「踊るぞ、死神のパーティタイムだ!」
CV:中村悠一(『KAMEN RIDER memory of heroez』)
概要
死者蘇生兵士「NEVER」第1号であり、NEVER部隊のリーダー格。
エターナルメモリとロストドライバーで仮面ライダーエターナルに変身する。
仮面ライダーWの決め台詞である、「さぁ、お前の罪を数えろ!」に対し、「いまさら数え切れるか!」と正面から返した人物でもある。(Wの決め台詞に対して正面から返答してみせた人物は他にも何人か存在するが、自分が罪を犯していることを認めつつ、その罪が『必要だった』とか『忘れた』というような言い訳を一切しなかった人物という意味では唯一の人物である)
コンバットナイフを武器とし、空飛ぶヘリに片手で捕まるなど並外れた身体能力を誇る。
フィリップを「運命的に誕生した科学の怪物」と評しており、自分と似た境遇を持っていると見なし兄弟と呼ぶが…。
元は病弱な心優しい性格の少年だったが、16歳の頃にトラックの轢き逃げに遭い死亡。その後実母の手によってNEVER化、細胞投与により肉体を成長させられ現在の外見となった。
NEVERになった後は、冷酷非情な性格になりながらも、ある種の人間性が残っていたが、とある事件がきっかけとなり、悪魔と呼ばれる性格に変貌してしまった。
宣戦布告および処刑宣告として敵へのサムズダウンを行う。
風都の住民を「ガイアメモリに命運を握られた、哀れな箱庭の住人たち」と呼び、彼らを「解放する」と称して風都タワーにエクスビッカーを設置。26本のT2メモリと地球の本棚へアクセスできるフィリップを組み込んだエクスビッカーにより、風都の住民を生きたまま自分たちと同じ「バケモノ」であるNEVERに変えようと目論むが、街の人々の声援と風都の風を受け、奇跡の変身を遂げたWに敗れる。
最期は「久しぶりだな、死ぬのは……!」と、数年ぶりに経験する死を感じながら高笑いと共に爆発。全てのT2メモリと共に風都の空に散ったのだった。
こうして、極悪人として最期を遂げた彼の名は風都史上最悪の犯罪者として永遠に刻まれることとなった……。
運命のガイアメモリPV
映画の幕間。時系列はT2メモリ最後の一本の回収を呼び掛けた直後の話で、浮かない表情をした少年がジャズメモリを拾った所から物語は始まる。地下施設で外套を羽織った克己はミュージアムの仕向けたマスカレイド・ドーパントを蹴散らし、少年と出会うが、突如としてジャズメモリは消滅。何かを感じ取った克己は、少年に何らかの言葉を送って帰す。少年は以前よりも堂々とした表情で日常に戻って行く…それを見送る克己の表情はどこか晴れ晴れとした物だった。
奇しくもジャズの頭文字は最後の一本(ネタバレ注意!)と同じ「J」であり、これが劇場版への伏線となっている。
仮面ライダーW RETURNS 仮面ライダーエターナル
『運命のガイアメモリ』からしばらくして、翔太郎たちは超能力兵士「クオークス」である少女・ミーナから克己の意外な過去を聞かされることとなった。
財団Xからの資金提供が打ち切られ、NEVERの実験が凍結されてお払い箱になった彼は、生みの親であるマリアの管理下で、同じNEVERの部下と共に傭兵として世界各地の戦場を巡っていた。
ある時、彼はとある戦場で、ミーナと戦うこととなる。彼はミーナを倒すが、ミーナの眼に薄っすらと浮かぶ涙を見た克己は彼女が戦いを望んでいないことを悟り、「殺す価値はない」として止めを刺さなかった。
直後に現れた2人のクオークスの襲撃を逃れた先の海岸で、今度は試作のガイアメモリ「[][エターナルメモリ]」で仮面ライダーエターナル・レッドフレアに変身した財団Xのエージェント・加頭順に襲われる。ミーナに戦いを強制しているのが財団Xと知った克己は加頭と戦うが敗れてしまい、意識を失う(この際ドライバー越しにエターナルメモリに触れようとした瞬間、メモリが突如謎の機能停止を起こしエターナルは変身解除)。
『エタ、エタ、エエエ、エターナル···』
加頭「不調だな」
克己が目を覚ますと、そこは世界中から拉致してきたクオークス達を実験体として閉じ込めておく巨大な箱庭「ヴィレッジ」の中であり、克己はクオークスの能力を試すサンドバッグ代わりに連れて来られていた。克己は脱出を試みるが、「アイズ」のメモリを持つヴィレッジの管理者にしてクオークスの開発者・Dr.プロスペクトに阻まれ、命からがらその場から逃げ出す。
