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ウルトラマンダイナの編集履歴

2021-07-16 13:21:58 バージョン

ウルトラマンダイナ

うるとらまんだいな

『ウルトラマンダイナ』とは「ウルトラマン」シリーズの作品であり、劇中に登場するヒーローである。

キャラクターとしてのウルトラマンダイナ→ウルトラマンダイナ(キャラクター)


概要

1997年9月6日から1998年8月29日まで毎日放送発・TBS系で放映された。全51話。

大ヒットした前作『ウルトラマンティガ』の10年後(ただしティガは劇中で3年経過しているのでガタノゾーア戦からは7年後)を舞台とした作品である。世界観は継承しつつも登場キャラクター陣を一新し、新たな未来に希望を持って進む人類の姿を描いた。また、シリーズを通して登場する敵、謎の生命体スフィアを設定している。


平成ウルトラマンでも熱血・コメディー路線が顕著な作品であり、主人公アスカのお調子者ながら熱いキャラクター性も重なることで、理屈抜きに楽しめる娯楽作品にもなっている。

特に何作かは公式が病気級の危なっかしいエピソードがぶち込まれており、ファンの多くをウルトラ腹筋崩壊させている。

同時に熱いときは、とことん熱い人間ドラマや心に突き刺さるエピソードも展開されるなど、様々な意味で“円谷イズム”を色濃く継承した作品でもある。

スタッフによると本作は、『ウルトラマン』のような作風を目指した、あるいは第2期ウルトラの破天荒な魅力を導入したものとされている。

ただし終盤は社会問題に発展した程の鬱展開であり、最終回におけるアスカの結末から抗議の声が殺到したほど賛否両論だった。


当初の設定は、防衛チーム隊員以外の人物がウルトラマンに変身して、旅の中で遭遇した事件を解決していくというストーリーだったが、視聴率や玩具の売り上げで高い数字を残し、ウルトラマン人気の復活を印象づけた前作『ティガ』の評価は高く、スポンサーであるバンダイ講談社を交えた会議では、次回作が「ティガの延長でもいい」という意見も出された。そこで『ダイナ』の時代設定は、『ティガ』から数年後の「2017年」に決定。物語のエッセンスやキャラクターの一部が引き継がれることになり、作品の最終的な方向性が固まった。ちなみに防衛チーム隊員以外の人物がウルトラマンに変身するという案は後に『平成ウルトラセブン』や『ウルトラマンネクサス』で採用された。


音楽は前作『ティガ』に引き続き矢野立美が担当。前作でオリジナル曲が少なかったため流用曲に頼らざるを得なかったことへの反省から、本作では汎用音楽の他に必要に応じて各話ごとに楽曲が追加されることになった。


主人公アスカを演じるつるの剛士氏がクイズ番組『クイズ!ヘキサゴン』でおバカキャラとして人気を博した影響もあってか、平成ウルトラマンでは客演も多く、映画『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』でTV本編後の動向が判明。そして映画『ウルトラマンサーガ』では重要な役回りを務める事となった。


あらすじ

ウルトラマンティガガタノゾーアの力を倒し、世界に光を取り戻してから7年後の2017年(物語はティガが誕生してから10年後にあたる)。

人類宇宙開発に希望を求めて火星に前線基地を構築しており、世界はネオフロンティア時代を迎えていた。だがある日、謎の生命体スフィアが人類の宇宙進出を阻むかのように火星基地を急襲。救援に飛び立ったスーパーGUTSの新人 アスカ・シン隊員は乗機を撃墜され、絶体絶命ピンチに陥る。その時、突如として現れたとアスカは一体となり、ウルトラマンダイナに変身して地球と人類の危機に立ち向かうのだった。


登場人物

おれたちスーパーGUTS!

アスカ・シン/ウルトラマンダイナ

本作の主人公。22歳。かつて、宇宙空間で謎の光の中へと消えていったアスカ・カズマを父親に持つ青年。自称「不死身のアスカ」。

物語開始時は訓練学校ZEROの訓練生として登場。卒業試験中にスフィアに襲われて宇宙空間に放り出されたところを、父親もその中へと消えていった謎の光と遭遇、奇跡的に生還を果たし、卒業試験中に見せた実力を買われてスーパーGUTSへ入隊。そして、初出動となったTPC火星基地でのダランビアとの戦闘中に初めてウルトラマンダイナに変身する。


典型的な熱血少年漫画主人公タイプ。野球が好きで、本編でも度々野球に例えた発言がある。口癖は「見たか!俺の超ファインプレー!」であるが、調子づいて発した直後に墜落するなどは良くあること。なんというか、ただの中のひ…なんでもない。

