データ(ウルトラマン登場個体)
別名 | 凶悪地底怪人 |
---|---|
身長 | 2m |
体重 | 100kg |
出身地 | 地下40000m |
演 | アネット・ソンファーズ、フランツ・グルーベル(吹き替え:矢田耕司)他 |
第22話『地上破壊工作』に登場。
偽アンヌ「ここは地下4万mの場所。我々地底人がいよいよ、地球全体を征服する日が来たのよ」
地底人X「ご苦労アンヌ。聞けハヤタ。我々は氷河期以前地殻変動で地下にもぐって以来、晴れて太陽の光を、浴びることの出来る日を待っていた」
概要
氷河期の到来以前の地殻変動のため、地下4万mの世界へ移住せざるを得なくなった古代地球人類が地下世界で独自の進化を遂げた種族。なお、リーダー格の地底人は「地底人X」と呼ばれている。
一見普通の人間と変わらないが、長い地下での生活で目が退化して無くなっており、この特徴から正体が発覚しないよう、地上で行動する際は、常にサングラスを掛けて正体を隠している。
地上よりもはるかに進んだ科学力をもっているが、その反面、長い暗い地下世界での生活に嫌気がさし、いつの日にか地上へと進出し、太陽の光の恩恵を受けることを夢見ている。
その手始めとして長年の情報収集によりハヤタ隊員がウルトラマンだという事を突き止め、彼を洗脳し、ウルトラマンを自分たちの仲間に引き入れ、テレスドンと共に地上世界を破壊、人類にとって代わるため暗躍を開始。
その一環で、たまたま科学特捜隊のアンヌ・モーハイム隊員と瓜二つの破壊工作員が居たのを利用し、本物とすり替わり、科学特捜隊日本支部へと侵入。日本支部へ広範囲の電波をかく乱する「ケリチウム磁力光波」を発する機械を設置し、連絡網をマヒさせた後、ハヤタ隊員を拉致し、自分たちのアジトへと連行することに成功。
そして計画通りにハヤタを催眠療法の一種で洗脳し、ベーターカプセルのスイッチを入れさせるところまではよかったものの、ハヤタを洗脳しても、一体化しているとはいえ、ウルトラマンには効き目が無く作戦は失敗。そして自分達もベーターカプセルから発せられる強烈な光(主題歌では100万ワット!)であるフラッシュビームの光に耐えきることが出来ず、全員絶命してしまった。
光を求めた彼らだが、その憧れ求めた光によりその命を奪われるという悲しき末路であった。
ゲーム『ウルトラ警備隊MONSTERATACK』ではノンマルト共々現地球人の侵略によって追いやられた地球人たちが地底と海底に分かれて地底人とノンマルトとなったとされている。
余談ながら、リーダー格の地底人Xを演じているフランツ・グルーベル氏は、次作『ウルトラセブン』第1話「姿なき挑戦者」にてボガード参謀を演じている。
地底から地上侵略を目論んだ役から、地底から地球防衛の任を務める役柄とは奇妙な縁である。
偽アンヌ・モーハイム隊員同様に地底と地上のソックリさんだったのだろうか?
データ(ウルトラマン80登場個体)
別名 | 地底王国人 |
---|---|
身長 | 1.6~1.9m |
体重 | 70~80kg |
出身地 | 王ヶ岳地底 |
第22話『惑星が並ぶ日 なにかが起こる』に登場。
概要
氷河期到来時、寒さから逃れるため地下へと避難し、そのままそこで暮らすようになった古代人たちの末裔で、女王イーナスが統治する地下王国の住人たち。『ウルトラマン』の地底人や『ウルトラマンパワード』に登場する太陽の民とはまた違った種族で、顔が白い陶器のような仮面のようになっており、目も退化して無くなってしまっている(しかし、何故かイーナスは地上の人間と違わぬ姿をしているので、本当に仮面をつけているだけなのかもしれない)。
長い間暗い地下世界に順応するように進化したために、太陽の光の下では生きていくことが出来無くなっており、女王イーナスの予知により、自分たちの暮らしている地下世界が崩壊することを知った際には、やむを得ず、地上へと移住するために火山の噴火を利用し太陽光を遮るロケットを発射。それにより太陽光を遮り地上を暗闇の世界に変え、移住しようとしていた。
武器として銃を携帯している。
一時はUGMとの話し合いによりナンゴウ長官やオオヤマ隊長の提案した条件である昼と夜とで互いに棲み分けをし、同じ地球に生きる者同士協力し合おうと互いに歩み寄りかけるが、交渉の最中に独断で人間を襲った個体がいる(過激派だったのか何らかの齟齬で襲っているように見えてしまったのかは不明)事を目の当たりにし地底人に恐れをなしたイシジマ副官の独断による攻撃と、地底王国崩壊の前兆として眠りから覚めたゴモラⅡの破壊活動により、やむなく地底の更に奥地へと女王共々逃れていった。
ウルトラマンXに登場した個体(地底女)
演/佐伯日菜子
概要
第3話「夜を呼ぶ歌声」に登場。
街で囁かれている都市伝説“地底女”の正体で、おそらく地上の人間たちの開発により住んでいた地下世界が脅かされた挙句、地上に人工的の光があふれかえっていることに怒り、地下鉄の開発で地上と地底を繋ぐ扉の封印が解かれたのを契機にテレスドンを操り地上の光を全て消し去って侵略しようと暗躍していた。
悲しみの感情が込められた特殊な波長の声を使ってテレスドンと同調して操る事ができ、黒い色の破壊光弾を発射するレーザーガンの様な銃で武装している。
また、初代ウルトラマンに登場した個体同様に長い地底での暮らしで目が退化しており、正体を隠す目的と強い光から自身を護るためにサングラスを身に付けている。
