ピクシブ百科事典

キノの旅

きののたび

電撃文庫より刊行されている、時雨沢恵一によるライトノベル作品。
目次[非表示]

世界は美しくなんかない。そしてそれ故に、美しい。
― The world is not beautiful: therefore it is. ―

概要

『キノの旅― the Beautiful World ―』とは電撃文庫を代表する作品のひとつである。
第6回電撃小説大賞応募作で、最終的に受賞は叶わなかったが高い評価を受けたため、2000年3月から文庫化され、現在ほぼ年1回ペースで20巻まで発売されている。(2016年10月現在)
イラストは黒星紅白

このほか現在までにテレビアニメ1クール、劇場版2作、ゲーム2作(これとは別にキャラクターゲスト出演1作)、ビジュアルノベル3冊、ドラマCD1巻、小中学生向けに配慮したバージョン(新規書き下ろし)が角川つばさ文庫から1冊製作または発売されている。
さらにパロディ作品としてネタが多分に含まれた学園キノが存在する。

上述のように広くメディア展開されていながら漫画版は長らく存在していなかったが、2017年に初のコミカライズが決定した。漫画はシオミヤイルカが描く。少年マガジンエッジ2017年3月号にプロローグ漫画が掲載され、同年4月号より連載が開始する。

2017年3月12日にはテレビアニメ化が告知された。テレビアニメ化は過去にも行われている為、再アニメ化と言った方がしっくりくるかもしれない。2017年秋放送予定。

内容

10代の少女、キノと喋るモトラド(注・二輪車。空を飛ばないものだけを指す)のエルメスの旅を描く短編集。
大部分は「○○の国」という、ある特徴を持った国家をキノたちが訪問したときの記録という形で書かれている。
ほとんどの国家はなんらかの問題(その問題でその国の人が生活に困っているとは限らず、外国人から見たら問題だがその国の人は気づいていない、という場合もある)を抱えているが、その問題は現代社会に実在するものが多く、いわゆる風刺小説の一面を持つ点がライトノベルとしては舞台や演出等含めかなり異色と言える。
繋がりはあるがそれぞれの短編は独立しているので、何巻から読み始めてもいいように作られている。

作者は本を買うとエピローグを最初に読む癖があるため、そのように読んだ際にネタバレにならないようにプロローグとエピローグの内容が逆転させられている(エピローグが途中で切れたような終わりかたになっており、プロローグがその続きになっている)。同様の理由から、あとがきについてもネタバレになるような内容は一切含まれていない。ただし、そのあとがき自体はかなり趣向を凝らした内容となっている。

話によってはこの2人以外にも、髪の長い女性背の低い男性のヤクザコンビ、いい物件を探し世界各国を廻る男しゃべる犬無口な爆弾娘のホームレストリオ、お人よし少女毒舌モトラドの写真屋コンビが主役になる場合もある。

登場キャラクター

詳細は当該項目も参照。CVはアニメ旧作 / 多数決ドラマ / アニメ新作の順で表記

主人公

『×××××××××』


キノ
CV:前田愛 注・女優のほう / 悠木碧 / 同左
主人公。年齢は10代半ば。エルメスに乗って世界中を旅している。
少年のようで度々性別を間違えられるがれっきとした女の子(ボクっ娘)。
3丁のパースエイダー()を携帯する射撃の達人。
他にもモトラドの操縦技術を会得してる他、歌唱力や容姿そのものにも恵まれている。
食いしん坊で貧乏性。

Brough Superior SS100 2


エルメス
CV:相ヶ瀬龍史 / 斉藤壮馬 / 同左
しゃべるモトラド。やんちゃな少年のような声でしゃべり、かなり口数が多い。
キノの祖国でポンコツのまま放置されていたものを、初代キノが修理した。
ブラフ・シューペリアSS100という実在のオートバイがモデル。
走ること・しゃべること・メンテナンスされることが好きで、逆に雑に扱われたり物置台やテーブルとして使われるとブツブツ文句を言う。ちなみに自分じゃ動けない。
寝起きが悪く、毎朝キノにたたき起こされて一日が始まる。