ミーナは能力で克己らNEVERの過去を読み取り、彼らが自分達と同じ様に実験体にされた境遇であることを知って克己の後を追い、「箱庭全体に電磁パルスを照射し、弱いクオークスを殺す選別『ヘブンズ・フォール』がもうじき行われる。高い能力を持つ自分なら、克己(と、同じく捕らえられたレイカ)を電磁パルスから庇うことが出来る」と伝える。
しかし、彼はその申し出を拒み、『ヘブンズ・フォール』が行われる前にヴィレッジの管理施設を破壊しようと決意。
克己は選別が行われることをクオークス達に告げ、自分の素性や想いを明かすことでクオークス達に希望と勇気を与えた。
「過去が消えていくなら、俺はせめて明日が欲しい! だからあがき続けてるんだよ!」
「なあ、死人の俺のほうが懸命に明日を求めてるってのは、一体どういうわけなんだ!?」
彼は単身ヴィレッジの管理施設に突撃し、遂にDr.プロスペクトと対峙。自身の生まれ故郷である風都がガイアメモリの実験場にされていることを知るが、直後その場に居合わせた加頭が変身したユートピア・ドーパントと戦闘に突入。ユートピアの「精神力を奪う」能力を死体であるという特性によって無力化するも、クオークスとしての能力・パイロキネシスによって全身を焼かれてしまう。
窮地に立たされた克己だが、執念でユートピアの腕にしがみ付き、啖呵を切ってみせた。
「俺は不死身だ…この世に自分の存在を刻みつけるその日まで…!!」
その時、まるでその言葉に呼応するかのごとくエターナルメモリが輝き出し、再起動。
さきほどの機能停止は加頭を越える適合率を持つ克己と触れあったため、エターナルメモリが加頭を拒絶したのだった。
『エターナル!』
加頭「馬鹿な···壊れていたはずじゃ···」
克己「永遠···“エターナル”···!」
そして加頭があっけに取られた隙にそれとロストドライバーを奪い取り、エターナルへ変身。
その姿は加頭が変身していた両腕に赤い炎の模様を纏った姿とは異なり、黒いマントを纏い、胸部をはじめとした各所にマキシマムスロットが増え、腕の炎は青く染まっていた。
本来の性能を遥かに凌ぐ力でユートピアを圧倒し、エターナル特有の「他のメモリの力を無力化する」能力によって変身が解けた加頭に渾身の蹴りを浴びせ、その息の根を止めた(この後、加頭の遺体は財団Xに回収され、皮肉にも自分を殺した者と同じ怪物として蘇ることとなる)。
直後に現れたDr.プロスペクトの管理端末を破壊したことでヴィレッジ上空の電磁パルスが崩壊したため、クオークス達が歓喜しながら箱庭を脱出していく中、克己はプロスペクトが変身したアイズ・ドーパントと戦い、エターナルの力で追い詰めるが、戦いの中でプロスペクトは「何も知らぬまま死ねる『ヘブンズ・フォール』は、むしろ私からの慈悲だ。奴らはかえって地獄を見る」と意味深な台詞を呟く。
それを聞いた克己はプロスペクトとの戦いを中断し、急いでクオークス達の後を追うも時すでに遅く、箱庭を出た克己が見たものは、もがき苦しみながら次々と死んでいくクオークス達の姿だった。
ミーナは最後までもがき苦しみ、克己の目の前で「助けて」と呟いて斃れる。
実はクオークス達の体は、アイズの力で許可無く箱庭を出れば死ぬよう改造されていた。そのため、箱庭から脱出した者たちは次々と斃れていったのである。
勝ち誇るアイズ・ドーパント=Dr.プロスペクト。
ところが克己は悲しむどころか、突然狂ったように大笑いし始めた。
「負けたよドクター、よくこんな残酷な仕打ちを考えつくよ。俺としたことが、一瞬忘れちまってたぜ。人は皆…悪魔だということを!」
「お前の“ヴィレッジ”より面白いところなんざ、もう本当の地獄しかあるまい。先に逝って、遊んでこい」
克己は再びエターナルに変身し、合流した他のNEVERたちと共にその怒りと哀しみ、絶望をぶつける形でプロスペクトを倒し、ミーナたちの仇を討つことに成功。
(Dr.プロスペクトはメモリブレイクの影響でアイズの能力が跳ね返り、自分が手にかけたクオークス達と同じ様に額に電撃が走って死亡した)