また客演に恵まれているウルトラシリーズの主人公で平成三部作の主人公では最多であり、一作に一回は口にする「本当の戦いはこれからだ!」は有名。

ヒビキ・ゴウスケ

46歳。隊員達を見守る良き隊長で、「バカモン!」が口癖。隊内唯一の既婚者であり、娘が1人いる。かつては警務局隊員で「TPCの荒鷲」という異名で呼ばれていたことがあるらしく、その時期に霧門岳でのゴルザとの戦いでワシズという同僚を失っている。

ヒビキを演じた木之元は当時46歳(第1話放送日までは45歳)で、平成ウルトラマンシリーズでは歴代最年長記録を更新した(昭和ウルトラマンシリーズを含めれば『帰ってきたウルトラマン』の当時48歳で演じた伊吹竜役の根上淳が最年長である)。


コウダ・トシユキ

34歳。最初は隊員だったが前線での指揮を執ることが多く、第34話から正式に副隊長に昇格した。スーパーGUTSの中では、アスカに次いで熱い性格。第21話ではアスカと一緒にだらけていたり、劇中でアスカと衝突したことも何度かある。趣味がオペラ鑑賞という設定があり、そのせいか時々かなりキザなことを言う。


ユミムラ・リョウ

27歳。しっかりとした勇ましい雰囲気の女性隊員。凛とした印象の才色兼備だが、怒らせると口より早く手が出たりとどんな男も黙らせる非常に勝気な性格。しかし、根に女性らしい部分も持ち合わせる。破天荒だがバイタリティ溢れる行動を取るアスカに惹かれていく。


カリヤ・コウヘイ

28歳。射撃の名手であり、考古学にも精通している隊員。あまり珍事に動じない物腰で、コウダに次ぐ冷静さも持ち合せるが、ヘッドフォンで音楽を聞きながら誰もいない所で一人ノっていたり、時折リョウを怒らせるような発言をして殴られたりもする。


ナカジマ・ツトム

29歳。メカニックや科学分析担当の隊員。大食いでドジなところもあるがやる時はやるタイプ。基本的に有能だが、自分の知識内でしか物事を判断できなかったり非常識なことが起こると動揺して思考停止してしまう。困ったことがあると好物のフライドチキンを大食いするのが癖。「矛盾」という言葉を直端に毛嫌う。


ミドリカワ・マイ

18歳。スーパーGUTSの最年少隊員で、コンピュータープログラムに精通している。自称「スーパーGUTSのスーパーレディ」で、自分が可愛いと思っている。十代後半ながらスーパーGUTSの一員ということで実は隊員中一番のエリートだが、年齢が若すぎることで軽んじられることもあった。