レギュラーキャラクター

シズ組

キノの旅 模写


シズ
CV:入江崇史 / 梅原裕一郎
1巻『コロシアム』より登場。とある国の王子だった美青年。緑色のセーターを着て、腰に日本刀を下げている。年齢は20代半ばくらいと思われる。
かつて故国は豊かで平和だったが、暴君の父親が祖父を殺害した事で国は乗っ取られて圧政を敷かれた。無慈悲な父に反発したシズは国を追い出され、父に復讐するため数年間放浪の旅を続けていた。その後祖国に舞い戻り父に復讐しようと計画するが、コロシアムに参加していたキノに敗れ、父王はキノによって殺害された。そこからまた各国を彷徨った後、安住の地を探す目的で旅を続けるようになる。
剣術の達人で、銃で撃たれても刀で弾丸を跳ね飛ばしてしまう程の腕前で、彼の前では銃は基本的に無力。登場人物の中では人間的・常識的な思考をしており、たとえ自らに利益が無くても進んで人助けもするが、場合によっては冷徹な行動を取ることもある。


CV:大塚芳忠 / 松田健一郎
大きなサモエド犬。人語を話す。オス。
なぜかシズをご主人様と呼んでなついており、一緒にバギーに乗って旅をしている。
シズ組がメインの回ではいつも彼が語り手となって、彼の視点で物語が語られている。
キノのことは気に入っているが、エルメスのことは大嫌い。
ティーのことも最初は嫌っていた。嫌いではない相手には基本的に謙虚な態度だが、それでもモノローグはかなりシビア。

ティー
CV:能登麻美子 / 佐倉綾音
8巻『船の国』より登場。本名はティファナ白髪無口無表情な12歳ぐらいの幼女
「船の国」という、船そのものが国家の国で生まれたらしい。訳あってその国は滅亡し、滞在してたシズに引き取られた。滅多に口を開かず、彼女のセリフは必ず全てひらがなになっている。
手榴弾を始めとした爆発物を気に入っており、たまに口を開いても「ばくだんのでばんだな」等物騒な発言ばかりでその都度シズに諭されている。だが思考そのものが物騒という訳では無い模様。
その思考はシズにも陸にも読むことができないが、二人と全く異なる目線で世界を見ているためたまに思いもよらない発言をして彼らを驚かせることがある。

師匠組

流れる黒髪さんと


この二人がメインの回は、現在ではなく過去の話(具体的に言うと数十年前)となっている。
現在は二人とも老人で、おんぼろのスバル360に乗って世界を旅していた。
師匠
CV:渡辺明乃〈若いころ〉・翠準子〈現在〉 / Lynn
キノの師匠にして金の亡者の女渡世人。
キノからも「相棒」からも師匠と呼ばれるが、彼女が旅の心得を指南したのはキノだけである。
大変に金銭欲が強く、ほとんどの行動はそれが儲かる話かどうかで決定している。
基本的に儲け話であれば少しの躊躇も無く人殺しもするし、金にならなければ目の前で殺されそうな人を助けることもしない。場合によっては虐殺に近い行為すら行うが、結果的に彼女の行動が周りの人々から感謝されることもしばしばある。
極めて計算高く、傍目に見ると自ら儲け話を逃すような行動をすることもあるがそれもたいていは最終的な利益が最大になるように計算した結果の行動である。
現在は旅をやめ森で生活しているが、やはり近隣国からは今でも恐れられている。

相棒
CV:千葉進歩 / 興津和幸
2巻『狙撃兵の話』より登場。6巻『長のいる国』で師匠と出会い、ともに旅するようになった男。元賞金首でお尋ね者。
本名は明かされず、地の文でも「少し背が低くてハンサムな若い男」と最初に表記されるぐらいで基本的に「男」表記となっている。
師匠には及ばないが彼自身もかなりの戦闘術や知識を持ち、暗殺用グッズを詰め込んだ鞄を持っていたりとその経歴には謎が多い。銃整備の腕は師匠を上回る。
飄々とした性格で、優男のような雰囲気もある。師匠がいるせいで比較的善人に見えてしまうが、その性格はやはり非道。

