き合わされたり、常に怠けているクイーンに仕事するよう催促する苦労人であり、彼にとってクイーンは「いたらいたで、いなかったらいなかったで迷惑」な存在。
日本語のことわざには疎く、毎回クイーンやRDに聞くが、正しい答えは返ってこない。
日本のことわざや言い回しを「東洋の神秘」と表現する。