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概要

器具や動力のない車などを牽引したりするために用いられる自動車

主に3つの用途として用いられるが、一般的には1がトラクターと呼ばれやすい。

  1. 農業用機械としてのトラクター。田畑を耕すために使用されるものなど。→耕耘機
  2. 土木機械としてのトラクター。→ブルドーザーホイールローダー(車輪式四輪駆動ブルドーザー)など
  3. 運搬用牽引車としてのトラクター。→トレーラー(トラクタートラック)、トランスポーターガントラクター(砲兵トラクター)など

特に農業・土木トラクターは馬力を優先した設計となっているため速度性能は低く、小型・中型で最大30~40km/hぐらいしか速度が出ない。大型トラクターでようやく最大50km/hである。


車体後部にはエンジンの回転を出力するシャフトが突き出ており、これにアタッチメントを接続することで作動させることが可能である。また、油圧機構を搭載している機種も多く、これによりただ牽引するに留まらない多様な作業が可能となる。


農業トラクターといえばロータリー(耕転機)が付いているのが一般的だが、あくまでもロータリーはオプションに過ぎず、様々な用途の農業機械と接続できるようになっている。ロータリー使用の場合は重量の偏りから、トラクター本体が持ち上がってしまう危険性があるが、車体前方にカウンターウエイトを装着する事で車重を前方に寄せる事で防ぐ事ができる。


また、畑に出入りする際、斜面を通ることが多いことから横転する危険性もあり、これによる死亡事故も結構多い。そのために現在売られているトラクターには横転しても運転者が潰されないよう必ず安全フレームがついている。


歴史

自動車の原点

世界初の自動車はトラクター(ないしトラックであったフランス陸軍大砲を引っ張るために18世紀後半に試作されたキュニョーの砲車という車両で、まだ蒸気機関の発達が初歩的な段階であったため、信頼性に乏しいものであったことで開発は難航し、前輪駆動という駆動方式に無理があったため操舵が難しく、試作車は自損事故で壊れてしまう。開発者の失脚によりこの計画は立ち消えとなり実用化に至らなかった。なおキュニョーの砲車は事故で壊れたあと修復され現存する。


トラクションエンジンの時代

蒸気機関の発達が進んだ19世紀中頃になると、「トラクションエンジン」と呼ばれる農業用トラクター運搬用自動車道路舗装ローラーなどの蒸気自動車が製造された。

トラクションエンジン IN 幻想郷

トラクションエンジンは運行が静かで馬力があり、速度は人間が歩く程度ののんびりしたものであった。また自走するだけでなくフライホイールから動力を取り出すこともでき、脱穀機や排水ポンプの動力としてもよく用いられた。


トラクションエンジンはプラウ(犂)を取り付け耕耘に、ブレード(排土板)をくっつけて土木工事ブルドーザーに、荷車をくっつけて運搬用のトラックにと、一台で汎用的に用いられた。人が乗る車を引っ張ってバスに使われるものさえあった。各用途のトラクターが分化したのは、後世のことである。


内燃機関への転換

しかし、20世紀に入ると高効率なガソリンエンジン車の普及により、重くてスピードの出ない蒸気機関を搭載したトレーラーはすたれ始め、従来型のトラクターはスピードを求められない農業用や工事用にのみ使われるようになった。


やがて農業用トラクターにもガソリンエンジンが用いられるようになり、第一次世界大戦中にフォード・モーター子会社が製造販売したフォードソン・トラクターF型 が一気に普及、第一次世界大戦後には内燃機関式のトラクターがトラクターの標準となった。

さらに、無限軌道(キャタピラ)式の車両も20世紀初頭にホルト社(現在のキャタピラー社)が農業用として製造した。

日本に導入された最初の内燃機関式トラクターもこのホルト社製トラクターである。


履帯式トラクターにはクレーン、フロントローダー、バックホー、ドーザーブレード等の様々なアタッチメントが開発・販売され、のちのブルドーザーのようにそれぞれ別個のカテゴリを形成していった。


1930年代には空気タイヤを装着、ディーゼルエンジンを搭載し、3点リンクによって作業機を取り付けられる仕組みになっている現在の農業用トラクターの構成が固まった。


農業用トラクターが日本に本格的に導入されたのは第二次世界大戦後であり、1950年代末ころからクボタコマツ、60年代にはヤンマーによる国産トラクターの製造も始まった。


将来

現在のトラクターの動力源は軽油を燃料とするディーゼルエンジンが主流である。


しかし、乗用車貨物車重機と同様、農機にも地球温暖化問題への対応が強く求められ、再生可能エネルギーであるバイオ燃料を使用する研究が進められている。


これとは別に、電動化の波に乗って電動トラクターを投入するメーカーもある。国内農機各メーカーも電動の小型トラクターの市販を目指しているが、パワー不足や稼働時間の短さなどの課題も多い。大型トラクターはバッテリーを搭載すると非常に重くなってしまうため、燃料電池での電動化が目指されているが、実用化はまだ先となると思われる。


更に人工衛星を利用した自動運転システムも開発中で、トラクターやコンバインに搭載し省力化や生産性向上のためにヤンマーやクボタが研究中である。

(しかも ドラマ『下町ロケット』〈2018年版、『下町ロケット ゴースト』『下町ロケット ヤタガラス』が原作〉の撮影技術協力にクボタがかかわった。)



pixiv

pixivタグとしては主として農業用のこの種の車両が多い。また、部分一致の場合大量に別の単語を巻き込む(例としてコントラクターインストラクター シュテル・ザ・デストラクターなど)ため、注意が必要である。


G13型

新聞「G13型トラクター(13年式G型トラクター)買いたし」といった広告が載った場合は・・・おや、誰か来たようだ。


関連タグ

乗り物  自動車 機械 無限軌道

田舎 農業 農作業 カントリー萌え


メーカー

ヤンマー イセキ クボタ 三菱マヒンドラ農機(三菱重工業とインドのマヒンドラ&マヒンドラとの合弁) フィアット ランボルギーニ

フォード ホンダ ※フォードとホンダは現在トラクターを生産していない

参照

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