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救荒植物

きゅうこうしょくぶつ

救荒植物とは、異常気象や飢饉、戦争などの何らかの非常事態が発生した際に、食料の不足や飢餓を凌ぐために食用にされる植物のことである。
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概要

救荒植物とは、異常気象や飢饉、戦争などの何らかの非常事態が発生した際に、食料の不足や飢餓を凌ぐために食用にされる植物のことである。「救荒作物」とも言い、タグとしてはこちらも使用されている

救荒植物は種類自体は多いが、その性質上不快なにおいや味がない部分まで利用することが多く、必要とされるのはたいていが飢餓を凌ぐためとなる。救荒植物の可食部分は、茎、葉、根、果実、種子、地下茎、花、葉柄など多彩である。

こうした植物の多くは普通無毒であるが、ある手順を踏めば食用にできる有毒な植物も含まれる。そうした植物は、他の食べ物があれば手を出さないが、やむを得ぬ場合は食べるというケースがほとんどである。ソテツはそうした植物の最もたる例で、沖縄では昭和恐慌の際に、究極の飢餓状態にあった沖縄県民がソテツの種子を、種子に含まれる毒を抜いてから製粉してお粥にしたものを食していたが、毒抜きが不十分だったためにソテツ中毒による死者が多発し、ひどい場合は一家が全滅するという悲惨な事故もあった。これを「ソテツ中毒」という。

ただし、ソテツの種子を毒抜きしてから食用にするという文化は今も沖縄島に残っており、蘇鉄味噌は沖縄料理の一種である。

ある地域では普段食用としては見向きもされずに救荒植物、もしくは食用に値しない植物と見なされている植物であっても、別の地域においては日常の食糧の1つであると見なされている場合もある。

我が国ではコメが不足したときにはアワやヒエ、キビなどを食したが、それすら収穫できない場合は野山の救荒植物で命をつないだ。江戸時代後期に出版された飢饉の対策マニュアル本の「かてもの」という書物では、そうした非常事態に備えた救荒植物の食べ方を事細かに解説している。

太平洋戦争の戦中戦後の際には、強制的な軍隊への食料の供出など様々な要因で満足に米などを食べることができなかったため、これまではどちらかというとおかずとして食べていたイモやカボチャなどを主食にすることで飢えをしのいだ。芋やカボチャは風通しの良い場所においておけば長持ちするし、栽培自体も芽が出たイモや食べ頃を逃して腐らせてしまったカボチャを畑に放り込んでおけばそこから育つほどで、そんなに難しくはなかったためである。

国会議事堂の庭園がさつまいも畑やカボチャ畑にされたというのは有名な話である。

種類(利用する部位ごとに分類)

全草

茎と葉の両方

若い芽

地下茎

果実

種子

その他

地衣類

関連タグ

植物

野菜

果物

山菜

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