「今まで黙っていてごめんなさい。でも、落ち着いて話を聞いて欲しいのです!」
概要
新たに現れた魔法少女。
その姿は幼く、何を願い魔法少女になったのか、また何故現れたのかは一切わからない。
(『[新編]叛逆の物語』公式サイトより)
(左 私服/右 魔法少女姿)
プロフィール
登場までの経緯
テレビ放送時には登場せず、「叛逆の物語」から新たに登場したキャラクター。続編に追加戦士はこの手の作品のお約束であり、新編発表当初から追加の魔法少女が登場するのかどうかは一部ファンの間で議論の対象となっていた。
その可能性が公式化されたのは、劇場版後編最後の予告編で、魔法少女らしき何者かの影が一瞬だけ映ったことだった。
しかしながら当初「6人目」の存在は表向き伏せられた。
数々のアニメ雑誌のインタビューで監督である新房昭之は一貫して沈黙を貫き、脚本の虚淵玄は要約すると「6人目の魔法少女を出すと何かあるぞ、と勘ぐられてしまう」という旨の発言をして回答をはぐらかしていた。
このため「叛逆の物語」公開直前まで、ファンは「6人目の魔法少女は出る出ない問題」で揉めていたりいなかったりした。
しかし公開直前になり「6人目の魔法少女」…すなわち百江なぎさの存在が明かされたのである。なお、全員集合ポスターにおいては巴マミの傍にいる。
ひだまりスケッチとの関連性
なぎさの声優である阿澄佳奈は、まどマギのキャラクター原案である蒼樹うめ原作「ひだまりスケッチ」の主人公ゆのも演じている。
巴マミ、鹿目タツヤ、ワルプルギスの夜と宮子を演じる水橋かおり、鹿目詢子とヒロを演じる後藤邑子、志筑仁美と沙英を演じる新谷良子と、初期のひだまり荘メンバーの声優はまどマギにも参加していたが、唯一阿澄のみはTV版及び前後編の劇場版には参加していなかった。
なぎさを阿澄佳奈が演じる事によって、ひだまり荘の初期メンバー4名の声優全てがまどマギに参加した事になる。
なお虚淵玄は鹿目まどかのキャラを描く際に、ゆのをイメージして描いていたとのことで、ある意味では原点回帰ともいえるのかもしれない。
その他「中の人ネタ」
阿澄佳奈はささみさん@がんばらないの主人公、月読鎖々美の声もあてているが、
その他、這いよれ!ニャル子さんのヒロイン、ニャル子とも声優が同じであり、その武器がバールであることから神那ニコと、美樹さやか役の喜多村英梨が八坂真尋を演じていることから、このようなネタイラストも存在する。
余談
このキャラの誕生の一端が彼女によるものかは不明である。
関連イラスト
関連タグ
イラストタグ
カップリングタグ
二人組
魔女化カプ
三人組
他作品とのカップリング
他の言語
「叛逆の物語」での活躍
ネタバレ注意。
大方の予想通り、彼女の正体はお菓子の魔女(Charlotte)の魔法少女時代であり、前半の異空間で巴マミの相棒を務めるベベの真の姿である。シンボルはキャンディで、ソウルジェムの色は薄紫色、装着位置はベルトのバックル。
美樹さやかと同じく円環の理に導かれ、その一部となっている。公式ガイドブックに記載された虚淵氏の発言によると、なぎさやもまた改変前の世界(ほむらのループや、自分の魔女がマミを殺害した時間軸など)について知っている様子である。
インキュベーターの影響で魔女化した暁美ほむらを救うため、さやかと共にまどかの記憶を預かって、ほむらの魔女結界に潜入した。この役目を引き受けた理由について、「もう一度チーズが食べたかっただけ」と発言するほどチーズが大好物で、その性格はお菓子の魔女にも受け継がれていることがわかる。
くるみ割りの魔女との戦闘では、お菓子の魔女の使い魔(Pyotr)を使役したり、顔をベベのものに変化させてケーキケースに捕らえたくるみ割りの魔女の使い魔(Luiselotte)を食べてしまったり、といった魔女の能力を使用するが、これはなぎさ(とさやか)が「魔女」として登場していたことを示すものである。この他、お菓子の魔女(第二形態)に似たデザインのラッパから出したシャボン玉を使用していたり、使い魔を食べた後にシャボン玉を吐いたりしているため、魔法少女時代はラッパとシャボン玉を武器にしていたと思われる。ちなみにプロダクションノートによると、このラッパは『モベホーン』という名前らしい。
彼女の外見は小学生に見えるが、さやかやまどかを呼び捨てにしていたりする。