しかし、克己はこの一件でNEVERになったことで元々失いかけていた人間性を完全に失う。その後、変身に耐えきれず完全に壊れてしまったエターナルメモリに「いつかまた会おう」と別れを告げ、ガイアメモリを生み出したミュージアムに一泡吹かせるべく、同じく実験場にされている故郷・風都に帰還したのだった…
しかし、彼らが立ち去って間もなく、クオークスたちの亡骸の山の中からミーナが一人目を覚ます。
なんと彼女だけは奇跡的に一命を取り留めていたのだった。
だが、最早克己たちにはその事実を知る由はなく、ミーナもこの時の後遺症で克己達に関する記憶を一時的に失っていた為、結局2人が再会する事は二度となかった…
翔太郎「大道克己!!!!、お前は...何処かで一つでも運命が変わってたとしたら、俺たちと同じ様に、風都を守る仮面ライダーなっていたはずだ。そんな男だよな」
翔太郎「はぁ〰︎... ま〰︎た俺の事をあまちゃんのハーフボイルドだって笑うんだろ...フィリップ。」
フィリップ「笑わないよ翔太郎、僕も同じ気持ちさぁ、彼がただの悪魔ではないと言う事実を知った、今では...」
フィリップ「大道克己!!!!、君は街を深く傷つけた!!その罪は、永遠に消える事はない!!...だけどせめて...弔いの花を贈ろう。」
翔太郎「あぁ〰︎...ここ風都がヤツの故郷であり...墓標だ。」
悲劇的な結末となってしまったものの彼女らを救おうとした彼もまた英雄=仮面ライダーだったと悟った翔太郎とフィリップは、克己に弔いの花を贈ったのだった。
翔太郎の言う通り、もし運命が一つでも違っていたのなら、彼もまた、風都を守る仮面ライダーになっていたのかもしれない。
ミーナに関しては部下たちが自分たちと同じように蘇生させるべきという案を「決意が鈍る」と一蹴するが、それは「ミーナをこれ以上苦しめたくない」という、克己なりの優しさであったのかもしれない。
ちなみに、『ライダージェネレーション2』ではWとの会話でミーナの事を話している事から、Wが飛ばされてきた時間軸はVシネマ『仮面ライダーエターナル』の後の事だとわかる。
風都探偵
「風都に史上最大の危機をもたらしたテロリスト」と回想で語られている。
さらに、彼が起こした事件の影響はまだ残っており、彼を信奉するカルト教団じみた組織「蒼炎群(せいえんぐん)」までもが出現している。回想では、少年期を演じたのがフィリップと同じ菅田将暉氏であったことや、作中で克己がフィリップのifルートであることを示唆するような描写があることを意識してか、フィリップに寄せた顔つきで描かれている。
万灯雪侍は彼について「(自分を含め)数多くの人間の運命を変えた大変な男だった」と語っている。
仮面ライダージオウ
EP45よりゲスト出演。
劇場版ライダーの変身者としては、リュウガ、アクアに続く3人目のゲスト出演となる。
スウォルツ/アナザーディケイドによって、“最恐のライダー”としてアナザーワールドの「エターナルがWに勝利した世界」から呼び出された(そのため使用ガイアメモリはT2ガイアメモリである)。
活躍
- 『2019:エターナル・パーティ』
「またか。いい加減きちんと死ねたと思ったんだがな」
ソウゴ「え、誰……?」
「死神の名前か……? 地獄に行ったらこの名を告げろ……大道克己。」
『エターナル!』
「変身。」
劇中ではソウゴの元クラスメイト・小和田が閉じ込められたアナザーワールドから入れ替わるように出現。上述の台詞を告げてからエターナルに変身し、ソウゴが変身したジオウに襲い掛かったが、そこに乱入してきた門矢士がスウォルツから容易くオーロラカーテンの能力を奪い返し、ソウゴもろともアナザーワールドへ移動し、逃げられてしまう。
その後は同じ劇場版ライダーである湊ミハル/仮面ライダーアクアと対決し、アクアの怒涛の攻撃に押され気味であったが、
ミハル「俺は未来から来た! 君なんか、過去の亡霊だ!」
「フン……結局、未来も過去になるんだ!」
それを上回るかのようにアクアの猛攻を跳ね返し、逆にアクアを追い詰めた。
一方その頃、すぐ側で戦っていたスウォルツが変身したアナザーディケイドの能力によって、ツクヨミを助けようとしたゲイツがオーロラカーテンに連れ去られてしまい……。
- EP46『2019:オペレーション・ウォズ』
「教えてやる、俺は負けてはいない! たまたま風が吹いただけだ!!」
