「ゆきめです! 先生の婚約者の!」
プロフィール
概要
岩手県のとある山で生まれ育った妖怪・雪女。雪の化身で、吹雪や氷を出したり空を飛べる。
ぬ~べ~こと鵺野鳴介の自称婚約者。明るく一途で負けん気が強く、彼が他の女性に目を向けると容赦なく凍らせてしまう。普段は敬語だが興奮すると東北弁が出る。
水色のショートヘアの美少女。人間界では黒いシャツと白いスラックスを着ているが、本性はミニスカ風の死装束をまとった雪女の姿。
袖は身動きを重視して破り取る事があり、子供が真似をしないようにか前合わせを帯の下に隠すようになった。
まだ雪ん子だった5年前、雪女の災いを恐れる猟師に撃ち殺されかけた所をぬ〜べ〜に助けられて恋心を抱き、『16歳になると気に入った人間の男を凍らせて傍に置く』という雪女の掟を果たすべく童守町にやってきた。
雪女らしい冷たい心の持ち主で、ぬ~べ~を連れていくために生徒達を殺そうとしたが、生徒を想うぬ~べ~の温かい心に負けを認めて山に帰っていった。
しかし掟を果たすまでは帰還を許されず、童守小に届いたクール宅急便の中から再登場した。
ぬ~べ~と結ばれる日を夢見て、家に押しかけて慣れない家事に奮闘する…だけではなく、夜這いや色仕掛けで迫ろうとして「暑苦しい雪女」などと言われている。しかしぬ~べ~の生徒達にもすっかり馴染み、人を守ろうとする温かい心に目覚めていった。
童守町ではスケートのインストラクターとして生活している。ワンルームマンション『メゾン白雪』に住んでいたが、後にLDKマンション『カーサ大雪』に引っ越した。
雪の塊で出来ているので人間界の暑さはきつく、いつも冷房を最強にしているがまだ足りない位らしい。
妖力の使用時は目の色が紫に変わる。強い戦闘能力の持ち主だが、劣勢に立たされると体が欠けたり溶けてしまう。
息を吹きかけるだけで物が凍り、お風呂に入ると一瞬で水風呂ならぬ氷風呂になる。料理は冷たいものしか作れず、作る弁当は冷凍食品(当然解凍前)の詰め合わせである。
そんな性質からぬ~べ~はゆきめを苦手がっているが、決して彼女個人を嫌っているわけではない。
「妖怪と人間は結ばれない」と信じて突き放すぬ~べ~に思い悩み、山の神の使者に唆されてリツコの魂を奪い人間になろうとしたが、どうしてもできずに思い留まる。
しかし山の神の怒りを買ってしまい、ぬ〜べ〜に愛の告白を受けて喜ぶものの、山の神の使者に妖力を奪われて雪の結晶に還り、命を落としてしまった。
後に伝説通りの冷酷な雪女の人格を吹き込まれて復活し、ぬ~べ~の命を狙ったが、鬼の手の力に記憶を呼び覚まされた。
実際は二重人格者であることが判明する。詳しくは文庫版の描き下ろし『二人のゆきめ』を参照。
日光や熱が弱点だったが、復活後は耐性ができて火を使った料理も可能になった。(しかし、『NEO』によれば無理をしているらしい)
しかし、感情的になると身体に熱が籠もり、雪だるまにくるまって体を冷やす習性があり、これは復活後も同じであった。
終盤では念願叶ってぬ~べ~と結婚する。その後、3年間で6人の子供(20歳で第1子、21歳で双子、22歳で三つ子)をもうける。
初登場時は16歳で、おまけページ内でそれは犯罪じゃないのかと突っ込まれている。
また17歳で起業、アイス会社の女社長(社員は全員妖怪)になり成功を収めている。
その後
『地獄先生ぬ~べ~NEO』では、アイス会社「ゆきんこ製菓」の社長として現役続行している。ぬ~べ~は前作で参っていたゆきめとの極寒生活にもすっかり順応した。
しかし、ぬ~べ~の強い霊能力を長年浴び続け、妖怪が罹患する不治の病、霊力病(実際は体組織の崩壊による怪我のようなもの)にかかってしまい、ぬ~べ~の童守小への赴任を機会に別居生活をしている。
29話では、ゆきんこ製菓が川赤子に襲われ、ぬ~べ~の反対を押し切って自ら戦場に降り立ち、ぬ~べ~とのコンビネーションで川赤子を撃破した。
ぬ~べ~が一度霊力を使い果たしたことで一時的に触れ合いに成功し、いつの日が家族揃って生活出来る日を夢見ている。
現世を地獄に変えようと企む秘密結社ヴィムクの存在を知り、ぬ~べ~に内緒でヴィムクの息のかかった同業会社に潜入調査を試み、ヴィムクの元構成員のカルラ・シンを保護して共に戦う事を決心している。
ちなみに結婚以前は普乳だったのだが、結婚後は何故かリツコ先生ばりのご立派なサイズに成長している。
余談
作者曰く、モデルは内田有紀。髪型はエルピー・プルを意識している。
あまりの人気の高さに死後「生き返らせてください」「いつか生き返るんですよね?」というハガキが殺到、その要望に圧されたのと、アニメ化が決まった影響から生き返らせることになったという。
ぬ~べ~を巡るリツコ先生との三角関係も当初はぬ~べ~とリツコ先生がくっついて終わる予定だったが、ゆきめとの人気差が開きすぎたせいで、こっちにくっつけることになってしまったらしい(作者談)。
なお、この騒動の影響はアニメにも及び43話で命を絶ち、45話で生き返るという事態を招いてしまった(最終回は48話)。
作者によると、ゆきめは異性ファンだけでなく同性ファンも非常に多かったといい、いちご100%の河下水希なども大ファンだと公言していた。
外の人ネタ
デザインや能力には、「ドロロンえん魔くん」のヒロイン・雪子姫へのオマージュが見られる。
Pixivでは、同じくデザインの影響を受けたオカルトコメディのヒロイン同士として「GS美神」のおキヌちゃんとのコラボイラストが描かれる事もある。
また、同時期にアニメ化され、同じオカルトを題材に扱った繋がりから作者と椎名高志の間に親交ができ、椎名の後のヒット作『絶対可憐チルドレン』にはぬ~べ~のパロディが何度か登場している。
中の人ネタ
担当声優の白鳥由里は「幽遊白書」でも雪女の雪菜を演じており、コラボイラストも描かれている。