本編登場時点で魔女化しているということは魔法少女になったのもそれより以前ということなので、魔法少女としては彼女らよりも先輩に当たるはずであり、別段不自然ではないのかもしれない。
一人称は「私」または「なぎさ」、語尾に「〜なのです」とつける、特徴的な話し方をする。
彼女の願い事
なぎさの願い事は明言されていない(つまり現時点では、正確にはわかっていない)。
魔女化後の姿であるお菓子の魔女の側からは、公式ガイドブックで設定が明かされている。
ただし、公式ガイドブックは劇場版公開以前のものであり、この設定は魔女デザイン担当の劇団イヌカレーによる裏設定である。脚本担当である虚淵玄が新編脚本とすり合わせたかどうかは不明。
公式ガイドブックによると、彼女はひとつきりのチーズケーキを願って魔法少女になった。しかし願いどおり厳密に一つきりしか手に入れられず、魔女化した後もチーズだけは魔法で出すことができなくなったらしい。
公開されたメモには、そのチーズケーキは病気で死にかけている母親のために願ったとあるが、この部分は初期の構想段階のものであるため、TVシリーズの時点でも反映されているかどうかは不明である。
なお、ファンの間で想像されていた小児がん説については触れられていない。
更にネタバレ
結末のネタバレ注意。
ほむらを救い出し、彼女をまどかが円環の理に導こうとするのをさやか・マミ・杏子らと共に見守っていたが、ほむらがまどかへの愛情から悪魔と化したことで、二度目の世界改変が起こる。なぎさもこれに巻き込まれ、円環の理から切り離される。
再改編後の世界でなぎさは、同級生と思われる子供達と一緒に日常を過ごしている様子が描かれている。この時、彼女の左手にソウルジェムがない事から魔法少女ではないようだが、お菓子の魔女への変身能力を保有しているかは不明。公式ガイドブックによると、円環の理としての記憶と使命は忘れているとのこと。
マミ&なぎさVer.ブランドムックの虚淵玄インタビューによると、なぎさは記憶を全て失い普通の女の子に戻って、おそらく魔女や魔法少女とは無関係になっているんじゃないか、と答えている。
また、なぎさがマミと共にチーズを大量に買い込んでる(なぎさが積まれたチーズの箱を崩してしまったがマミが受け止めた?)姿も描写され、マミとの交流自体は悪魔改変後の世界でも続いているようだ。
余談(ネタバレ注意)
桃色と水玉模様の服、髪の毛のハネ、眼の色などお菓子の魔女と共通する意匠が見られたため、情報判明当初からファンの間でお菓子の魔女=なぎさ説は予想のひとつとして存在していた。
だがこれが決定的になったのは、なぎさの劇場限定ポップコーンがチーズ味であることが判明したからという、少々珍しいバレ方をしている。
実は、劇中で一度も「なぎさ」という名前では呼ばれておらず、「なぎさ」という名前が出てきたのも一度きり。
魔法少女の姿に戻ってからも、ずっとベベと呼ばれていた。
外伝作品『魔法少女おりこ☆マギカ』には、彼女よりも早く、千歳ゆまという第二次性徴期前の魔法少女が存在していた。
叛逆の物語公開後に発表された新約「sadness prayer」においては、キュゥべえが「ゆまは少々幼すぎるが、前例がないわけではない」と、なぎさの存在を匂わせる発言をしている。
ベベの姿から人間の姿に戻る際には口から下半身が出た状態で菓子類の入ったミキサーに飛び込み、共に粉砕されてガラスの鋳型に注がれるという衝撃のシーンとなっている。
漫画版ではビンの中に菓子類と共に入り、Polinaにビンが振られて人間の姿に戻ったなぎさが飛び出すという風に変更されている。
叛逆の物語の特典の魔女図鑑のシャルロッテのページには、
出会った当初はかなり無口で無表情だったが、いつの間にか今のような有様に。
といった記述がある。このことから設定では、マミと出会う前は無口で感情の起伏の少ない性格であった可能性がある。
これは、現在の二次創作で多く見受けられる、最初から快活で元気な性格だったというなぎさのイメージとは反するものである。
マギアレコード
2018年10月29日より期間限定で実装されることが決定し、同時に行われるイベントにおいて彼女が(あくまでマギレコ世界においてだが)魔法少女になった経緯も描かれることになった。やや意外な実装ではあるものの、その前に円環の理が実装されたことから可能性は高まっていた。
また11月9日からは彼女を中心キャラクターとしたレイドイベントも開催された。