放映リストと登場怪獣・宇宙人

No.サブタイトル登場怪獣・宇宙人
1「新たなる光(前編)」宇宙球体 スフィア、合成獣 ダランビア、超合成獣 ネオダランビア
2「新たなる光(後編)」宇宙球体 スフィア、超合成獣 ネオダランビア、溶岩合成獣 グラレーン
3「目覚めよアスカ」再生怪獣 グロッシーナ、宇宙寄生獣 サイクロメトラ
4「決戦! 地中都市」肉食地底怪獣 ダイゲルン
5「ウイニングショット」変異昆虫 シルドロン
6「地上最大の怪獣」菌糸怪獣 サタンフォーガス(フォーガス)
7「箱の中のともだち」凶悪怪獣 ギャビッシュ、特別捜査官 ダイス星人
8「遥かなるバオーン」催眠怪獣 バオーン
9「二千匹の襲撃」吸電怪獣 ギアクーダ
10「禁断の地上絵」高速怪獣 デキサドル、念力種族 ゼネキンダール人
11「幻の遊星」破壊獣 モンスアーガー、迷子珍獣 ハネジロー
12「怪盗ヒマラ」怪盗宇宙人 ヒマラ
13「怪獣工場」三面ロボ頭獣 ガラオン、知略宇宙人 ミジー星人
14「月に眠る覇王」 宇宙帝王ヌアザ星人イシリスイシリスを封印した宇宙人たち(謎の宇宙人)
15「優しい標的」尖兵怪獣 ギャンザー、諜報宇宙人 クレア星雲人シオン
16「激闘! 怪獣島」ハイパークローン怪獣 ネオザルス、剛力怪獣 クローンシルバゴン、変異昆虫 クローンシルドロン
17「幽霊宇宙船」幽霊船怪獣 ゾンバイユ、ゾンビ怪人 シルバック星人
18「闇を呼ぶ少女たち」大魔獣 ビシュメル
19「夢幻の鳥」凶獣 姑獲鳥
20少年宇宙人瑠璃色宇宙人 ラセスタ星人
21「発熱怪獣3000度」超高熱怪獣 ソドム
22「ツクヨの兵士」妖獣 モズイ
23「夢のとりで」深海竜 ディプラス
24「湖の吸血鬼」吸血生命体 小型マリキュラ、吸血生命体 マリキュラ
25「移動要塞(クラーコフ)浮上せず!(前編)」宇宙海獣 レイキュバス、半魚人兵士 ディゴン、水棲生命体 スヒューム
26「移動要塞(クラーコフ)浮上せず!(後編)」宇宙海獣 レイキュバス、半魚人兵士 ディゴン、水棲生命体 スヒューム
27「怪獣ゲーム」スーパー必殺怪獣 デマゴーグ、双体宇宙人 チェーン星人(レフト、ライト)、改造怪獣 グロッシーナⅡ
28「猿人の森」巨大猿人 ギガンテス(雄・雌)
29「運命の光の中で」彗星怪獣 ガイガレード
30「侵略の脚本(シナリオ)」三面ロボ頭獣 ガラオン、知略宇宙人 ミジー星人、特殊戦闘用メカニックモンスター コガラオン
31「死闘! ダイナVSダイナ」ニセウルトラマンダイナ、宇宙格闘士 グレゴール人、破壊獣 モンスアーガーⅡ
32「歌う探査ロボット」モンスターマシン サタンラブモス、アイドルロボット ラブモス(TM-39)
33「平和の星」生物兵器 メノーファ、超悪質宇宙人 ナルチス星人
34「決断の時」宇宙スパーク大怪獣 バゾブ
35「滅びの微笑(前編)」宇宙球体 スフィア、宇宙合成獣 ジオモス
36「滅びの微笑(後編)」宇宙合成獣 ジオモス、超宇宙合成獣 ネオジオモス
37「ユメノカタマリ」ゴミ塊物 ユメノカタマリ
38怪獣戯曲バロック怪獣 ブンダー
39「青春の光と影」肉食地底怪獣 クローンダイゲルン、異形進化兵 ゾンボーグ兵、超異形進化怪獣 ゾンボーグ
40「ジャギラの樹」宇宙植物 ジャギラの樹、宇宙魔樹 ゴッドジャギラ、魔樹宇宙人ジャギラ星人
41ぼくたちの地球が見たい宇宙大昆虫 ダイオリウス(成虫/幼虫)
42「うたかたの空夢」悪質宇宙人 レギュラン星人ヅウォーカァ将軍、MG-0005-RX   マウンテンガリバー5号
43「あしなが隊長」超古代怪獣 ゴルザⅡ
44「金星の雪」灼熱合成獣 グライキス、宇宙球体 スフィア
45「チュラサの涙」宇宙超獣 トロンガーギガール星人チュラサ
46「君を想う力」恐怖エネルギー魔体 モルヴァイア幻影怪獣軍団 、黒(白)い宇宙植物 メージヲグ
47「さらばハネジロー」魔石超人 デビルファビラス、放浪宇宙人 ファビラス星人(A/B)
48「ンダモシテX」地底怪獣 モゲドン、変心宇宙人 チャダビン星人
49「最終章I 新たなる影」宇宙球体 スフィア、超合成獣 ネオダランビアⅡ、人造ウルトラマン テラノイド、超合成獣人 ゼルガノイド
50「最終章Ⅱ 太陽系消滅」超合成獣 ネオガイガレード、暗黒惑星 グランスフィア
51「最終章Ⅲ 明日へ…」超合成獣 ネオガイガレード、暗黒惑星 グランスフィア

光の星の戦士たち

宇宙植物獣人 モネラ星人

宇宙有翼骨獣 ゲランダ

専用種子船 モネラシード

電脳魔神 デスフェイサー

超巨大植物獣 クイーンモネラ


帰ってきたハネジロー

凶悪アンドロイド カーサ・マダラー

吸収怪獣 アーウォン

合体侵略兵器獣 ワンゼット

特殊戦闘用超小型メカニックモンスター ぽちガラオン

デハドー星人


主題歌/挿入歌

ウルトラマンダイナ

作詞:松井五郎/作曲:鈴木キサブロー/編曲:矢野立美/歌:前田達也

オープニングテーマ。「COLUMBIA Cover Version」ではボーカルを遠藤正明を担当しており、熱さが倍増している。


君だけを守りたい

作詞・作曲:高見沢俊彦/編曲:井上鑑/歌:中島文明

第1期エンディングテーマ。第1~26・35・50話まで使用された。


ULTRA HIGH

作詞・作曲・編曲・歌:LAZY

第2期エンディングテーマ。第27~34・37~49・51話で使用された。


Take off!! スーパーGUTS

作詞:青木久美子/作曲・編曲:佐橋俊彦/歌:ナイトスキャッツ(ピーカブー、若子内悦郎、MoJo)