フォト組

キノ・シズ組と同時系列。他の組とは異なり、定住生活を送る形で物語が進行する。

フォトの日々


フォト
12巻『雲の前で』より登場。かつて奴隷だった、現在は写真屋を営む少女。17歳。
ある宗教国家の生まれで、商人に奴隷として売られ虐げられていたが、とある事件で自分だけ生き延び、モトラドのソウに導かれトラックを運転した末に広大な国に流れ着く。
その国に全てを打ち明け、国の提案で商人達の道具を売った事により。財産を得る。本来ならば働かなくても良いのだが、働きたいという本人の意向により紆余曲折あって撮影業を生業とするようになった。
本作の中では極めて道徳的な性格で、良くも悪くも善意のカタマリ。
自分を苦しめた商人達を救えなかった事で思い悩んでいた程。多少世間知らずでもあるため、ソウの指南の元国で生活を送っている。

ソウ
『雲の前で』でフォトと出会った折り畳み式のモトラド。モデルはホンダ・モトコンポ。15巻以降のフォトがメインになる回では彼が語り手となる。やはりしゃべるが動けない。
透き通った高い男性の声でしゃべるが、エルメスと比べるとガラが悪く、性悪的な考え方をする。
元は商人の売り物だったが、上記の事件が元でフォトを生き残らせるべく彼女を導く。
常識的な思考を持ち、口こそ悪いがフォトの事はしっかりと思いやっている。定住後も、フォトの指南役として彼女と行動を共にする。

その他の登場人物

キノ(初代)
CV:井上和彦
1巻『大人の国』に登場。キノが旅に出る切っ掛けとなった人物であり、現在のキノの名前は彼を踏襲したもの。

さくら
CV:八武崎碧
2巻『優しい国』に登場する少女。宿屋の娘で、入国したキノを歓迎し案内人を務める。

イナーシャ
CV:川澄綾子
5巻『病気の国』に登場する長い金髪の少女。裕福な身だが、伝染病を患っている。

ラファ
CV:川澄綾子
6巻『祝福のつもり』で登場する、シズと出会った三つ網の少女。貧困層の出身で、シズに自分を買ってくれるよう頼み込む。

戦車
2巻『本の国』、6巻『戦車の話』、9巻『続・戦車の話』に登場する戦車。戦車長が死ぬ前に残した命令に従い、ある戦車を破壊するべく旅をしている。

イーニッド
3巻『終わってしまった話』に登場する少女。海賊の頭領の娘であり、現在は作家をしている。

アニメ

2003年4月から7月にかけて全13話が放送された。
また、2005年2月に劇場版『キノの旅 何かをするために -life goes on.-』が公開された。

主題歌

オープニングテーマ
「all the way」下川みくに

テレビアニメ版エンディングテーマ
「the Beautiful World」前田愛

劇場版第1弾エンディングテーマ
「はじまりの日」前田愛

劇場版第2弾エンディングテーマ
「Bird」下川みくに

各話リスト(TVアニメ)

話数サブタイトル
第1話人の痛みが分かる国 -I See You.-
第2話人を喰った話 -I Want to Live.-
第3話予言の国 -We NO The Future-
第4話大人の国 -Natural Right-
第5話レールの上の三人の男 -On the Rails-
第6話コロシアム(前編) -Avengers-
第7話コロシアム(後編) -Avengers-
第8話魔法使いの国 -Potentials of Magic-
第9話本の国 -Nothing Is Wriiten!-
第10話機械人形の話 -One-way Mission-
第11話彼女の旅 -Love and Bullets-
第12話平和な国 -Mother's Love-
第13話優しい国 -Tomorrow Never Comes-


ゲーム

PS2で2作発売されている。

  • キノの旅 -the Beautiful World-
  • キノの旅II -the Beautiful World-
いずれもいわゆるアドベンチャーゲームである。

ゲームオリジナルの登場人物

セイ
CV:浪川大輔

ジャン
CV:相ヶ瀬龍史

関連イラスト

キノさんたち
旅の途中


旅人
×××××



関連タグ

ライトノベル 電撃文庫 時雨沢恵一 黒星紅白
学園キノ

外部リンク

公式サイト
2017年版アニメ公式サイト

pixivに投稿された作品 pixivで「キノの旅」のイラストを見る

このタグがついたpixivの作品閲覧データ 総閲覧数: 5277068

コメント