「百江なぎさは願いを叶えた」では、まだ魔法少女になっていない生前の彼女が登場。性格は「叛逆の物語」に比べるとかなり暗く、精神を病んだ母親から児童虐待(ネグレクト?)を受けていたらしい様子が描かれている。その一方で「叛逆の物語」と同様に、年齢の割には大人びた、思慮深い面も見せている。
「神浜チーズパニック」では、円環の理の使者として登場。一度の死を経たためか、かなり肝が据わっており、「叛逆の物語」や二次創作で見られるような、可愛らしいがどこか皮肉っぽい、達観した性格になっていた。
とはいえ2019年3月現在、マギアレコード本編において円環の理に関する描写はなく、これからのストーリー更新が待ち望まれる。
かつて希望を運び、いつか呪いを振りまいた者。
やがて「円環の理」に導かれ、今はその使者となって神浜へと舞い降りた。
チーズに対して強い執着を持ち、使命があるにも関わらず、ふとした拍子で頭の中はチーズでいっぱいになってしまう。
(『マギアレコード』内アーカイブ「魔法少女」より)
プロフィール
ゲーム上の性能
基本データ
ディスク構成
Accele | Blast(縦方向) | Blast(横方向) | Charge |
---|---|---|---|
×3 | ×1 | ×0 | ×1 |
最大ステータス
レアリティ | レベル | HP | ATK | DEF |
---|---|---|---|---|
★4 | Lv.80 | 17,607 | 7,549 | 5,196 |
★5 | Lv.100 | 22,070 | 9,534 | 6,490 |
コネクト「やれやれなのです」
レアリティ | 効果 |
---|---|
★4 | 攻撃力UP[VII] & 必ず霧 & 確率で回避無効 |
★5 | 攻撃力UP[IX] & 必ず霧 & 回避無効 |
マギア「魔法のシャボン」
レアリティ | 効果 |
---|---|
★4 | ランダム4回ダメージ[VI] & 必ず霧(敵標的/3T) & 確率で防御無視(自/2T) |
★5 | ランダム4回ダメージ[VIII] & 必ず霧(敵標的/3T) & 確率で防御無視(自/2T) |
レアリティ | 効果 |
---|---|
★5 | ランダム4回ダメージ[X] & 必ず霧(敵標的/3T) & 必ず防御無視(自/2T) |
専用メモリア「闇に包まれた病室」
彼女の声が聞こえると、病室の空気は一段と重苦しくなる
語られるのは、壊れた心で紡ぐ過去・現在・未来への呪詛
だが、そんな彼女の言葉を、娘は一身に受け止める
薄暗い病室にひとり立ち尽くして。張り付いた笑顔をたたえながら
- 基本データ
レアリティ | ★3 |
---|---|
タイプ | アビリティ |
装備可能 | 百江なぎさ |
イラストレーター | 都筑襧己 |
- ステータス
レベル | HP | ATK | DEF |
---|---|---|---|
Lv.1 | 508 | 428 | 0 |
Lv.20 | --- | --- | 0 |
Lv.40 | 1,270 | 1,070 | 0 |
- アビリティ「エスケープアーティスト[VIII]」
特殊能力 | 効果 |
---|---|
通常 | 拘束無効 & 耐える & 確率でやけど無効[VIII] |
限界突破 | 拘束無効 & 耐える & でやけど無効 |
本来の耐久力が頼りない分、メモリア装備時の「耐える」のアビリティ発動で致命傷を食らっても瀕死のまま生き残ることが可能。また、マミのコネクト・マギア(ティロ・フィナーレ)での付加効果であるやけどと拘束を無効化できるため、このメモリアを装備したなぎさはマミにとっては相性が悪いと言うことになる。
劇中での動向
魔法少女ストーリー
- 百江なぎさ
百江なぎさの魔法少女ストーリーは2018年11月12日に実装。
時系列は、神浜チーズパニック!の直後。また、メインストーリー第9章よりも後の話。
期間限定イベント
マギレコ宇宙に住むなぎさが、主人公を務める。
円環の理の一部であったなぎさが、ピンクのキュゥべえと共にマギレコ宇宙にやってくる。神浜に大量発生した元なぎさを、神浜の魔法少女たちと協力して倒していく。
関連タグ(ネタバレ注意)
お菓子の魔女(Charlotte) ベベ(魔法少女まどか☆マギカ)
影魔法少女:よく似た個体が存在する。
千秋理子(マギアレコード):小学生魔法少女繋がり