スーパーGUTSテーマソング。平成ウルトラマンでは初となるワンダバを採用しているr。


いまこそフラッシュ

作詞:松井五郎/作曲:鈴木キサブロー/編曲:タダミツヒロ/歌:宮下文一

フラッシュタイプのテーマソング。


ダイナの赤い輝きに

作詞:松井五郎/作曲:鈴木キサブロー/編曲:佐橋俊彦/歌:石原慎一

ストロングタイプテーマソング。


ミラクルの風になれ

作詞:松井五郎/作曲:鈴木キサブロー/編曲:矢野立美/歌:前田達也

ミラクルタイプテーマソング。


LOVE&PEACE

作詞・作曲:中島文明/編曲:中島文明&祐天寺浩美/歌:Fumiaki Nakajima with Sara&Rei

イメージソング。「ウルトラマン主題歌・挿入歌大全集II」にも収録されたことがあり、シリーズの楽曲としてカウントされている事がわかる。


余談

最近の作品に過去作のウルトラ戦士や怪獣が多数登場することが多い中、一部のファンからは「TDGは過去作要素皆無」「全話新規怪獣」と言われることも多いが、『ダイナ』に関しては、

  • 前作の戦士(ティガ)から光を受け継ぐ
  • 世界観そのものまで過去作と同じである(ネオフロンティアスペース)
  • 数こそ少ないものの再登場怪獣が存在し、その怪獣に関する過去の出来事が本編で登場人物により大々的に語られる。
  • 再登場怪獣ではなくても、過去作での出来事怪獣関係して起きる事件も存在する。
  • 再登場するのは怪獣のみではなく、かつて平和のために防衛チームに携わった人間も再登場し、実際に物語の重要な役割を担う。
  • 防衛チームの戦力が、過去の防衛チームのデータをもとに作られたものが存在する(本作のチームは過去作のチームの強化・再編チームで、過去作の戦闘機が登場する)。
  • 過去の戦士からアドバイスをもらい、決意を固める。

などなど、これ以外にも例を挙げればきりがないほど過去作要素が多く、上記の意見とは真逆であり、実際にはTDGどころか過去作との繋がりの強さと要素はシリーズ屈指であり、作品によっては現行以上である

前作と世界観が繋がっている直接の続編ではあるものの、当初は完全新規の独立作を描こうとしていた為、前作未視聴でも問題なく楽しめるという意見がある一方で、上記の通り地続きの世界でありなおかつ前作のことが語られることもかなり多いため「初見にはティガを見ていないと厳しい」という意見も多く、またティガの人気から続編になったことも見方によっては保守に回ったとも見れるため、作品評価こそ高いもののシリーズの初心者にお勧めする作品としては良くも悪くも賛否両論となっている


こうした意味では、昭和シリーズの世界観を引き継いだ『ウルトラマンメビウス』、ウルトラマンゼロシリーズのベリアルとの最終章となった『ウルトラマンジード』の先駆けとも言えるかもしれない。実際に、この3作品は人気及び評価こそ高いものの、ファンの中では初心者にお勧めできるかという観点から見れば特に意見の分かれる作品である。

また、昭和ウルトラマンも地続きではあったものの、登場人物や防衛チームは一部例外を除いて一新されていたが、本作以降の作品は過去作と地続きである場合はその繋がりが強調されていくことになる。


とはいえ、過去作との繋がりのある作品を楽しめるかということに関しては、人それぞれの感覚であるので、視聴者が結果的に楽しめればそれでよいであろう。


なお、これだけ見るとティガ要素のみに見えがちであるが、一部のエピソードではスペシウム光線ウルトラ水流も披露しており、火星にスペシウムの存在があるなど、平成と昭和の両方の過去作要素が存在している。何気に平成要素と昭和要素の両方を持った最初の作品でもある。


次作『ガイア』は、シリーズで初めての『過去作要素皆無』が実現したため、ここでも対照的と言えるだろう。また、『過去作要素皆無』は21世紀に作られた『ネクサスまで続いたため(翌年の『マックス』以降は再び過去作要素が存在する作品となっていく)、『セブン』から本作まで長らく続いた『過去作要素のある作品』は20世紀では本作が最後となった。



関連タグ

ウルトラマン ウルトラマンティガ(キャラクター)

TPC スーパーGUTS

怪獣 スフィア

ウルトラ銀河伝説 ウルトラマンサーガ


ウルトラマンティガ → 本作 → ウルトラマンガイア


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