テレスドンがウルトラマンエックスの『エレキング電撃波』に敗れた際の余波に巻き込まれるものの、サングラスをしていた事で難を逃れたらしく、怪獣を撃破して油断していたXioのアスナ隊員を狙撃するが、アスナ隊員が履いていたハイヒールの足が折れた事で失敗、直後にワタル隊員に狙撃された直後にテレスドンのスパークドールズと着用していたサングラスを遺して姿を消し生死不明となった。
ちなみに今回は容姿が偶々2年前に事故で亡くなっていたエステシャンの女性「間伏涼子」と瓜二つの人物が彼女に成り済まして活動していたようだが、他に仲間がいたのかは不明である。また彼女とテレスドンが出現した地下道から約500年前のものと思われる石碑が発見され、ここに「何か」が封印されていたことが発覚した(封印されていた物の正体は不明。『ウルトラマンX超全集』では地下工事によって封印が解かれたことで復活したと記述されている)。
ウルトラゾーンに登場した個体
演/和田成正
概要
ドラマパート「東京ジュラ紀」に登場。
怪盗「赤色」からオーパーツ「アカンバロの瞳」を守るために呼び寄せられた4人の探偵の一人で、歩く百科事典と呼ばれる西園寺ユウヤに変装している。原典同様サングラスの下には目が無く、推理する際には相棒役の腹話術人形と会話する。
仲谷マユと共に浦賀ケンがガッツ星人であることを見抜いたものの、同時に元怪獣特捜隊隊員である依頼人の白石深月に正体を明かされて連行されるが、自信が連れて来たテレスドンがピット星人のエレキングと戦い始めると「すべてを破壊しろ」と命令し、アカンバロの瞳の力で東京に怪獣達が集結したときには狂喜していた。
ULTRAMAN SUIT ANOTHER UNIVERSEに登場した個体
Episode22〜23 『青い夜の記憶2021(前・後編)』に登場。
この世界では初代ウルトラマンに敗れた後に星団評議会によって殲滅されたかに思われたが、生き残りがおり、ムラマツキャップの墓参りに訪れた科特隊メンバーを襲った事例が確認されている。
目は存在しないという設定だが、特殊な知覚で視覚情報を得ているらしい。
地下アイドル『メイド・イン・ブラック』(メン・イン・ブラックのパロディ)のメンバーの一人として地上界に潜入した「来栖沙夜」という女性の個体と兄である男性の個体が登場。
侵略兵器としてメカテレスドン二世を引き連れて地下共同溝に調査を訪れたZEROらを襲撃したが、ZOFFYがザラガスから採取された発光器官で作られた特殊閃光発音筒(ザラガスフラッシュ)を放った事で悶絶し、一旦は地底へと撤退した。
沙耶は歌と踊りがずば抜けており、彼女に魅入られ『クルスチャン』(沙耶を推しているオタク)となった土井垣と交流するうちにメアドを交換するほどの仲になるが、それを兄に利用され、土井垣に化けた兄("外皮"なるものを使って変装しているらしい)は科特隊基地に潜入し、ULTRAMAN SUIT「Ver.6」(SEVENの最終開発型。SEVENとは異なり、赤色部分が青色になっている)を奪取する。無人の工業団地でSEVEN(in諸星)と交戦し、SEVENと同じ装備を転送するなどして立ち回るが、結果は敗北。いくらスーツの性能が勝ろうともSEVENの技量はそれを遥かに上回っていたのである。
沙耶はメカテレスドンのパイロットであったが、ZOFFYらに敗れ、最後の手段として自動小銃での抹殺を図ろうとするが、土井垣の必死の訴えで抵抗をやめ、復讐は無意味だと悟った兄は沙耶と自害を試みるが、土井垣が爆弾を叩き落とし、ZEROが空中高く投擲した事で助かる。
沙耶はその後もアイドルを続けることを決意するも、兄は裏で糸を引いていたと思しきダークゴーネの光線で胸を貫かれて死亡してしまう。ダークゴーネは「偉大なるあのお方」に仕える存在であることをうかがわせており…。
本作は『ウルトラマンティガ』の第29話「青い夜の記憶」(脚本は本作のシナリオを務めた長谷川圭一氏)のリメイクであり、来栖沙夜の名前も同作の登場人物クルス・マヤから取られている(本作に登場するにあたり、マゼラン星人マヤと被るために名前が変わったのだろう)。なお、本作における『青い夜の記憶』は沙耶がボーカルを務める楽曲の名前ということになっている。
その他固有の名称を持つ地底人
帰ってきたウルトラマン
地底原始人キング・ボックル
ジャミラ体型で両肩(?)から生えたアンテナが特徴。
地上侵略の障害となる地底研究家の小泉博士を暗殺し地底科学センターを破壊。その後、博士の研究をまとめたノートと博士の娘の命を狙う。
ウルトラマンA
地底エージェントギロン人
ヤプールの尖兵。超獣アリブンタを操り、東京地下に地底基地建設を目論む。
地底超人アングラモン
工場の地下水汲み上げに怒り、その近辺で超獣ギタギタンガのガスによる交通事故を多発させる。
ウルトラマンパワード
初代における地底人にあたる種族。
ケンイチ・カイを拉致して地上にパワードテレスドンを送り込む。
かつては地上に住んでいたが巨大隕石落下の際、「エルドラの神」(神像はウルトラマンパワードに似ている)に導かれて地底に移住した。
ウルトラマンマックス
地殻とマントルの境界にある空洞に住む種族。
人類の環境破壊が地下世界にも影響をもたらし始めたので地上における全ての経済活動の停止を要求。受け入れられなかったため「バーサークシステム」による実力行使に出る。