不利を悟ったウォズがウォズギンガタイヨウフォームに変身し、彼の能力でまたしても逃げられてしまう。
その後、アナザーワールドに囚われたゲイツを救うべく白ウォズが立案した作戦でまずはアクアと交戦し、そして入れ替わるようにジオウと交戦する。その際にダブルアーマーの決めゼリフに対し、上記のセリフで返してからジオウの挑発に乗り、ゾーンメモリを始めとする26本のT2メモリを使ってマキシマムドライブを発動する。
しかしその力をジオウに利用され、そのタイミングでジオウトリニティへの変身を用いる事でジオウもろともアナザーワールドへ誘導され、「世界をも破壊する」エターナルメモリの力でアナザーワールドを破壊してしまった。
元の世界に戻った直後に変身を解くなり、「面白い風を吹かせるじゃないか」とソウゴ達を称賛。自身の力を利用し、自身の存在の維持に必要なアナザーワールドを破壊したことをソウゴから謝罪されるが…
ソウゴ「君の力を利用させて貰った。………ごめん。」
「いや?おかげで俺は、俺だけを蘇らせた世界を消すことができた。これで、仲間のもとへ行ける。」
そう言ってソウゴにサムズアップを残し、笑顔で消滅していった。
余談
NEVER=死人である克己がエターナルのメモリと適合したのはこの世で一番ありふれている「永遠」が「死」である事からと思われる。しかしこの世には「永遠」という概念は存在しないに等しく、風都の仮面ライダーの活躍により、仮染めの「生」が変身した『永遠』は再び死という永遠に帰着したのだった。
ファンからの愛称は、泉京水の呼び方に倣い「克己ちゃん」。
なお、一部のファンからは26本全てのT2メモリによるマキシマムドライブを「高速マキシマムドライブ」と呼ばれている模様。
演者の松岡充氏は後に『仮面ライダー4号』でもダークライダーの仮面ライダー4号の声を担当している。
劇中での彼個人のバックグラウンドは不明だが、松岡氏の個人的な見解として「大道克己が仮面ライダーエターナルに変身せずに4号に改造される未来を辿った姿」として演じた事が明かされており、アドリブで「さぁ、地獄を楽しみな!」と言おうとしたが、あまりにもエターナルすぎてNGになった模様。
また、松岡氏は変身後のエターナルと共に大道克己への思い入れは強いようで、アニメ版『風都探偵』の配信記念インタビューでは(「今作の声優さん達でまた新しい魅力を引き出してくれるでしょう」と前置きした上で)「克己だけは僕を使ってほしい」と言及している。
さらにアニメ版ED「罪と罰とアングラ」を鳴海荘吉を演じた吉川晃司氏と共に歌唱している。
ジオウにおける余談
『平成ジェネレーションズFOREVER』で継承済みであり、かつ一切の事前情報が無く、次回予告で初めてその登場が明かされたため(せいぜい雑誌にて「アクア以外の意外なレジェンドライダーが出る」という情報くらいだった)、視聴者を大いに驚かせた。
- 「未来も過去になる」
このセリフは大道と同じく松岡氏が仮面ライダー4号を演じた『仮面ライダー4号』の主題歌「time」の歌詞「昨日の未来は今過去に」と通じるところがあるが、意識したのかは不明(このセリフ自体は松岡氏の提案とのこと)。
『仮面ライダーエターナル』の主題歌「cod-E〜Eの暗号〜」でも「未来と過去はどれ程の重さが違うだろう」と未来と過去を等価として歌っており、どちらかと言えばこちらを(というかVシネマを)意識している可能性もある。
かつて生者よりも明日を追い求めた死人の克巳が未来を否定するという、Vシネでの出来事がどれほど克巳の心に影を落としたか窺い知れる。
また、AtoZにおいてWとアクセルを「過去の仮面ライダー」と侮辱した克己が「過去の亡霊」と言われることもまた皮肉な話である。
- 客演としての扱い
次回予告で初めて登場が明かされたことによる話題性、登場直後からジオウを圧倒する強さや、本筋にしっかりエターナルを絡ませる展開、同じ劇場版ライダーであるアクアとの(オリキャス込みで)夢の対決、エターナルと大道克己のキャラを格落ちさせず、さらに克己自身にも(ある意味)救いを与える退場の仕方など、歴代ライダーの中では登場から退場まで完璧な客演と呼ぶファンも(これまで、『W』のオリキャスが映画を含めても風麺のマスターしかいなかったため、若干不遇気味だったのも大きいことや、エターナル自身の人気の高さもあるのかもしれない。なお、後にVシネであるが照井竜が登場している)。ダブルアーマー使用時にはBGMとして『W』の劇伴音楽「ハードボイルド」(『W』本編で変身、戦闘時に使われているあれ)が流れた。
- 奇妙な縁
ジオウで共演した湊ミハルの名前を組み合わせると湊カツミとなる。奇しくも炎と水という組み合わせまで一致しているのであった。
- 「死神」
ジオウでの登場時、上記にもある通り自身を「死神」と称していたが、彼が退場した次の回に登場したレジェンドもまた「死神」の異名を持つ戦士であった。
- アナザーワールドについて
敗北しなかった世界線の存在であるにも関わらず、登場直後の台詞(後述)からは「誰かに敗北して二度目(ないしそれ以上)の死を迎えた記憶がある」ことが判る。また、ジオウとの戦闘の際の「君はWに倒されたんだよね」と言う挑発に憤った上で「たまたま風が吹いた」とも反論している。
その後のセリフからは仲間も皆死んでいるらしいため、NEVERとしての寿命であったのか。
本来の歴史の世界へ現れたことで認識が書き変わったのか、意識が混ざりあって混同したのか。
あるいはそもそも「敗北しなかった自分」の存在がおかしい事に自覚があったのか。
この点についての詳細は不明である。
一方で、アナザーワールドの破壊によって消滅する際に「俺だけを蘇らせた世界を壊せた、これで仲間の元へ行ける」と言いながら、ソウゴたちに感謝の意を込めてサムズアップしている。
この事から、自身はWが起こした奇跡「サイクロンジョーカーゴールドエクストリーム」に破れた事実や既にNEVERとしての2度目の死も迎えている自覚があった節があり、二度目の死を認識しながら生きている事になる。ジオウに返した「たまたま風が吹いただけだ!」に関してもサイクロンジョーカーエクストリームはかなり追い詰められていたので、風が吹かなければ=奇跡が起きなければWに勝てていたの台詞は言葉の通りであり、負け惜しみでも何でも無いのである。
また、自分を蘇生したアナザーワールドに対しては「俺だけを蘇らせた」と仲間たちの蘇生がされず独りで蘇生された事に思うところがあったのか、快く思っていない事も窺える。
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関連・類似キャラクター
- 浅倉威:ダークライダーの先輩、「美形悪役」「世間を騒がせた凶悪犯罪者」「人を殺す事や他人の感情を平気で利用し踏みにじる事に何の躊躇いも持たない残忍な性格の冷血漢」「強力な能力を持つライダーに変身し、他のライダーを苦しめる」「戦いをパーティー(祭り)と呼ぶ」「変身前でも高い身体能力を発揮し、武装した相手とも互角以上に戦う」「複数の怪人を従えている」「自分の肉親までも殺害する」「最終的には死亡する」といった多くの共通点がある。ただし、彼は生粋のサイコパスで同情の余地が皆無である。
- 牙王:劇場版限定ダークライダーの先輩、「犯罪者」「敵組織の長」「狡猾で残酷な性格の冷血漢」「5体の怪人を従えている」「戦闘時は驚異的な強さを発揮する」「テロ行為を目的としている」「目的を果たす為にある物を必要としている」「怪人を率いて主人公達と激闘を繰り広げる」「最終的には二人の主人公に敗れ死亡する」という多くの共通点がある。
- 戦極凌馬:登場作品の前日譚の外伝作品で主役を務めた敵組織に所属しているダークライダーの後輩、美形悪役、メッシュの入った髪、人を殺す事や他人の感情を平気で利用し踏みにじる事に何の躊躇いも持たない残忍な性格の冷血漢、目的の為なら部下達や最も関係の深い人物でも平気で切り捨てる、自分の罪を認める、最終的には戦いに敗れ死亡する等の点が同じ。
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- アルゴス:生前に一度命を落とした劇場版限定ダークライダー。目的も似ている。
- 前原淳:生前に一度命を落としたダークライダー。生前は心優しい人物だったが、ライダーとして復活した後は人の感情を失っている。
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劇場版ボスライダー変身者